デンマンのブログ

デンマンが徒然につづったブログ

二兎を追う(PART 1)

2010-12-12 08:19:34 | 人生とは何か?

   
二兎を追う(PART 1)




鈍きひと
 
 

 
 
鈍きひと

未だ気づかぬ

あわれさよ

二兎を追う者

一兎をも得ず

 
  
by めれんげ
 
2009.03.10 Tuesday 08:52




『即興の詩 鈍きひと』より

『鈍い心の恋人』より
(2009年3月15日)




デンマンさん。。。あんさんは、またわたしの手記を持ち出してきて嫌味を言わはるの?



いや。。。わてはめれちゃんに嫌味を言うために上の手記を持ち出してきたのではないねん。

だったら、何のために持ち出してきやはったん?

テレーズさんの心の内を探るためやがなァ。

テレーズさん。。。?

そうやァ。。。フランス映画『幸福(しあわせ)』の中で溺死体で発見された女性のことやがな。。。


『幸福(しあわせ)』



叔父の経営する内装業の店で職人をしているフランソワは妻テレーズと二人の子供と平凡で実直な生活を送っている。
洋裁が上手なテレーズは仕立ての内職もしていて、ウェディング・ドレスの注文などもある。
フランソワは仕事が終わればまっすぐに家に帰るし、料理も上手な妻と可愛い盛りの子供たちに囲まれて、休日には家族四人で森にピクニックに行くこともある。

そんなある日、フランソワは近くの町まで仕事で出かけた。
電話をかける用事を思い立ち郵便局へ立ち寄った。

受付の娘と二言三言、言葉を交したが、彼はなぜか彼女に好意を感じた。 二度目にあったとき、二人でお茶をのんだ。

娘はエミリーといい、彼と同じ町に転勤が決り、部屋も見つけたことを話した。 もう二人は愛を感じるようになっていた。

エミリーは彼に家庭があることも知っていたが二人は不自然さも罪悪感もなく、結ばれてしまう。
というのも、彼は昔と全く同じように妻も子供たちも愛しており、愛する女性が二人できても、それは幸福以外のなにものでもないからだ。

ある休日、フランソワ一家はピクニックにでかけた。
そこで彼は妻にすべてを告白した。
テレーズは少し考えてから「あなたが幸せなら私はそれでもいいと思うわ」そう答えた。
彼は喜んだ。
純粋によろこんだ。
子供たちは野原で遊んでいる。
蚊帳の中に居るのは二人きり。
大人しいテレーズは、かつて見せたことのない大胆さで夫を求めた。





快い疲労に眠ったフランソワが子供たちの声で目を覚ましたとき妻のテレーズの姿はなかった。
池に溺死体となった妻を発見して、フランソワは悲しんだ。

まわりの人々は不幸な事故で愛妻を失なったフランソワに同情を寄せた。
エミリーも心からテレーズの死を悲しんでくれた。
日がたつにつれ、彼は昔どおりの働き者にもどった。
エミリーが子供たちの面倒をみてくれ、いつの間にかそれが習慣になった。
家事をする女性がエミリーにかわったというだけで、きわめて平穏な日々を送るようになっていた。




こういう筋なのやァ。
   


つまり、身勝手な男の不倫物語なのね。

めれちゃんは、そないに思うのかァ~?

それ以外に考えようがあらへん。 どの国でも、男は身勝手なものですねん。

わては、まったく違う感想を持ったのや。

どのような。。。?

この映画が作られたのは、なんと 1964年のことなのやァ。 今から 46年前やでぇ~。。。驚いたなァ~。。。

それ程ビックリしやはったん?

カバネルが描いた『ヴィーナスの誕生』を初めて見た時のような衝撃を受けたわ。

つまり、『幸福(しあわせ)』という映画は、将来を見据えて作られたと。。。?

もし、日本で同じ内容の映画が作られたら、おそらくタイトルは『幸福(しあわせ)』ではのうて、めれちゃんが言うたように『男の身勝手』になるだろうと思うでぇ。 しかも、結末はハッピーエンドにはならずに、フランソワとエミリーは惨めな別れ方をして終わりになると、わては思うねん。

あんさんは、『幸福(しあわせ)』という映画の中に、マジで幸福(しあわせ)を感じやはったん?

いや。。。幸福(しあわせ)とは思わんかったけれど、最後にフランソワとエミリーが前向きに生きようとする姿に、わては救いを見たのやァ。





【レンゲの独り言】



ですってぇ~。。。
あたしはデンマンさんの感想とは違った意見を持っています。
事故であれ、自殺であれ、テレーズが溺死体で発見されたということは、映画のテーマとは別の不幸を見ないわけにはゆきません。
最後にフランソワとエミリーが前向きに生きようとする姿に、デンマンさんは救いを見たと、おっしゃいました。
フランソワとエミリーが、その後幸せな生活を送ったとしても、テレーズは犠牲になったとしか、あたしには思えないのです。
テレーズの犠牲について、デンマンさんは、どのように考えるのでしょうか?
お聞きしてみたいですわ。

ところで、あなたはどう思いますか?
反対意見でも、賛成意見でも、ぜひカキコしてくださいね。
お待ちしています。

とにかく、興味深い話題がさらに続くと思います。
あなたもどうか、またあさって読みに戻ってきてくださいね。
では、また。。。






『ブローニャの森 (2010年12月8日)』より

『しあわせって何?』にも掲載
(2010年12月10日)




つまり、テレーズさんは、わたしと同じように思っていたと、あんさんは言わはるのォ~?



その通りやァ!。。。テレーズさんは「あなたが幸せなら私はそれでもいいと思うわ」と答えはった。 でもなァ、本心では、めれちゃんが言うていたように次のように思うていたのかも知れへん。


他の誰かを抱くのなら…
 
 

 
 
他の誰かを抱くのなら

わたしには触れないでください
 
 
その手から伝わる余韻が

この肌を心を

荒れさせてしまうから
 
 
何も言わずにいたとしても

恋する心は敏感なのです

どうかわたしを傷つけないで

 
  

 
 
by めれんげ
 
2010.02.12 Friday 10:53




『即興の詩 他の誰かを抱くのなら』より

『永遠の愛のコラボ』に掲載
(2010年2月22日)




あんさんは、やっとわたしに同意しやはるのォ~?



めれちゃんの視点に立って眺めてみようと思うたわけや。 うしししし。。。すると、テレーズさんは夫の愛を次のように考えたはずやねん。


行き違う愛という言葉
 
 

 
 
わたしに必要なのは

わたしひとりを

愛してくれるひと

わたしひとりが

そのひとに抱かれる
 
 
 
愛という言葉を

ふりまくひとに

わたしは別れを告げる

  
  
by めれんげ
 
2009.02.10 Tuesday 11:01




『即興の詩 行き違う愛という言葉』より

『でも、大好きやねん』に掲載
(2009年9月17日)




そうですう。 わたしは二人の愛は行き違っていたと思いますねん。



そうやァ! テレーズさんは、めれちゃんの考え方に従えば当然次のように考えるわけやァ。




愛あらば
他の女性と関わるなかれ

そのひとと睦まじきを見て
われはきみより去る

めれんげ




『愛の対話 (2009年3月17日)』より




でも、夫のフランソワさんはエミリーさんと離れるつもりはないねん。



そうですう。

そやから、テレーズさんは、めれちゃんのように自分の存在が否定されたように感じたのやろなァ。

 (すぐ下のページへ続く)

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二兎を追う(PART 2)

2010-12-12 08:15:58 | 人生とは何か?

   
二兎を追う(PART 2)


存在を否定してくれ



みんなわたしを否定してくれ
わたしの存在を否定してくれ

自分ひとりじゃ間に合わないんだ
みんなでわたしを否定してくれ

石ころのように扱ってくれ
虫けらのように踏みつけてくれ

やりきれない喪失感
苛まれて生きるのはもうたくさんだ
自分のすべてを否定したいんだ
自分が存在することに吐き気がするんだ

命を断とうとしたさ
何度も何度も自分を破壊しようとしたさ
マヌケな命はそれでもこの世に
未練がましくのさばってるのさ

存在を消してしまいたい
誰からも見られたくない
 
 
めれんげ

August 28, 2009 15:19




『極私的詩集 存在を否定してくれ』より

『愛のコラボ (2009年9月29日)』に掲載




そうやわァ。 テレーズさんは、やりきれない喪失感から、命を断とうと決めたのやわ。
 


でもなァ。。。たとえ、テレーズさんがめれちゃんのように思おうとも、救われる道はあったのやでぇ~。。。

マジで。。。?

そうやァ。 テレーズさんは、もし自殺だったとしたら、自殺する必要はなかったのやァ。

その救われる道というのは、一体どのような道やのォ~?

テレーズさんは、ちょっと見方を変えればよかったのやァ。

どのように。。。?

めれちゃんは知っているやないかいなァ。

わたしが。。。?

そうやァ。 めれちゃんは次のように書いていたやんかァ。


手をつないで



どんな時でも

わたしは笑顔になれる

どんな時でも

心はささえられている

ひとりぼっちの時でさえ

わたしはあなたに守られている

あなたがわたしを強くしてくれた

だってわたしは

ひとりで生きてるんじゃないから

あなたと手をつないで

生きているんだから



by merange (めれんげ)

2009.12.08 Tuesday 12:17




『即興の詩 腕のなか』より

『アンビバレンス』に掲載
(2009年12月12日)




たとえエミリーさんの存在があったとしても、テレーズさんは、夫のフランソワさんとしっかりと手をつないで生きることを選ぶべきだったのや。



でも、やりきれない喪失感に苛(さいな)まれたら、そのような気持ちになれへん。

そやかてぇ、めれちゃんは上のように、しっかりと“手をつないで”生きる気持ちになったやないかいなァ!

それは。。。あのォ~。。。

めれちゃんかてぇ、分かっているのやァ。。。そ~やろう? それこそ、レンゲさんが言うところの“気づき”やないかいなァ。


【レンゲの独り言】



ですってぇ~。。。
また、あたしの“気づき”を持ち出されましたわ。
ええっ。。。? “気づき”って何かってぇ。。。?

実は、あたしがデンマンさんと仲直りした時に書いた手記の中に出てくる言葉です。


 
変わらない気持ち
 
2007-04-04 19:27



人はそれぞれに、
ちがう愛のかたちを持っていて、
時にその表れかたが、
相容れないこともある…

で、わたしはデンマンさんが、
デンマンさんらしいかたちで、
わたしへの変わらない気持ちを、
持ちつづけてくださっていることに
気づいたのです。


そしてわたしはそれを、
自分のものさしで理解して、
とんでもなく誤解していたことに、
気がついたのです。

つまり、デンマンさんの個性を、
わたしはもっと、大切にすべきだと思い、
自分の懐のせまさを、
正そうと決心しました。

そして何よりも、
わたしを忘れずにいてくれる、
そんな人を粗末に扱ってはいけないと
強く感じました。

勇気を出して、さしのべた手を、
握り返してくださったことに、
今も本当に感謝しています。


by レンゲ




『変わらぬ愛』より
(2007年5月7日)

『愛のコラボって何?』にも掲載
(2009年10月15日)


とにかく、興味深い話題がさらに続くと思います。
あなたもどうか、またあさって読みに戻ってきてくださいね。
では、また。。。




メチャ面白い、

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文字通りに訳せば次のようになります。

If you chase after two rabbits,

you won't catch either.


ベンジャミン・フランクリンは次のように言いました。

Don't think to hunt two hares

with one dog.




ところで、愛とロマンに満ちたレンゲさんのお話を

をまとめて『レンゲ物語』を作りました。

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If you don't conquer self,

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