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ツリオヤジのダイアリシスな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

絹と明察 - 三島由紀夫 (新潮文庫)

2023-07-19 05:38:56 | 読書メモ
三島の未読作品。 1954年に起きた近江絹糸争議を題材にした小説です。金閣寺、青の時代、など、三島は実際の事件を題材にした作品が多いです。 旧態依然の日本式経営からアメリカ流経営へ移る端境期の争議ですが、三島は「書きたかったのは、日本及び日本人というものと、父親の問題なんです」と述べています(朝日新聞S39.11.23)。 三島がこの作品を書いたのが、40歳を目前とした時期。この後に、豊 . . . 本文を読む
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