性と愛のゆきつくところ?

あなたと交わした愛
2005/08/19
あなたの全てがいとおしい
そのまぶたをくちびるで愛撫する
くちびるから全身にしびれるような
熱い波がひろがっていく
あなたをつつむやすらぎの光
おだやかな時がいつまでも流れていく
あなたに出会い
そして愛し合う
こんなに強く抱きしめた腕
ふたりは確かに結ばれて
身も心もとけあう
あなた ・ ・ ・
いとしいひと ・ ・ ・
あの出会いからわかっていた
夕べのしじまの中で
あなたと交わした愛が
とこしえに続くことを
愛している
今朝はすべてが澄み切って
誰にもじゃまはできない
by レンゲ
(『あなたと交わした愛』より)
デンマンさんは、また、あたしの書いた詩を持ち出して何を言おうとなさるのですか?
レンゲさんはイケないと思っている。でもね、こういう詩が書けるという事が何よりもレンゲさんが女として開花している証拠じゃないですか。
あたしは、女として花が開いているかどうかということをデンマンさんに尋ねたわけではありませんわ。
分かりますよ。清水君と毎日愛し合っているのにレンゲさんにはイケない。だからどうしてなのか?。。。ということを僕に聞きたいわけですよね。
そうですわ。
でもね、イクとかイケないということは、極めて個人的な体験ですよ。
そんなことは分かっていますわ。
だったら、その極めて個人的な体験の事を僕に尋ねたってどうしようもないじゃないですか?
でも、あたしはデンマンさんに。。。去年の夏。。。あのぉ~。。。デンマンさんのお部屋で。。。あたし、確かにイッタんです。上の詩はその翌日に書いたものですわ。
でもね、上の詩とレンゲさんがイッタこととは直接の関係はないんですよ。
ありますわ。あたし、デンマンさんの腕の中でイッタから翌日詩を書く気になったのですわ。
僕は何度も言うけれど、レンゲさんとエッチしたわけじゃないんですよ。レンゲさんは怖い夢を見たと言って僕の部屋に入ってきたんですよ。まるで8歳の女の子のように、べそを浮かべて僕の部屋にやってきたんですよ。そんなレンゲさんを見たら、むげに突き飛ばして追い返すわけにもゆかないでしょう?だから僕はレンゲさんに“怖がらないようにね。。。”と寅さんのように優しくハグしたんですよ。。。ねっ?そうだったでしょう?
そうかもしれませんわ。。。でも、。。。でも、。。。とにかく、デンマンさんのベッドの中で、デンマンさんの腕の中であたしはイッタんです。だから。。。あたし、。。。あたしは洋ちゃんの時にはどうしてそうならないんですか?
あのねぇ。。。、レンゲさんはね、清水君とだって、ちゃんとイッているんですよ。
イッてませんてばああああ。。。。
それはねぇ、レンゲさんの心がそう思っていないだけなんですよ。
どういうことですかあああ~?
Women fall into 'trance' during orgasm

The key to female arousal seems rather to be deep relaxation and
a lack of anxiety, with direct sensory input from the genitals
playing a less critical role.
The parts of the female brain responsible for processing fear,
anxiety and emotion start to relax and reduce in activity.
This reaches a peak at orgasm, when the female brain’s emotion
centres are effectively closed down to produce an almost
trance-like state.
The male brain was harder to study during orgasm, because of its
shorter duration in men, but the scans nonetheless revealed
important differences. Emotion centres were deactivated, though
apparently less intensely than in women, and men also appear to
concentrate more on the sensations transmitted from the genitals
to the brain.
This suggests that for men, the physical aspects of sex play
a much more significant part in arousal than they do for women,
for whom ambience, mood and relaxation are at least as important.
Men find it more important to be stimulated on the penis than
women find it to be stimulated on the clitoris.
"What this means is that deactivation, letting go of all fear and
anxiety, might be the most important thing, even necessary, to have
an orgasm," Dr. Holstege said.
Times Online June 20, 2005
(ロンドン発行のタイムズ紙 2005年6月20日の記事より)
何ですの、この長い英文の引用わあああ~?
これを訳すと問題があるので日本語には訳しません。でも、ロンドンのタイムズ紙の記事から抜粋したものですよ。オランダの性科学者の実験に基づいた科学論文についての記事ですよ。
あたしがイケない事とどのような関係があるのですか?
僕はこの記事を読んでレンゲさんがエッチしたわけでもないのにイッてしまった理由が納得できましたよ。
どういうことですの?
僕は、レンゲさんがお漏らししたのかと思ったんですよ。セックスしたわけじゃありませんからね。おしっこなら、舐めればツンと沁みるような。。。刺すような味がありますからね。でも、おしっこと比べれば、かすかに甘い味がしましたよ。臭いはほとんどありませんでした。
デンマンさんは舐めたんですの?
シーツが濡れていましたからね。。。。確かめてみただけですよ。
イヤやわァ~、デンマンさんたらァ~。。。あたし、恥ずかしいわァ。。。
何もあなたが恥ずかしがることではないでしょう。
あたし、他の女性と比べて変わってますかァ?
だから僕もそう思ったんですよ。。。。上の記事を読むまではね。でもね、納得ゆきましたよ。
どういうことですか?
あの時の女性というのはトランス状態になる人も居るんですよね。日本では“失神する”と言うようですよね。定さんもイク時には同じように失神したことが伝えられていますよ。

前代未聞の阿部定事件が発覚すると、それは野火のように瞬く間に日本全国、津々浦々まで広がる勢いを示した。
各新聞は一斉に号外を出して「阿部定逮捕」を報じた。
このとき、国会では2つの委員会が開かれていた。
ところがこの号外を耳にした委員長は緊急動議を発令し会議を中断するほどだった。
委員会の全員が号外を手にして、それこそ世界大戦争が始まったかと思うほどに、血眼(ちまなこ)になって号外を読み耽った。
当然の事ながら阿部定さんが異常性欲の持ち主だと言う事が噂され、この種の噂は後を絶たない。
定さんと関係した男たちは、彼女がオーガズムに達すると体が震え出し、それから1時間近く失神していたと証言した。
中京商業高校の校長の大宮五郎先生は、最初に定さんと関係したとき、欲情した彼女の淫水が多いことに驚いて、病気ではないかと思ったと述べている。
定さんの精神鑑定をした東京帝国大学の村松常雄教授は、彼女を先天的なニンフォマニア(nymphomania:淫乱症)と診断した。
『阿部定事件の波紋と後半生』より
僕は女性がイク時に我を忘れて官能の奥へのめりこんでゆくという事は知っていましたよ。
でも、あたしは変わっているのですか?
特に変わっているとは思いませんよ。定さんだって女として本当に体の歓びを感じたのは28歳のときですからね。レンゲさんの場合も初体験は16歳のときだから、比較的早かった。でも、清水君とは毎日愛し合っているのにイケないと言う。ある意味ではレンゲさんも晩生(おくて)ですよ。
あたしもそうだと思っているんです。
僕は、レンゲさんをハグしながら頬擦(ほおず)りしたりキスしたり、。。。レンゲさんは8歳の女の子になりきっていましたからね、僕は妙な気分でしたよ。でも、そういうレンゲさんのことが実に可愛いと思いましたよ。。。だから僕は8歳の時の娘を可愛がるようにレンゲさんを可愛がっていた。。。そんな気持ちでしたよ。。。あなたは、なかなか僕を離さない。20分か、30分か、。。どのくらいあなたをハグしていたか、はっきりとは分からないけれど、気づいたら、あなたはトランス状態なんですよ。
あたしには、良くそういうことってあるんです。
僕はヨガもやるし、禅をやった事もありますがねぇ、精神をよほど“集中”しても“空”にしても肉体的な快楽の極地に到達する事って出来ないですよ。僕の修業が足りないのかもしれません。。。。でも、レンゲさんは僕にハグされて。。。頬擦りされてキスされて。。。可愛がってもらっているだけで。。。イッてしまったんですからね。。。
デンマンさん、そんな風に見つめないでくださいな、。。。火照(ほて)ってしまいますわアアア。。。。
レンゲさんは自己催眠をかけるようにトランス状態にのめり込める人なんですよ。上の英文の引用にもあるとおり、科学的にはレンゲさんのような女性が理想的なイケるタイプなんですよ。つまり、何もかも忘れてしまうほどに自我を高揚した官能の中に埋没させてしまう事が出来る。“頭の中が真っ白になる”というのはそういう状態なんだと僕は思いますよ。
でも、あたしは洋ちゃんとイケないんです。
でもね、レンゲさんは “全身が性感帯だからイキッぱなしなんです” と僕に話したことがありますよ。だから、レンゲさんが清水君とイケないと言うことを聞いたとき、冗談を言っているのかと思いましたよ。
マジで、洋ちゃんとはイケないんです。なぜでしょうか?
やっぱり心の問題ですよ。
デンマンさんは、すぐに心の問題だとおっしゃいますけれど、それでは何のことだか分かりませんわ。
じゃあね、分かりやすく説明しますよ。ちょっとこの絵を見てくださいよ。

何ですの、このオレンジ色の髪をした女の人は。。。?
女性だということは分かりますよね。じゃあ、一体、どのような女性に見えますか?
そうですわねぇ~。。。オレンジ色に髪を染めて、思う存分盛り上げちゃって。。。、気分を高揚させようとしている、ちょっとオツムがどうかしてしまったおばあさんのように見えますわ。うふふふふ。。。。
なかなか穿(うが)った見方をしますねぇ~。面白い見方ですよ。
デンマンさん。。。、こんな絵を持ち出してきて、一体何が言いたいのですか?この絵があたしと洋ちゃんの事に関係あるのですか?
あります。
だから、どういう風にですの?
それを説明するところですよ。では次の絵を見てくださいよ。