夕顔 床上手 (PART 1)
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デンマンさん。。。 源氏物語に出てくる“夕顔”のお話でござ~♪~ますかァ~?

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いけませんかァ?
でも。。。、でも。。。、“夕顔”が床上手だったということは源氏物語の中には出てこないのでござ~ますわァ~。。。
あのねぇ~、実は、まさにその事で悩んだネット市民がいたのですよ。。。
どういうことでござ~ますかァ?
ちょっと次のリストを見てください。

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■『拡大する』

これはアメブロの僕のブログの3月7日から13日までの1週間の「リンク元URL」のリストです。。。 赤枠で囲んだ 49番に注目して欲しいのです。

あらっ。。。 「夕顔 床上手」を入れてドコモの検索エンジンで検索したネット市民がいたのですわねぇ~。。。
そうなのです。。。 源氏物語に出てくる“夕顔”は床上手だったのか?! その事が気になって気になって眠れなくなったのですよ。。。
それでベッドから起きてケイタイを片手にドコモの検索エンジンで調べ始めたのですかァ~?
そういうことです。。。
。。。で、49番のリンクをクリックすると、どのような検索結果が出てくるのでござ~ますかァ?
次のページが出てくるのですよ。。。

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■『拡大する』
■『床上手な女の7つの見分け方』
■『現時点での検索結果』

あらっ。。。 3,130件ヒットするトップにデンマンさんがDenman Blogに投稿した『床上手な女の7つの見分け方』が出てくるのでござ~ますわねぇ~。。。

そうなのですよ。。。でもねぇ~、『床上手な女の7つの見分け方』を読んでも、本文に“夕顔”は出てこないのです。

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■『床上手な女の7つの見分け方』

本文中に“夕顔”が出てこないのに、「夕顔 床上手」を入れて検索すると どのようなわけでトップに『床上手な女の7つの見分け方』が表示されるのでござ~ますか?

本文とは関係ない右サイド・バーに“夕顔”がたくさん出てくるのですよ。。。 それで舌記 蘭次郎 (したき らんじろう)君は検索結果の2ページ目を見たのです。
どのようにして舌記 蘭次郎 (したき らんじろう)君を突き止めたのでござ~ますかァ?
IPアドレスを調べたのです。

(ip8564b.png)
■『拡大する』

プライバシーの保護のためぬ IPアドレスを調べてもアクセスしたネット市民のお名前まではゲットできないのでござ~ますわァ~。

卑弥子さんも、そういう固いことは言わないでください。。。 僕もプライバシーを尊重して仮名にしたのですよ。。。
それで、検索結果の2ページはどのようになるのでござ~ますかァ?
次のように表示されます。

(doc70315a.png)
■『拡大する』
■『文芸・文学の教養のテーマ』
■『現時点での検索結果』

赤枠で囲んだ箇所に注目してください。。。

舌記 蘭次郎 (したき らんじろう)さんは、結局、「リンク元URL」のリストに出ているアメブロの『文芸・文学の教養のテーマ』をクリックしたのでござ~ますか?
そういうことです。。。 そして次のようにしてブラウザの検索機能を利用して“夕顔”と“床上手”を入れて 夕顔が床上手であることが書いてある箇所を探したわけです。。。

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■『拡大する』

あらっ。。。 “夕顔”を入れて調べても本文とは関係ない箇所が出てくるのですねぇ~。。。

残念ながら、そういうことなのですよ。。。 それで“床上手”を入れて探してみました。

(toko02.png)
■『拡大する』
■『文芸・文学の教養のテーマ』

あらっ。。。 「ダンスのうまい女性は床上手」と、これも“夕顔”とは関係ありませんわァ。。。

それで舌記 蘭次郎 (したき らんじろう)君は、飽きずに探して、ようやく次の記事を突き止めたのですよ。。。

(ame70114e.png)
■『拡大する』
■『あれっ、松本清張』

でも、“夕顔 床上手”と入れて調べてみても No matches foundという表示が出て、見つからなかったということじゃござ~ませんかァ!

でもねぇ~、次のようにして調べると見つけることができるのです。。。

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■『拡大する』

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■『拡大する』

(ame70114g.png)
■『拡大する』
■『あれっ、松本清張』

。。。で、上の記事のどこに“夕顔”が出てくるのでござ~ますか?

次の小文を読んでみて下さい。。。
たづたづし

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夕闇は
路(みち)たづたづし
月待ちて
行かせわが背子
その間にも見む
(709)
この歌は奇妙にわたしの頭に印象を刻んでいる。
別に万葉集や和歌に趣味があるのではない。
たまたま本屋に寄って万葉集の本を開いたとき、偶然、この歌が眼にふれて頭に残ったのだ。
そのときも、どのような心理で本棚に並べてある万葉集を手に取ったかよく分からない。
それも東京ではなく、信州諏訪の本屋だった。
妙な土地で見たものだ。
この歌の意は、「月が出るまでの暗がりの路は、たどたどしくて分かりにくいものです。 あなた、どうか月が出るまで待って、その上でお出かけ下さい。 その間にもあなたのお側にいとうございます」というのであろう。
なぜ、こんな歌がそのとき、わたしの頭に沁みこんだのだろうか。
万葉の頃は、婿が女房の家に行く通婚(かよいこん)だったから、こういう情景もあったのだ。
夫は昼ごろから来ていたのか、宵から通って来たか、とにかく女房と一刻を過ごした夫はいざわが家に帰ろうとする。
歌には夕闇とあるが、もっと遅い時刻と考えてもさしつかえなかろう。
月の出が遅い晩もあるからだ。

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女房は何のかんのと云って引き留める。
夫の肩を抱き、月が出るまではここに居て下さいね、途中が危ないわ、などといって口説いている。
夫は、そうだな、とか、まあ、とか云いながら、女の情にひかされてぐずぐずしている。
……そんな場面がうかぶのだ。
実は、このままの感情が、ついその前まで、わたしの身に降りかかっていたのである。
そして、この歌を読んだ時と場所がいっそうわたしに感銘を与えたのであった。
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
270-271ページ 『松本清張傑作選』
編者: 原 武史
発行所: 株式会社 新潮社
『あれっ、松本清張』に掲載。
(2007年1月14日)

でも、上の文中には“夕顔”は登場いたしませんわァ~。。。

確かに“夕顔”は登場しないのですよ。。。
“夕顔”は源氏物語では、三位中将の娘で、頭中将の側室と言う立場で登場するのでござ~ますわァ。。。 その後市井にまぎれて暮らしてゆくのです。。。 若い光源氏の愛人になるのでござ~ますが、互いに素性を明かさぬまま、幼い娘を残して若死にするのです。
うん、うん、うん。。。 そうです。。。そうです。。。 父の死後、頭中将(当時は少将)と結ばれて一女(後の玉鬘)をもうける。。。 登場する回数こそ少ないものの、佳人薄命を絵に描いたような悲劇的な最後が印象に残る女性で、儚げながら可憐で朗らかな性格。。。 源氏は短い間であったけれど 彼女にのめりこみ、死後も面影を追うのですよねぇ。
そうでござ~ますわァ~。。。 上の小文は、その“夕顔”について何も語っていないのですわ。。。
あのねぇ~、そうとも限らない。。。 上の小文は“夕顔”と同時代の女性が詠んだのですよ。。。 豊前国の娘子大宅女(をとめおほやけめ)という名しか伝わっていない。。。つまり、豊前の国の大宅女と呼ばれる女が居たということで、詳しいことはわからない。

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だから、その女性を“夕顔”と見るのは、いただけませんわァ。。。

でもねぇ~、当時の“床上手な女”とはどういう女性のことを言うのか? 舌記 蘭次郎(したき らんじろう)君は、その事を考え始めて、上の小文をしみじみと読んだわけですよ。。。
それで、万葉時代の“床上手な女”が、どのような女性であるかを舌記 蘭次郎さんは理解なさったのですかァ~?
理解したのです。。。 「宵闇は暗くて道がおぼつかないものです。月の出るのを待ってからお帰りください。それまでの間は一緒にいられるでしょう」と、豊前の国の大宅女は、少しの時間でも長く想い人と一緒にいたいという女心を詠んだのですよ。。。

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つまり、その心持(こころもち)が“床上手な女心”だと、デンマンさんは おっしゃるのでござ~ますかァ?

いや。。。 僕が そう言うよりも 舌記 蘭次郎(したき らんじろう)君が、そのように納得したと思うのです。

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(すぐ下のページへ続く)