小説家、反ワク医師、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、反ワク医師、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

石原慎太郎

2015-03-22 01:35:43 | 考察文
石原慎太郎は、好きなことして、嫌われて死にたい。と言った。
嫌われて死にたい、という気持ちは、わからない。
私も、氏と同じではないが、人に惜しまれて死にたい、とは、さらさら思ってない。
そういう、めめしい考えが嫌いだからである。
めめしいし、センチメンタル的な考えが私は嫌いだからである。
しかし、ことさら、人に嫌われて死にたい、とも思わない。
もっとも、私の死を、惜しむ人なんか、いないだろうし、別に、惜しまれたくなんかない。

また自殺するなら、ダイナマイトを腹に巻いて、暴力団事務所に、殴り込みをかけて、暴力団事務所を爆破して死にたい。

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映画「MISIMA」

2015-03-22 01:09:02 | 考察文
アメリカと日本で共同で作った、「MISIMA」という映画がある。
緒形拳が、三島由紀夫を演じている。
まあ、事実関係は、正確だが、一つ、全然、違う所がある。
あれを見た、欧米人は、三島由紀夫に対して誤解をもってしまう、と思う。
それは、緒形拳の演技である。緒形拳は、映画の中で、三島由紀夫を真面目な性格のように演じている。しかし、実際の三島由紀夫は、文学においても、生活においても、諧謔家なのである。いつもシニカルなユーモアを言っていた。
これは、単に、ユーモラスな性格、とは違う。
三島由紀夫にとって、「笑い」は、三島由紀夫の思想だった。
三島由紀夫は、弱音を正直に告白する太宰治を嫌っていた。
三島由紀夫は、子供の頃から弱音を言うことを嫌っていた。
三島由紀夫は、学習院の初等科、や、中等科、では、かなり、いじめられたのに、それらは、いっさい小説やエッセイで書いていない。そして、彼らを知性で、バカにしていた。
そして精神的に強がった。「強がる」というのは、悪い行為のように、思われやすく、強がらない人間が、謙虚で誠実な人間と、思われている。しかし、武士道の思想である、「葉隠」の思想は、まさに、「強がる」ことなのである。
心の中で、弱気になりそうな気持があっても、笑うことによって、決して、それを、おもてに出さなかった。
三島由紀夫の母親は、三島が自決するまで、三島を溺愛した。母親から真の愛情を受けれたことが、三島由紀夫が、自立心の強い人間になった原因である。
また、三島由紀夫は、ジョージ・バタイユ論を書いたほど、バタイユの思想を敬していた。
バタイユの思想は、自分と他人の区別を、しっかり分けた、思想であり、それが自立心の強い三島由紀夫の思想と共鳴したのである。また、バタイユの哲学では、「笑い」を重視している。今でこそ、医学が進歩して、笑う、と、リンパ球のNK細胞が活性化して、健康に良く、ガンにも、なりにくい、とわかっている。だから、バタイユの、「笑い」の思想は、医学的にも、妥当なのである。

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