私の母が、家事が苦手だったという事は、前に書いたと思うが、まぁ、苦手というよ
り”苦役”だったのかも知れない。
で、母親ほどではないが、私も毎日の家事は苦手で苦痛な方。それほど酷いわけでも
ないが、母子家庭だったので、日々の生活のやり過ごしで精一杯だから、お菓子を作
って楽しむ、というような環境にはサラサラなかった。
私の子どもが幼稚園に行くようになると、手作りを奨励する園長の強い指導があって、
親はとたんに忙しくなった。持ち物は手作り、おやつも手作り、遊び道具も手作り、
と。家庭科の成績が5段階の3、が最高の私には、修行のような日々が始まった。
忘れもしない、手作りおやつを持たせての参観日。お菓子など作った事のない私は、
人に聞いて、寒天のゼリーがいちばん簡単だ、というので、棒寒天を買ってきて、作
り方に書いてある通りに「オレンジゼリー」を作った。
オレンジの中身をくりぬいて、葉っぱの付いた頭をフタにして、中にゼリーを流しこ
んで固め、見かけはそれでもシャレたつもりである。
さて、幼稚園で試食という事になって、ニコニコ顔の息子がスプーンで一さじ食べ、
先生にも一さじあげると、優しい先生は「う~ん、すごくおいしいぃ~」と言ってく
れた。
みんな~、おかあさんにもあげてね~、と先生に言われて、おそるおそる食べように
も、スプーンが戻されるほどの弾力である。なんて硬さだ!なんてこったい!こりゃ、
おそるべきゼリーもどきだ。冷や汗が出てくる。続いて、コンナモノを食べさせてし
まった息子に対して、申し訳なかった、と深い悔恨の思いで、涙が出そうになる。
帰りは、惨めな気分で、心の中は集中豪雨である。たかが、簡単なゼリーさえ満足に
作れない母親。そんなんでも、疑問に思わず喜んでいる息子。・・・ショックだった。
その後、一念発起して、毎日のようにゼリー作りにいそしみ、バリエーションも増や
し、ゼリー系お菓子に関しては、やるだけやった、と思う。知り合いのお宅に持参す
るお土産も、ちょっと贅沢な梅酒の梅入りゼリーである。
先日、娘と話していて、幼稚園の頃の「オレンジゼリー」の話になった。「そうそう、
アレおいしかったよね~」と言う。娘は、私が上達した頃のゼリーしか知らないので
ある。失敗作の被害者は、いつも兄である息子だった。たまたま先に生まれた、とい
うだけで、たいへん気の毒である。
それにしても、私という人間は、褒められたりして励むタイプではないと、つくづく
知った。何事によらず、後がないほど失敗して、自分に失望しきった時に、俄然、
ターボがかかるのだ。
だとすると、私の這い上がるエネルギー源は、「一度どん底に落ちること」になる。
なにかやっかいな性分である。よくかんがえると、母も、そんな性分だった気がする。
まぁ、それはそれで、面白いのかもしれない、と思うしかないのである(笑)
り”苦役”だったのかも知れない。
で、母親ほどではないが、私も毎日の家事は苦手で苦痛な方。それほど酷いわけでも
ないが、母子家庭だったので、日々の生活のやり過ごしで精一杯だから、お菓子を作
って楽しむ、というような環境にはサラサラなかった。
私の子どもが幼稚園に行くようになると、手作りを奨励する園長の強い指導があって、
親はとたんに忙しくなった。持ち物は手作り、おやつも手作り、遊び道具も手作り、
と。家庭科の成績が5段階の3、が最高の私には、修行のような日々が始まった。
忘れもしない、手作りおやつを持たせての参観日。お菓子など作った事のない私は、
人に聞いて、寒天のゼリーがいちばん簡単だ、というので、棒寒天を買ってきて、作
り方に書いてある通りに「オレンジゼリー」を作った。
オレンジの中身をくりぬいて、葉っぱの付いた頭をフタにして、中にゼリーを流しこ
んで固め、見かけはそれでもシャレたつもりである。
さて、幼稚園で試食という事になって、ニコニコ顔の息子がスプーンで一さじ食べ、
先生にも一さじあげると、優しい先生は「う~ん、すごくおいしいぃ~」と言ってく
れた。
みんな~、おかあさんにもあげてね~、と先生に言われて、おそるおそる食べように
も、スプーンが戻されるほどの弾力である。なんて硬さだ!なんてこったい!こりゃ、
おそるべきゼリーもどきだ。冷や汗が出てくる。続いて、コンナモノを食べさせてし
まった息子に対して、申し訳なかった、と深い悔恨の思いで、涙が出そうになる。
帰りは、惨めな気分で、心の中は集中豪雨である。たかが、簡単なゼリーさえ満足に
作れない母親。そんなんでも、疑問に思わず喜んでいる息子。・・・ショックだった。
その後、一念発起して、毎日のようにゼリー作りにいそしみ、バリエーションも増や
し、ゼリー系お菓子に関しては、やるだけやった、と思う。知り合いのお宅に持参す
るお土産も、ちょっと贅沢な梅酒の梅入りゼリーである。
先日、娘と話していて、幼稚園の頃の「オレンジゼリー」の話になった。「そうそう、
アレおいしかったよね~」と言う。娘は、私が上達した頃のゼリーしか知らないので
ある。失敗作の被害者は、いつも兄である息子だった。たまたま先に生まれた、とい
うだけで、たいへん気の毒である。
それにしても、私という人間は、褒められたりして励むタイプではないと、つくづく
知った。何事によらず、後がないほど失敗して、自分に失望しきった時に、俄然、
ターボがかかるのだ。
だとすると、私の這い上がるエネルギー源は、「一度どん底に落ちること」になる。
なにかやっかいな性分である。よくかんがえると、母も、そんな性分だった気がする。
まぁ、それはそれで、面白いのかもしれない、と思うしかないのである(笑)
どん底を経験しないと、成功したときに自分の能力を過信しすぎて、ろくでもないことをやらかします。
どん底っていうのは、神が与えてくれた最高のプレゼントなのかも知れませんね。
昔の人は「苦労は買ってでもしろ」と言ったけど、最近は「しなくてもいい苦労はしないほうがいい」に変わっているようですね。そりゃ~、性格が歪むから(笑)
私の場合、”どん底”なんていうと神様に叱られそうですが、いちおう”涙の河”を渡ってきたんですから、何かの時には、”涙の河”を振り返って、思い出す事はできると思います。
トーコさんと同じカチカチのゼリー作ったことがありますよぉ。
珈琲ゼリーだったけど…。
和食は得意なんで、煮凝りならパーフェクトなんだけどな…。
あ、カレーも苦手。豚の角煮はOKなんだけどね。
基準がよくわかんない? がはは。
んで、長男はかわいそう?
子供が小さい時は、まったく料理しなかったんで
あるとき、「ママ、インスタントラーメンなんて作れるの?!」
って、マジで心配されちゃった。
おかげで、うちの怪獣たちはお腹が空くと自分で何か作って
食べてます。今時は男の子もお料理できなくっちゃね♪
でも私は自分の子供の頃の貧乏が苦労が身について
子供にはしなくてもよい苦労はさせたくないという
考えでやってきました。
貧乏で中学までしか行ってない私と夫は、子供にだけは学問を身につけさせてやりたくて働きました。
二人とも私立大学までやりました。
お陰様で子供もその苦労に報いてくれて親孝行をしてくれます。
そして私は子供に言い聞かせます。「今日の自分があるのはお父さんのお陰なんだから、感謝しなくてはいけないよ。」と・・・
それまでにオレンジゼリーを食べた事がなければ、それが基準のオレンジゼリーになる。長男ちゃんにとってはお母さんがはじめて作ってくれた手作りのゼリーでめちゃ嬉しかったんだと思うな~。
私は小中学生の時によくデザート作りに挑戦しました。
他の物は手作りするのに、そういえば、今は全然作らないわー。
わたしももうちょっと生活が落ち着いたら何か作ろうっと。
いしともさんは、お料理の達人かと思っていたんだけど、和食限定なのねん。
ホント、私って凝り性なのかな~(肩も凝るけど)。今は、たま~に、食べたくなった時に杏仁豆腐を作るくらいです。
で、いまどきの男の子、けっこう器用にご飯を作ります。教えれば、家事も育児もウマイと思う。軟弱なのではなくて、人間として”進化”していると思うの。
学歴って、なんだかんだ言っても、一生ついてまわりますからね。
親の苦労に応えてくれるお子さん達で、ホント良かったですね。
うちの子たちは、大学行ってまで勉強したくない、って言いましたから。
いえいえ。・・・あ?・・・そうですか?なんちて。(笑)
息子は自他共に認める「味オンチ」。どうも、私の料理のせいではないかと、内心ビクビク。いちおう、なにが出てきても文句も言わずに食べるけど、本人、さすがにマズイモノは分かる、と言っていました。
kaorinさんは、何でも手作りしておられるので、いつもふか~く感心してブログを見ています
私、始めるまでの腰は重いけど。一度やり始めたら、トコトン行くタイプみたいです。
え?マニア?う~ん、否定はできましぇん