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幻想的なロマン。。。「千年の恋」とは

2008-02-10 22:03:28 | Weblog
あなたは、畠中 恵(はたけなかめぐみ)の、「しゃばけ」という本を読まれたことがありますか?

”家鳴(やな)り”という、普通の人には見えない小鬼や、人間に混じって妖怪たちがたくさん出てくる、時代物ファンタジー小説です。

廻船問屋兼薬種問屋・長崎屋の、一太郎という名の、病弱なら誰にも負けない?若だんなが主人公で、手代の佐助と仁吉に守られながら、身に降りかかる難事件をなんとか解決する(←ココ、韻を踏んでいますヨ)という筋立ての、たいへん面白い人気シリーズです。

「しゃばけ」シリーズの「ぬしさまへ」の中に、ちょっと感動もののお話があったので、書いてみたいと思いつつ、本を探したのですが、見つからず、はてさて、どうも図書館で借りて読んだ本だったようです。

うろ覚えの筋では、手代の仁吉という男の失恋話。この仁吉は、実は人間ではなく、白沢(はくたく)という妖(あやかし)なのです。若だんなをお守りするために、妖界から派遣されている妖怪です(←ココも韻ネ)あはっ!

仁吉は、いつも町娘たちなどから、付け文を袂に入れられては眉をひそめている、モテモテ・切れ長の目の美しい男なのですが、苦い薬を飲む条件で、手代の佐助が若だんなにチクった内緒話が…。

なんと、仁吉の”想い人”とは、千年も生きている妖怪の大姉御でした。しかし、仁吉はその想いを、一度も伝えることなく、胸にしまっていたのですね。何百年も。

大姉御は、普段は人間に化け、お店で働いています。若く美しい女性に。そして、ず~っと彼女が待っているのは、数百年前に、惚れぬいて一緒になった人間の男です。

男は、彼女が人間ではないと知っても、夫婦になったのです。しかし、その男は死んでしまった。生まれ変わっては、巡り合い、また生まれ変わっては巡り合う、そんな風にして、彼女は男を待ち続けているのです。

当然、顔かたちも変わっているわけですから、どうしてその男だと分かるのか。それは、男が死んでゆく時に、彼女が持たせた「鈴」の音でした。

彼女は、鈴の音を聞くと、「あなたなの?あなたなの?」と、男を見定めようとします。しかし、これがなかなかうまくは探せないわけです。

そうして巡り合えないまま探し続けて、数百年。仁吉の片想いも、従って数百年というわけなのです。

佐助がチクっている話を聞いて、仁吉は苦み走った顔で苦笑いをしていました(←ココも韻ヨ、しつこい?)きゃはっ!

人間と妖怪、そこに障害があれば、なおさら恋は切ないもの。そして、いつ逢えるとも知れない運命の人を、時空を超えて待ち続けるオンナゴコロ。あぁ、私、オバサンですが、泣いてしまいまするぅ。

私も、千年、待ってみようかしら?運命の人を…、なんてフト思ったりして(笑)ちなみに、妖怪になる覚悟はないけれど。。。やっぱり、今のままの方が、無難というものなのでしょうねぇ。くくく(涙)


言(こと)ノ葉は 月のしずくの恋文(しらべ) 哀しみは 泡沫(うたかた)の夢幻

匂艶(にじいろ)は 愛をささやく吐息 戦 災(わざわ)う声は 蝉時雨(せみしぐれ)の風

時間の果てで 冷めゆく愛の温度(ぬくもり) 過ぎし儚き 思い出を照らしてゆく

「逢いたい…」と思う気持ちは そっと 今、願いになる

哀しみを月のしずくが 今日もまた濡らしてゆく

下弦の月が 浮かぶ 鏡のような 水面(みなも)

世に咲き誇った 万葉の花は移りにけりな 哀しみで人の心を 染めゆく

「恋しい…」と 詠(よ)む言ノ葉は そっと 今、天(あま)つ彼方(かなた)

哀しみを月のしずくが 今日もまた濡らしてゆく

「逢いたい…」と思う気持ちは そっと 今、願いになる

哀しみを月のしずくが 今日もまた濡らしてゆく

下弦の月が 謡(うた)う 永遠に続く愛を…

(柴咲コウの「月の雫(しずく)」より)
 
徳永英明のカバー曲はこちら(←いつものように音量調節お願いいたしまするぅ~)


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26 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
しゃばけ (たくたくろ)
2008-02-10 22:29:32
人間と妖怪の恋ですか。
人間同士より深い愛情があるようですね。
百年も千年も探し続けるなんて、ロマンチックですね。
ランキングがんばってくださいね、ぽち。
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見ました! (karorin)
2008-02-10 23:21:16
同じkaorinさんがいるのでややこしいですが、神戸のkaorinで~す!

あ、シャバケ、テレビで見て初めて知りました。
ジャニーズの子が「一太郎」をやってましたね。

結構おもしろかったのでその「千年の恋」読んでみようかなぁ~。
ところで、水木しげるさん、実は本当に妖怪が見えるんだそうですよ~。
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妖怪 (山小屋)
2008-02-11 06:09:44
人間と妖怪の恋物語ですか?
やはり人間同士のほうが現実的でいいのでは?
人間は一生「恋する動物?」です。
花や小鳥、毎日の食べ物にも恋します。

何ですって?「コイはアライが一番!」
そんなことはありません。
「コイコクも美味しいですよ」

まだ妖怪には会ったことがありません。
もし、会ったらいいます。
「何かヨウカイ?」・・・・?
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月のしずく (個風)
2008-02-11 10:35:26
ご無沙汰してます。

(恋にじゃなくて(?))



ここで「月のしずく」が出てくるとは思ってませんでした。今度柴咲コウのBEST版が出るそうです。



妖怪と言って

いるのは人間で

妖怪からは

人が妖怪



…深い意味は無いですよ。念のため。
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的確なるお答えをば (森と山ちゃん)
2008-02-11 11:27:35
真っ青な空を見上げ千年なる恋を待ち続けるトーコ様。
昨日は的確なるお答えをば頂き感謝です。

お陰様で胸のつかえがおりましたです。
我が嫁様のあの図体は存分に図に乗っていたからなのか~。

又、いつの日かインターネット船にゆら~り揺られて御邪魔するとです。
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羨ましい? (まちるだ)
2008-02-11 11:50:50
数百年も・・・いや、そんなに長くなくてもいい
「生まれ変わっても、また一緒になりたい」
と思うような人にめぐり合いたいねぇ~
その確率はものすっ・・・ごく低そうだけど
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Unknown (かおりん)
2008-02-11 16:41:21
こんにちは♪

あ~~~、忘れてました!
こちらでは「かおりん」で投稿することを。
kaorinさん、ごめんなさいね。
同じHN、他人のような気がしません。
どうぞよろしくお願いします。
徳永ちゃん、いいですね!
昔の歌って素敵な歌が多いですね♪
最近、暇さえあれば聴いています。
とっても心が穏やかになれます*^-^
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たくたくろさんへ (トーコ)
2008-02-11 19:51:43
たくたくろさん!こんばんは~

「エッセイ」部門で、恐れ多い事に、お隣にまで近づいてしまいました。ちょっと、近づき過ぎ?…ゴメンナサイね~

たくたくろさんの所は、今日は「本格ミステリー」ですね。私の妖怪とのつながりは。。。あるような無いような

百年物はよくありますが、千年って、、、あまりないかも。鶴は千年?は万年

ランキングの応援ポチッ、ありがとうございました(合掌)
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kaorinさんへ (トーコ)
2008-02-11 20:00:53
神戸のkaorinさん!ようこそ~

え?見ましたさすがなkaorinさんね

いつも、身体に良さそうなものを、作っていますね!しかも、なんて美味しそうなこと。あ、ヨダレが… 

水木しげるさんは、特異な人ですよね。「げげげの鬼太郎」の歌、私よく、お風呂場で歌っていますけれど(笑)

コメント、ありがとうね~、嬉しかったです~
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山小屋さんへ (トーコ)
2008-02-11 20:07:27
山小屋さん!今日もドモドモ

そうですか、山小屋さんは、グルメな方なのですね。
「鯉」、私は食べたことがありません。見るだけで十分ですから。

山で「妖怪」に出くわしたら、「何かヨウカイ」って、尋ねるのですか?それって「コウカイ」しますよ。うぷぷ。

360度ひねったコメント、ありがとうございました
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