小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

去年の秋

2008-10-06 01:36:20 | Weblog
去年の秋の事を書いておこう。

去年の夏、事故にあってから、何となく気力が無くなってだれていた。
秋はただでさえ、物思う季節なので、哲学的な性格の私は人生が虚しく感じらてしかたがなくなった。しかし人生は短く芸術は長い。たまたまよく通る所に韓国料理店があった。私はグルメではない。食い物に興味はない。しかし、コンビニ弁当よりは、ファミリーレストランの食事の方がうまく、ファミリーレストランの食事より飯屋の食事の方がうまい。ことだけは感覚的に間違いない。それで一度、その韓国料理店に入った。店は韓国一色だった。全然わからないので、プルゴギを注文して食べた。これが結構、うまかった。ので、二回、食べた。だが高い。わざわさ高い金を出して三度食べる気にはならなかった。というか、二回で厭きた。その後は、デニーズの彩りサーモン御膳にはまった。サーモンと二つの牡蠣フライがやたらうまかった。
運動はしなかった。去年はパソコンを盗まれた。それ以来、人を信じられなくなり貴重品は永井荷風のように、肌身離さず持つようになった。
夏にダイビングプールで、飛び足刀蹴りで飛び込んだら、肋軟骨にひびが入ってしまい、二ヶ月くらい痛かった。以上が去年の秋。

今年は夏にやたらに海に行って、プールに行って泳いで、泳ぎがうまくなって、つい泳ぎたくなって、夏が終わっても温水プールに時々、行くようになった。水泳も上級者になるとクセになる。スポーツは中毒性がある。だが、健康のためにはいい。ジムにも時々、行っている。トレーニングの仕方を工夫すれば、ジムの単調なトレーニングもあきないでやれる。わざわざ、テニススクールや空手道場に行く気まではしない。小説を書いた方がいい。という事で、小説をいくつも書いている。もはや、学生時代に書いていたような掌編は書けなくなって、最低でも、五十枚は書く。掌編で、うまくまとめるのは、それなりに難しいのだ。特にラストのつけ方が難しい。ラストは小説の必然性から出たものでなくてはならない。そうすれば、掌編といえども、完成したミクロコスモスとなる。それが難しいのだ。ある程度の量を書けば、ラストに頭を使う必要はさほどなくなる。体も意識して鍛えるようになった。ともかく積極的になった。当然の事だが、健康な体あってこそ小説も書ける。ちなみに、このブログは小説を書く息抜きとして書いている。また書く事で小説のネタを思いつく事もあるだろう。
けっして小説を書いていないのではありません。いずれ発表します。お楽しみに。えっ。お前の小説なんか期待もしてないし楽しみになんかしてないんだよ。ですって。ははー。ごもっともです。なまいき言ってすみませんでした。

今年は出だしはよかったのだが、6月に大きな失敗をしてしまい、6月7月8月と死ぬ事を本気で考えていた。まあ、日にちを間違えて無断欠勤した、という事なのだが、それで職を失ってしまったのだ。「恒産なければ恒心なし」である。しかし、医療情勢に変化が起こって、9月になって完全に復帰した。

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