受忍

予てより検査していた姫１の診断を仰ぐ為

二人で大学病院へ行って来た。

そうではありませんように．．．と

思っていた病名が告げられる。

所謂 難病と言われる類ではあるが

救いと言えば今,命に関わるモノではないという事

完治の無い病をこの若さで背負わせるのかと思うと

胸が潰れそうになる

それでも病を抱えながら悪化しないように

日常生活を送っておられる方はたくさんおいでになるのが励み。

学校から帰った姫２も真っ先に姫１を案じて結果を問う


代われるものなら代わってやりたい．．．


こんな時にも連絡の仕様がない夫を歯痒く思いつつ

転勤先の交換に無理を言って繋いで貰う

声を聞くのは８ヶ月振り

まるで何事もなかったかの様に電話に出ている

緊張と焦りで口から出そうになる心臓を抑え

震える声で経過を話す

やはり、そこは父娘 病の事はかなり気に掛かっている様子

が、彼なりに納得するともう、それでこの話はお仕舞い

あくまで今のスタイルを替える気も無いらしい


ネットの時代は良くも悪くも

包み隠さず情報を得る事が出来る

姫１も自分の事は前々から調べていたと言う

病名がハッキリした途端、今までバラバラだった

パズルの破片が一つになった


健気にも「大丈夫、何とかコレと付き合っていくよ」と

前向きに考えてくれる姫１

「うん、食いしん坊の姫１に食べ物制限が無くて良かったよ」

「そうそう、姫１はインドア派だから．．．」
　
三人で笑った．．．




大丈夫、きっと大丈夫

ママに出来る事は何だってする
どんな事も笑って乗り越えて行こう、三人で