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ツリオヤジのダイアリシスな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

新潮 2025年2月号 - 生誕100周年 よみがえる三島由紀夫 (新潮社)

2025-02-03 05:29:55 | 読書メモ

たまーに購入する新潮。今号は三島由紀夫特集ならば読まねばならぬ、と買いました。

表紙をみてわかるように、多彩な執筆陣。三島に縁がある人もない人も、三島を好きな人も嫌いな人も交じっていて、かなり読み応えがありました。

冒頭の平野啓一郎の[三島由紀夫の絶望の先へ]は、白百合大学での講演を文字起こししたもの。平野啓一郎の考え方がわかりやすく伝わって、これが一番面白かった。

井上隆文の[『金閣寺』担当編集者の葛藤]は、三島に一番近い編集者といえる菅原國隆への書簡を中心に、往時の三島の思考と編集者との関連を論考しています。最近に見つかった書簡、金閣寺の原案(こちらのブログに新聞画像があります)についても触れられています。

上の2篇を読めただけでも、この号を買った価値がありました。

その他は、[三島由紀夫への手紙]と[三島由紀夫の文]という構成。手紙は、九段理恵のがよかった、あんな手紙をもし自分がもらったら嬉し泣きするかも。[三島由紀夫の文]は、なるほどみなさん、いろんな文が印象に残っていたり、思い出があったりするんだなー、と感心。

昨年は、安部公房生誕100周年特集(下の画像)を読んだのですが、今号の特集の方が良かった。

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