迷走していた。
ツルツルの壁に手をかけて、もがいていた。
どうすれば、変われる??自問自答していた。
いつも、離さず大切にしていたスマホを手放してみた。
今、こんな事考えてるよ。今、見たこれ素敵だった。
この景色。あなたにも伝えたい。。
いつもそう思ってスマホを握りしめていた。
そのスマホを自分から離してみて、あまりの心もとなさに
心が空っぽになりそうだった。
。。。空っぽになっているのかもしれない。
私は初めて、怖いと思った。そしていつも彼がいてくれることに
安心して心からしあわせに思っていたのに。。
いつも心強かったのに、あまりの穴の大きさに茫然とした。
大丈夫なのだろうか。。。
あなたは?私はありがとうっていいたかったの。
なのに、壊してしまった。。
何故なんだろうか?進化して行こうって言ったのに。
思い出していた。
前に会社で、彼女のいる男の子を好きになった。
私は人によっては全く話せなくなるのだが、
彼は話やすかった。お昼休みにやって来て
人のお弁当のおかずをつまみ食いするなど予想外の行動をしたり、
軽いというわけではなく話す事が人とは違っていて、
感性が光っている。
そう思った。
そう、私にもちゃんと彼は他にいた。
彼はその彼とは違ったところで、自分の心が、
この人の言ってることは分る。
本当はもっと知ることが出来たらいいのに・・
そう思っていたのかも知れない。しかし、状況からいって私には
かなり遠い存在だったし、勿論、どうにかしたいなどとは
思ってなかった。
その後、彼が広報部に来て、同じ部署になった。
だからといって、一緒に仕事をしていたわけでもない。
そしてやがて、私はこの会社に入った時の予定通りに、
会社を退社して次のスッテプに進んだ。
そうだ、その時、心にあったのは未来だ。
課の人たちが、私の為に送別会を開いてくれた。
その日、私が大泣きして肩を借りたのは、いつも一緒にいてくれて
感謝すべきと思っていた噺家みたいな江戸弁を話す
おじいちゃん上司だったから、私の行動も予想外に違いない。
自分でも笑ってしまう。
しかし、私は彼と約束した。
「10年後、お互いどうなっているか競争しようね。」
「それで、10年後に絶対会おうね。」
でも、その約束は果たせなかった。
5年後のいつかの日に偶然、展示会で彼にあった。
私は同期の女の子とその展示会に来ていた。
「久しぶり~なっつかしいな~元気か?俺たち付き合ってたんだよなあ~。」
と、彼は楽しそうに言ってきた。
「・・・」そんなことは無かったでしょ。。
彼はすっかり業界人になっていて軽口を言った。
私は婚約中だったので、「えっ~!!もう!!変なこと言わないで下さい!」
と言った。私より格段真面目な同期はたぶん冷たい視線を送っていた。
その時、やはり私も彼は変わっちゃった。。そう思った。
その後、風の噂で、彼は彼女と故郷の北海道に帰って
北海道でも有名な家具の会社に転職したと聞いた。
私たちがいた会社自体が斜陽になっていっていたので
そういうことが理由とは思うが、そのほうが彼らしい。そう私は思った。
そして、心から良かった、そう思った。
今の私は??
何かが間違っている。わかってないのは、全く自分なの。
自分が常識として、良しとしている世界ではなく
全く世界を変えてもっと多くの人の話を聞いて、
ちょっとずつ進んで
ちゃんと考えていくべきなのかもって。
わかったの。やっぱり、進化すべきって。
穴はあなた以外には塞げない。。。
そうも思った。
しかし、答えもすぐには出ない。
乗り越えていけるのかな?
心はまだバラバラになりそうだった。。。
こんなところで止まってはいけないのだ。
自分を信じなくてはいけない。
私は自分の心に言い聞かせていた。
ステレオからファレルのKnow who you are が流れていた。
君のことはわかっているから・・・
そう歌って励ましてくれていた。
http://blog.livedoor.jp/yogakuwayaku/archives/1016665592.html
< Know Who you are>
www.youtube.com/watch?v=kJntPaUsxIc
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