小説家、反ワク医師、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、反ワク医師、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

文民統制

2015-03-03 22:24:11 | 政治
文民統制(シビリアンコントロール)

とは、内閣に、特に、防衛大臣に、自衛隊の上層者を、つけない、という法律である。

今では、自衛隊は、一応、軍部ではない、(そもそも自衛隊とは何なんか?)から、防衛大臣に、自衛隊の上層部を、任命してはならない、という法律である。

これの逆が、戦前の、軍部大臣現役武官制、というヤツである。

軍部大臣現役武官制とは。戦前は、陸軍大臣、海軍大臣、があった。その大臣は、陸軍大佐、海軍大佐に限る、という法律である。

こうすると、選挙で、新しい総理大臣が決まっても、総理大臣が、陸軍、海軍に、陸軍大臣、海軍大臣に、なる人を出して欲しい、といっても、陸軍、海軍が、意地悪して、出さない、ということをしたのである。

そうすると、内閣を組閣できなくなる。ので、政治が出来なくなる。そのため、総理大臣は、陸軍、海軍、に、どうか、陸軍大臣、海軍大臣を出して欲しい、と軍部に頼むようになる。

そして、陸軍大臣、海軍大臣が決まっても、陸軍大臣、海軍大臣が、意地悪して辞任すれば、また、内閣が組閣できなくなり、総理大臣は、軍部に頭を下げて、頼むことになる。

こうして、総理大臣の力が弱まり、陸軍、海軍の力が、強くなっていったのである。

内閣(特に、防衛大臣)に、自衛隊の上層部の人、(自衛隊に命令する権限を持った人)を、つけてもいい、としてしまうと、その人が、自衛隊に、命令して、自衛隊が、何かの軍事的行動が、出来てしまう、のであ。

それを、ふせぐために、文民統制、という法律があるのである。

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