東京日和 素敵な暮らし for all women インテリアのレシピ

インテリアをとおして・・仕事、プライベート、子育て。色々なシーンでその場所をより楽しく過ごすエッセンスや情報を綴ります。

再考、住宅の空間と暮らしやすさを考えてみる

2017-09-26 | 住宅空間


こんにちは(*^_^*)

今日の東京は少し暑いくらいでした。
毎日の寒暖差に体調などを崩されていませんか?
適度な栄養補給、水分補給、休息をとって自分の体を
ちゃんと癒して参りましょう(^_-)-☆


さて、私は圧倒的に美意識の高い空間が好きだと思うのですが
それを自分の家に実現するもの至難の業、”完璧”を目指す資金力
もないし!!(笑)
豪邸でもない限り、”完璧な”美意識の高い空間は正直難しいです
ね。

しかし、自分の美意識を可能な範囲で裏切らない空間、このイン
テリアが好き!という空間は、こだわっていけば手に入ります。
これをトータルにまとめることが出来る人がインテリアコーディ
ネーターです。


以前、新築の分譲地のモデルハウス兼その会社の営業社員の家のを
インテリアコーディネートさせて頂いた事があります。
通常のモデルハウスとは違い、その営業の方が住む家、最終的にお
金を出すのもその方でしたので、かなり細部にもこだわり話合いは
長かった事?を思い出しました。よく他のクライアントの仕事中に
も内線で呼ばれて、、、サンプルとカタログを持って、営業部にお
悩み事項の確認に行ってました。

不動産営業の方なので、実際にたくさんの物件をご覧になっていま
すから、具体的なイメージが一般の方より多い分、かなりこだわり
が強かったのです・・

石調になさりたいとおっしゃたところは、フェイクと天然石のサン
プルをお見せした結果、全部天然石になりました。
一番、迷われたのが外壁。今はかなり感じの良いサイディング材も
数多くあるのですが、なかなかどれも納得できないご様子でしたの
で思いきってサッシ回りにデザインを入れた外装タイル貼りの施工
をおススメし、結局は建物の4面全ての外壁が外装タイル貼りにな
りました。そこで予算は300万くらいはアップしたとお思います
が結果としてご満足頂きました。
美意識の高いその営業の方に、こちらも勉強をさせて頂きました。


そうやって、高い美意識の結果の追加の300万円がネックになら
ない方もいますが、だいたいは予算の中でいろいろな事を実現した
いのではないでしょうか?


自分の理想の住まいとは、何か?

皆さんは、ICに依頼なさる時に理想の住まいを”ある予算”を上
手く使って手に入れたいと思われているのではないでしょうか?


例えば、新居を考える時は先ずは建物の土地のある場所ですね。
これから購入もしくは借りるのでしたら、やはり自分の生活圏
でのアクセス良さ、立地条件良さ、環境がかなり重要。
駅までは徒歩なら12分まで、環境は閑静な住宅街、子供の学
校が近い、もしくは通いやすい。家の近くに大きな商業施設が
あり普段の日用品・食品の買い物に支障がない。家の周りのそ
う遠くない距離にホームドクターになってくれそうな小児科・
内科、婦人科があるとか、公園、図書館の公共施設が近い、お
役所もしくはその出張所に歩いて行けるなど、一番身近なこと
ではコンビニ、ちょっとした物が買えるスーパーが5分以内、
幹線道路に出やすい、車の渋滞が比較的少ないなど、条件を上
げたらきりがありませんが、都心では一番大事なのは、普段の
アクセスや、静かな環境、防犯面かなと思います。

購入した後、借りた後に、そうだったのか!こんな悪条件があ
ったのかにはならないようにじっくり考えたいですね。

最近、長谷工アーベストが今年の関東首都圏の住みたい街ラン
キングを発表していました。順位をみると、なんだか納得です。
そうかも知れませんが、意外にどこでも”住むと都”とも言えま
す。
大事なのは、自分ではここは外せないという点をこだわる事、
後で後悔しないようにしっかり実地を決める前に足で歩いて、
リサーチすることでしょうか。ちゃんと、コストパフォーマン
スなど、他との条件比較すること。何かを鵜吞みにしないこと
だと思います。
そういう事は何にでも言えていますね(*^_^*)


さて、住宅の箱=建物はそのように選ぶとして、次は中身をど
うするか?新居移転、新築購入、リフォームの際にすべて一旦、
リセットするのはいい機会になりますから、そのチャンスは最
大限に利用したいものです。新しく自分の住む空間を考え直す
事は楽しめる時間ともいえまね。その時間を充分に楽しんで頂
けたらとも思います。

1、[収納計画]
新居に持っていくもの、入れるものの整理⇒自分の持ち物を
すべて把握するチャンス!

勿論、その把握したものを入れるスペースがあるか、作れるかを
把握した上で新しい生活を初めて頂きたいです。
最初に収納計画ありきです。取り敢えず移ってから考えるのは、
逆に面倒な事になりますし、最悪、雑然としたまま暮らし続ける
ことになり兼ねません。どの家具ショップでもスッキリと物が収
まる壁面収納は数多く完成した実物が見える形で展示しています
し、ネット商品もどこかにいけば実物が見れることが多いです。
その商品の出来具合も自分の目で確かめられます。
是非、入れたいものの総容積を考え、置く空間の幅、奥行き、高
さを計ってからショップかICにご相談下さい。

例えば、ボーコンセプトさんのようにスタイリッシュに物を見せ
る、見せないを上手に収める家具を展開している家具メーカーさ
んもありますので(勿論、そのようなショップやメーカーさんは
星の数です)、ショップに行って目で実物を確認し、部屋に入っ
た状況をイメージしてみて下さい。また、店員さんから新しいア
イディアをご提案頂けますよ。
(壁面収納家具でも、壁面に固定して転倒防止措置をとりますの
で、責任を持って設置するメーカーさんに頼むことですね)




設計の方に全て新築やリフォームの段階で手持ちの物をお知らせ
して収納計画までしっかりと考えて頂くという方法もあります。

私の話で恐縮ですが、、、
リビングルームのリフォームで、現調、打ち合わせ1回で、伺っ
た箇条書きのご要望に合わせて、その要望を全てを叶える形で、
リビングルームの4面全て可能な所に造作収納を作成するプラン
を平面図、家具図面を作成してご提案しましたところ、一発で変
更一切なしてOKを頂いたことがあります。やはり、自分がそ
の家に住むくらいの気持ちで実際の生活を想像してみることが大
事ではないかと思います。新築設計、リフォームでは当然、お客
様の要望で実現可能なものが、予算内の範囲なのならば全て満た
すのがプロフェショナル。どの設計の方も最善を考えていらっし
ゃるんだと思います。


2、[住宅は動線が大事]
新築、リフォームで設計時に動線計画、通風計画、採光計画は間
取りを考えるのと同時に考えます。そして、大事なのは、家具配
置。間取りに対して家具が大き過ぎないことや生活動線を遮ら
ない配置などにします。動線を遮ると生活しにくくなりますし、
転倒などの危険もあります。家具が部屋に対して多き過ぎると、
家具で部屋がいっぱいになり、逆に暮らし難くなってしまいます
ね。


3、[ゆったりした空間のあきを作る]
⇒家具は必要なものを絞り、その配置に空間のあきを配慮する。
⇒家具の色味、壁の色味。スペースを広く見せたいなのならば、
木目などの濃い色味より、白い(白っぽいもの)壁収納のほう
が部屋は広く見えます。しかし、木目には、柄自体にf分の1
ゆらぎ効果で人を癒す効果もあります。木目はリビングルーム
にくつろぎ感を与えます。
⇒色味で言えば、青、緑、紺などの寒色は後退色、赤、オレン
ジ、黄などは進出色です。

4、[素材感]
衣服と同様に、住宅の建材にもすべて素材感があり、その素材
感が空間の全体のイメージを形づくります。
⇒内装ドア・収納建具、家具、フローリングなどの木の風合い、
色合いは部屋の表情になります。例えば、一口に無垢材と言っ
ても、ウォールナト、ブラックチェリー、チェリー、メープル、
チーク・・など樹種により色合い、木目の柄、風合いは異なり
ます。
また、無垢材とプリント合板では、空間が完成した時のイメー
ジにはやはり違いが生じます。
⇒金属系はクール、石目は高級感、ガラスは透明感や光の反射
など素材イメージが空間を形づくる。
⇒クロス、シート系床材は床や壁の大きなな面積を占め実は重
要な要素。最近では、塗り壁など塩ビクロス自体の素材や接着
剤を嫌い、ナチュラルな素材を好む方も多いです。湿気軽減、
カビ防止、揮発する化学物質がないなどが好まれるポイントで
す。
⇒磁器タイル。水かがりの部分に貼ることで、防水とカラーバ
リエーションと豊富なデザインで、壁面の表情を作り、フォー
カルポイントにもなります。

5、[空間の表情を作るもの]
⇒照明計画。器具の種類<シーリングライト(天井についている
もの)、ダインライト、ペンダント(ダイニングテーブルなど
ぶら下がった照明)、ブラケット(壁付け照明)、スポットラ
イト、フロアスタンドなど>

照明器具に関しては、ペンダント照明などで言えば、その器具
のデザインも気になるところかもしれませんが、照明器具はむ
しろ光の当たる面と当たらない影の部分の明暗で空間のイメー
ジ(店舗など光の明暗でイメージ作りをしているのを思い出し
てみてください。住宅でも、スタンドやブラケット、建築化照
明で明暗を作って空間づくりが出来ます)や実際の暗い所を照
らして見やすくするという実用面の機能の両面から計画しま
す。

⇒[ウィンドトリートメント]カーテン、ブラインドの窓回りの
しつらえも、面積が多い分、空間のイメージを大きく左右しま
すし、フォーカルポイントとして豊富なデザイン、色合い、デ
ザイン性で空間づくりのポイントにもなります。


ごくシンプルな窓辺でも雰囲気がでます。


⇒[デサイン家具]ベーシックな家具でも全体の色味やテイスト
の統一は考えて選びましょう。さらに有名デザイナーの家具は
作品として空間にまるでオブジェのように表情を作ります。








以上は住宅空間を計画、設計、インテリアコーディネートする
上で極めて基本的なことです。その他に人間工学な寸法を考え
るとか、家の全体、個々の空間(玄関、廊下、キッチン、リビ
ングルーム、ダイニンルーム、寝室、子供部屋、和室、洗面室
バスルーム、トイレなど)の詳細な計画は必須。住宅に於いて
はそれらが空間としても明確な機能を持ちますので、ある意味
住宅設計とインテリアコーディネートは切り離せないものかと
思います。

その住宅のたくさんの要素を総合的に検討していくことで、快
適な空間は成り立ちます。

理想の住まいは過ごしやすい、散らからない、ワクワクする。
使い勝手がいい、機能的。飽きない。

ある有名なインテリアコーディネーターがおしゃっていました
が、「重要なのは、今、新しいコーディネートでなく、10年
経っても20年経っても古くならないコーディネートである」
と、確かにそう思います。(^_-)-☆


ミース・ファン・デル・ローエ『ファンズワース邸』


1951年、アメリカのイリノイ州に、ミース・ファン・デル・
ローエにより設計され建てられた住宅です。




読んでくださりありがとうございます。

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