居心地

相棒のワンコとの暮らしの風景
他愛ない日常のあれやこれ

天切り松 闇語り(一巻~三巻)

2007年11月01日 | 
著者 浅田次郎
集英社文庫


浅田次郎は好きで色々読んではいたが
このシリーズは別格もの

私の中では殿堂入りである


時は大正ロマンの真っ只中
決して米食う銭の為の盗みはしない
粋でいなせな盗人の中の盗人目細の安吉一家

ハイカラに山の手言葉を操る 目細の安吉
そして血よりも濃い盃で結ばれた
説教 寅、黄不動の栄司、書生 常、振り袖 おこん
の四人の子分
そこへ親に捨てられたも同然の子、後の「天切り松」
が加わって
義賊よろしく無粋を嫌う見事な仕事をやってのける

伝説化した彼らの仕事の生き証人「天切り松」が
現代の拘置所の中、警視総監に請われて
箱の中の面々に男として人としての道を
五人の仕事振りの中から説いて聞かせる...


頭の中でこの配役を考えるだけで幸せな気持ちになる

安吉親分は切れ長の目でワルツを軽やかに踊れる俳優でなければいけない
おこん姉さんは小股の切れ上がった...鈴木京香か常盤貴子か?
黄不動の栄司が難しい
何せ一番大好きな人物だから
常も寅も迷うところだ...

が、どうやら3年ほど前にすでにドラマ化されているらしい...

電車の中で読むのは危険である
随所にホロッと来てしまうから


何度も繰り返し読みたくなる
そうして何度も何度も登場人物に会いたくなるのだ



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