地震リスク delphis manta blue

身近な地震リスク 減災を目指して

<復興を願い 2011.3.11東日本大震災>
<未曾有の巨大災害 記録>

平穏な暮らしに一歩

2007-04-12 | 地震リスク
輪島朝市、震災後初めて200店勢ぞろい(読売新聞) - goo ニュース


余震の確率も下がり、被災地石川県では平穏な暮らしに戻ろうとしている。

今回の地震が全国に教訓として残した課題は2点ある。

1点目が地震の発生場所はすべてが解明されていないということ。日本全国どこででも能登半島地震のような地震がおこるということ。政府が公表している地震動予測地図の色に惑わされてはいけない。あくまでも目安だ。

2点目が住宅の耐震化の問題。輪島市の古い、間口の広い住宅は倒れた。一方で多くの新しい住宅は震度6強でも無傷だった。日曜日の朝ということもあり人の出も少なく、春の季節で日本海ではあるが残雪もなく、最低気温が6.2度(最高気温14.9度)と非常に暖かかったことも幸いし火災の発生もなかったようだ。

この2点が防災を推進する上での点検項目となるはずだ。全国で災害をともなう地震が起こらない都道府県は存在しない。やはり震度6強程度では古い住宅は倒壊する。耐震化を推進するためにも建て替えの促進、耐震、免震、制震技術を住宅に積極的に取り入れるべき。住宅メーカーはオプションではなく標準として建築してほしい。地震を止めることはできないが、被害を軽減することはできることをもっと考えるべきと思う。