地震リスク delphis manta blue

身近な地震リスク 減災を目指して

<復興を願い 2011.3.11東日本大震災>
<未曾有の巨大災害 記録>

2004年(平成16年)新潟県中越地震

2006-09-03 | 地震リスク
2004年10月23日午後5時56分に新潟県中越地方にマグニチュード6.8の地震が発生し、新潟県川口町で震度7を記録した。震度7は1995年(平成7年)兵庫県南部地震以来の激しい揺れであった。その後震度6弱の余震が続き、甚大な被害となった。

被害状況は現在でも更新され続け、消防庁が2006年8月4日に公表した災害情報第72報によると、人的被害は死者64人、重傷者636人、軽傷者4,169人となり、住家被害は全壊3,175棟、半壊13,792棟、一部破損104,819棟、火災9件となっている。

被害額については日本銀行新潟支店が2005年10月31日に公表した「新潟県中越地震からの企業活動面における復興状況について」によると3兆円程度と分析している。

住宅の被害額総計については明らかではないが、地震保険、建物更生共済などの支払保険金でみると地震保険が163億円、建物更生共済は766億円にのぼる。被災地域が都市部ではなかったため、都市部に強い損害保険会社の地震保険より農村部に強いJAの建物更生共済が圧倒的に支払額が大きかった

新潟県が今年5月に発表した復旧状況では、製造業、商業・サービス業では、調査対象企業においてはすべて営業が再開されており、農地復旧については99%が発注済とのことである。なお、産業被害総額は780億円、雇用状況では解雇者が898人、求職者が862人のうち再就職できたのは652人であった。