生きることって愛することだよね(PART 1)
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生きることって愛することだよね
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生きることって愛することだよね
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デンマンさん。。。エマニエル夫人が出てきたと思ったら、ジューンさんまでがエキゾチックな南の海を背景に登場してますやん。。。今日はポルノチックにやりはるのォ~?
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めれちゃん!。。。クリスマス気分がまだ抜けきらないのやァ。 そやけど、クリスマスが終わって、早々にポルノチックな気分でもないやろう?
あんさんのことやから、どんな話題が飛び出すか?まったく予想がつかへん。
さよかァ~。。。でもなァ、今日は真面目な話題でゆくねん。 まず、ジューンさんの文章を読んで欲しいねん。
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こんにちはジューンです。
いかに生きるか?
いかに逝くか?
どちらも難しい問題ですよね。
では、ここでスイスの心理学者
カール・ユングの言葉を紹介します。
Death is psychologically as important as birth.
Shrinking away from it is something unhealthy and abnormal which robs the second half of life of its purpose.
さあ。。。、あなたは、どのように訳すでしょうか?
わたしは次のように意訳しました。
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いかに逝くか? は、いかに生きるかと
同じように重要なことだわ。
逝くことに怖気(おじけ)づくことはないのよ。
勇気を持って逝くことに臨むと言うことは
2倍に生きることになるのよ。
では次です。
A shoe that fits one person pinches another;
there is no recipe for living that suits all cases.
これは、それほど難しいことではありませんよね。
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誰の足にも合う靴なんてないように、
生き方も人によって違うものなのよ。
では、もうひとつ。
As far as we can discern, the sole purpose of human existence is to kindle a light of meaning in the darkness of mere being.
さあ、あなたは、どのように訳しますか?
わたしは次のように意訳しました。
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生きる意味って何だか考えてみたことがありますか?
本当に生きたいって言う目的を見つけることが人生なのよ。
もっとうまい訳が見つかったら、
ぜひコメントに書いてくださいね。
ところで卑弥子さんが面白いサイトを立ち上げました。
あなたも、もっと笑って楽しい気分になれます。
次のリンクをクリックして覗いてみてね。
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■ 『あなたのための笑って幸せになれるサイト』
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『生きることって愛すること? (2010年12月18日)』より
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少し、くどいのとちゃうん? わたし、ジューンさんの上の文章を何度か読みましたでぇ~。
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めれちゃんも読んだのか?
そやかて、あんさんが記事の中で何度も引用してますやん。
そうやァ。 めれちゃんも気づいているのであれば、わてはうれしいねん。 うへへへへへ。。。
この事を言うために、わざわざジューンさんの文章を持ち出してきやはったん?
ちゃうねん。 実は、次の記事がメチャ読まれたのやがなァ。
■『生きることって愛すること?』
(2010年12月18日)
上のジューンさんの文章は、この記事の冒頭に引用されたのや。
。。。で、メチャ読まれてるってぇ、どれほど読まれてるん?
次の統計を見て欲しいねん。
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12月18日に、パソコンで見た人が189人。 ケイタイで読んだ人が28人。 延べ 327ページが読まれたのや。
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12月22日の方が、まだ読まれてるやん。 延べ 331ページが読まれてるねん。 ナンバーワンのマークもついてるやん。
そうなのやァ。 12月18日がトップになったさかいに、さっそくわては『生きることって愛することだよね』というタイトルを思いついて、この記事を書こうと思いたったのやァ。
そないに思うていたら、12月22日の方がトップになってしもうたの?
うしししし。。。そうなのやァ。
あんさんの予想がまったく外れてしまったということやねぇ~?
そうなのやァ。 そやけど、急にタイトルを変えるのも、やる気がなくなるので、わては上のタイトルに固執したというわけやァ。
。。。で、12月22日は、どの記事が読まれたん?
12月22日の記事別アクセス数を見て欲しいねん。
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■『愛の進化論 (PART 1)』
■『愛の進化論 (PART 2)』
■『愛の進化論 (全文)』
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『愛の進化論』が読まれているねん。
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そやけど、上の統計によると、『あなたの満足度は…?』の方が読まれているやん。
あのなァ~、確かに上の統計を見ると、そうなのや。 ところが『愛の進化論』というタイトルが注目を集めているのが、ケイタイからアクセスされていることからもわかるのや。 しかも、ホームページのアクセス数が 76なのやァ。
ホームページのアクセス数が『愛の進化論』のアクセス数と関係あるの?
もちろんやァ。 12月22日のホームページの最初の記事が『愛の進化論 (PART 1)』なのやァ。 そやから、ホームページで『あなたの満足度は…?』を読まない人でも、『愛の進化論 (PART 1)』を必ず見ることになるねん。 つまり、実質的に 『愛の進化論 (PART 1)』のアクセス数は 76+5+2=83 になるねん。
『愛の進化論』は、それほどおもろいやろか?
おもろいでぇ~。。。次の箇所は特におもろいと思うでぇ~。。。
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私は学友にどう思われていたかわからないが、ある女の子から思わせぶりな態度を示された。 彼女も生物学に関心があって、私はすっかりのぼせあがる。 彼女は私のほかの男の子とこんなふうに比べた。 ひとりはブロンドで、笑わせてくれる。 その子は昼だと言う。 もうひとりは顔が浅黒くて、つっぱり屋。 その子は夜だ。 「それでね、デイヴィッド、あなたは夕方よ」と言って、彼女は自分の気のきいたたとえを笑った。
最高学年になり、アイビー・リーグの名門大学数校に出願したが軒並み断られ、がっくりきた。 結局、滑り止めと思っていたロチェスター大学に入学する。
(中略)
ひどく孤独で、ついにメアリーという女の子と図書館で会う約束を取りつけたときには、腹ペコのオオカミがウサギを追って突進するように追いかけた。 メアリーは夜間の講座を受ける学外の人間で、すでに彼氏がいたが、そんなことでひるむような私ではない。 ある春の日、メアリーが彼氏と車で遠出しようとしていた。 私は満開の花をつけたライラックの木から枝を一本丸ごと切り取り、車の後部座席に投げ入れた。
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あとで彼女が語ったところによると、それは熱烈な行為で、ライラックのうきうきするような香りが車内に立ちこめた。 ついにメアリーの心をつかんだのだ。
(中略)
7月末にアルバイトが終わると、メアリーを父と父の二番目の妻べティーに紹介した。 父とべティーはジョージ湖に避暑に来ていた。 二人の人間がメアリーと父みたいにあっというまに嫌い合うのを、私は見たことがない。 メアリーは煙草を吸い、父はパイプのほかにときどき葉巻をふかした。 初対面のときに父は葉巻に火をつけ、メアリーはたぶんへたな冗談のつもりでこう言った。 「葉巻なんて大嫌い---大きいペニスの象徴でしかないわ」。 父にそんなことを言うものではない。 父は憎々しげにほほえみ、言い返した。 「ほう、煙草が小さなペニスの象徴でなくて、何だっていうのかね」
人生はピンボールのごとしというたとえはまだ続き、それから数日のあいだ、 私は電気仕掛けのスティックでひっぱたかれる銀色の玉になった気がした。 まさしく父とメアリーのあいだを行ったり来たりしたのは、ふたりがたがいを避けていたからだ。 何とかしなければならず、私とメアリーはジョージ湖で八月を過ごすのをやめ、愛する「父よけ」カヤックに乗りこみ、650キロを漕いで大学に帰った。
(中略)
メアリーとの関係はだんだん悪化していったが、どんな人間関係でも努力すればうまくいくというのが私の信念だった。 電話で長々と話し、話しているうちにメアリーはどんどん機嫌が悪くなっていく。 ラヴェルの「ボレロ」の音がだんだん大きくなっていくのに似ていた。 それから、ある種の精神浄化作用が行われたかのように、機嫌を直して電話を切る。 私は疲れ果てる。 ルームメイトはユーモアに富む大らかな男で、電話を立ち聞きして、ついにこんな忠告をしてくれた。
「デイヴィッド、関係を続けようとする努力には感心するよ。 サーカスで頭の上にゾウをのっける怪力男みたいだ。 でもな、ゾウは君の頭でクソしてるんだぞ」。
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悲しいかな、こんなにわかりやすい分析をしてもらっても、人間関係はその気になりさえすれば維持できるという信念は変わらなかった。
(中略)
メアリーとの関係は日に日に、ますます努力を要するようになっていったが、それでも私たちは結婚することにした。 私が大学を卒業した週に大学の教会で式を挙げ、家族全員がつとめて平静を装って出席した。 父も例外でない。
(中略)
メアリーはスパルタン・ヴィレッジですることがまったくなく、結局、Kマートで店員の仕事を見つけた。 私は夕方に迎えに行き、翌日の昼食にする湿ったサブマリンサンドを特売価格で買う。 メアリーはカメラ売り場に配属され、写真に興味を持った。 最初はほんの趣味程度だったが、やがて求人広告を見て、小さな広告会社の仕事にありついた。 自分を伸ばせる世界がここにあったのだ。 一年とたたないうちに、かろうじてふたりをつないでいたぼろぼろの綱がぷつんとちぎれ、私たちは離婚手続きを申請した。 メアリーは、その後、本職の写真家として成功する。 べつべつの道を歩くことになって私はほっとしたが、大学院の友人が何人かいるだけで孤独だった。 どうすればいいのだろう---飲み屋で女性に近づいて「やあ、ぼくデイヴィッド。 暇なときはいつも動物プランクトンを研究してるんだ」とでも言えばいいのか。 私はいつまでたっても女性の目から見て“夕方”のような気がしていたが、とぼとぼ歩き続けることしかできなかった。
(注: イラストと写真はデンマンが貼り付けました。)
(381-389ページ) 『みんなの進化論』
(Evolution for Everyone)
2009(平成21)年4月25日 第1刷発行
著者: デイヴィッド・スローン・ウィルソン
(David Sloan Wilson)
訳者: 中尾ゆかり 発行所: 日本放送出版協会
『愛の進化論 (PART 2)』より
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