居心地

相棒のワンコとの暮らしの風景
他愛ない日常のあれやこれ

インターセックス

2009年03月30日 | 
著者 帚木蓬生
集英社

性別上、男性とも女性とも分類されない性 インターセックス。

しかし、この国の概念では

人はどちらかに分類されなければならない。

インターセックスとして産まれた子たちは

大多数が意思を持つ前にメスを入れられ性を分けられている。


一見、何の間違いもないように見えるこの現実こそ

躊躇いなく性別を手に入れた者の

傲慢さかも知れないと気付かされる。


性同一障害ならば自分の意志で心と同じ体に

する事も可能である。


が、フランクフルトで開かれた自助グループの会合において

体験談をメンバーが静かに語るシーンでは

いかに自分がこの問題に無知であったかを知らされる。


人は男女である前に人間である。


自分を丸ごと認めてくれる事。

それはこの問題に関わらず

常に人間関係において一番大切なはず。


同著者「エンブリオ」続編 だが

「臓器農場」の世界も切り離せない。
コメント (8)
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