居心地

相棒のワンコとの暮らしの風景
他愛ない日常のあれやこれ

償い

2008年07月25日 | 
著者 矢口敦子
幻冬舎

エリート医師だった男は

固有名詞を捨てホームレスと成り下がり

面倒な事に火事の第一発見者になってしまった。

重要参考人となった男が

時間つぶしの為入り浸った図書館で出会った少年は

捨てたはずの固有名詞をいやが上にも呼び覚ます...


かつて輝かしい名前を持っていた頃

命を救った少年との予期せぬ対峙。

幸せな人生を生きている筈の少年は

心の泣き声が聞こえると言う...

人を殺すと罪になるが心を殺しても罪に問えないのか?



初めての矢口作品

ホームレスの実態と医療問題と言う

一件何の接点も無いような事柄が絡み合い

現代の社会の弱さと家族の脆さを描いている


また別の矢口作品も読んでみたくなる。
コメント (2)
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