ブログ版清見糺の秀歌鑑賞 12 ジンベイザメ 鎌倉なぎさの会 報告 鹿取未放
89 食いだおれ難波の居酒屋〈暫〉に鯛のあら煮とつぶやきで飲む
「かりん」96年4月号
かりんの西内敏夫さん(故人)のお知り合いの〈暫〉というお店に何度か連れて行ってもらったことがある。心斎橋二丁目にあるが、昔は久左衛門町と呼ばれた所だ。小さなお店で特別凝ったお料理が出るわけではないが、行く度にお料理は芸術だと納得するような、見た目も味も良いお店だった。いかにもお酒好きの人が満ち足りて飲んでいる様が見えるようだ。「鯛のあら煮とつぶやき」というつつましい料理の具体名も臨場感があるが、「つぶやき」はひとりぶつぶつとものを言うことと掛けているのであろう。ちなみにここのご主人も最近亡くなられた。奥さんは歌を作る人である。(鹿取)
89 食いだおれ難波の居酒屋〈暫〉に鯛のあら煮とつぶやきで飲む
「かりん」96年4月号
かりんの西内敏夫さん(故人)のお知り合いの〈暫〉というお店に何度か連れて行ってもらったことがある。心斎橋二丁目にあるが、昔は久左衛門町と呼ばれた所だ。小さなお店で特別凝ったお料理が出るわけではないが、行く度にお料理は芸術だと納得するような、見た目も味も良いお店だった。いかにもお酒好きの人が満ち足りて飲んでいる様が見えるようだ。「鯛のあら煮とつぶやき」というつつましい料理の具体名も臨場感があるが、「つぶやき」はひとりぶつぶつとものを言うことと掛けているのであろう。ちなみにここのご主人も最近亡くなられた。奥さんは歌を作る人である。(鹿取)
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