ガルシア=マルケス没後10年を迎え、巷で文庫化が話題になっている百年の孤独を読みました。
こちら内容紹介。
独立後のコロンビア、1900年前後の千日戦争あたりの時代が舞台です。
マジックリアリズムと呼ばれる手法で、現実と非現実が融合しながら物語は進みます。さながら泉鏡花の幻想小説が思い起こされますが、ウェットなところは無くラテン系らしい明るい感じです。
登場人物がスペイン系の名まえなので覚えにくい上に、何代にもわたって同じ名前が登場するので、最初は読むのに苦労します。苦労、というか二世代あたりから頭がこんがらがってきて、「こりゃダメだ、家系図作ろう!」と思い立ったのですが、「いや待て、きっと誰か作っているだろう」とネットを探してみると、山ほど出てきました。
登場人物の整理ができれば、内容はそれほど難解ではなく、楽に読めます。
で、読み終わった後に気づいたのですが、、
文庫本にも家系図が付いているじゃん!^^; これを知らずにスマホで家系図見ながら読んじゃいましたよ。上の家系図みるとわかりますが、アルカディオとかアウレリャノが繰り返し出てきます。
数世代(7世代)に渡る壮大な物語ですが、なんとなくエミリー・ブロンテの「嵐が丘」を思わせる雰囲気もありました。
こちら文庫本についていた帯。
しかし、文庫本の帯のコピーって、いつも笑っちゃうくらい大袈裟だよね。
これは文庫本の帯のB面。
目次はこちら。
章立てされていないので、この人誰だったけ?と読み直して探すのがたいへん。
筒井康隆の解説が読みやすいです。
著者と訳者のプロフィール。
本をかぶったおちゃめなおじさんで、これだけで好感もてます。
発売日は6月26日で、当日に届くようにamazonで注文したんですが、手にしたのはすでに二刷でした。
どんだけ売れてるんだ。
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