六条御息所 (PART 1)
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デンマンさん。。。 今日はあたくしのために六条御息所を取り上げてくださったのでござ~♪~ますか?
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。。。ん? 卑弥子さんのためですかァ~。。。
だってぇ~、あたくしは京都の女子大学で腐女子たちに「日本文学と源氏物語」を講義しているのですわよう。。。 六条御息所と言えば、もう『源氏物語』に出てくると決まっているのですわァ~。。。
確かに、卑弥子さんを呼び出したのは六条御息所について語り合わねば ならないのだけれど、実は、『徒然ブログ』の常連の新潟県・長岡市に住んでいる 永田 絵里香(ながた えりか)さんが六条御息所について書いてある記事を探してやって来たのですよ。。。 ちょっと次のリストを見てください。。。
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■『拡大する』
■『category:日本人・日本文化・日本語』
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これはライブドアの僕の『徒然ブログ』の4月16日の午後2時39分から17日の午前2時23分までの約12時間の「生ログ」のリストの一部です。。。 赤枠で囲んだ箇所に注目して欲しいのですよ。。。
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あらっ。。。 ドコモの検索エンジンで検索して「日本人・日本文化・日本語のカテゴリー」のページを開いたのですわねぇ~。。。
そういうことです。。。
。。。で、赤いアンダーラインを引いてあるリンクをクリックすると どのような検索結果が出てくるのでござ~ますか?
次のような結果が表示されるのです。。。
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(doc80418a.png)
■『拡大する』
■『現時点での検索結果』
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あらっ。。。 「六条御息所 俳句 鳴く音なそへそ 徒然ブログ」と入れて検索したのですわねぇ~。。。
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そういうことです。。。 赤枠で囲んだリンクをクリックして「日本人・日本文化・日本語のカテゴリー」のページを開いたわけです。。。
もしかしてビキニを着た素晴らしいプロポーションの女性が、『徒然ブログ』の常連の 永田 絵里香(ながた えりか)さんでござ~ますかァ?
そうです。。。
どうして『徒然ブログ』にやって来る女性の方々は、どの方も美人でスタイルがよいのですかァ~?
それは、『徒然ブログ』に欠かせない卑弥子さんが美人でスタイルがいいからですよ。。。 うへへへへへへへ。。。
そういう理由にならない屁理屈を持ち出してきて お世辞のつもりなのでしょうけれど、確かに あたくしは美人でスタイルが良いのですから、反論しませんわァ~。。。 で、いつものようにIPアドレスを調べて永田 絵里香(ながた えりか)さんがアクセスしたことを突き止めたのですかァ~?
そうです。。。
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(ip2573b.png)
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デンマンさんは、何が何でもIPアドレスで調べますけれど、プライバシーを守るために、アクセス者の名前まではゲットできないのですわァ~。。。
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あのねぇ~、絵里香さんは、記事を読んで感動して僕にメールをよこしたのですよ。。。
マジで。。。?
あれっ。。。 卑弥子さんは僕の言う事が信じられないのですかァ~?
仕方ないから、信じることにしますわァ。。。 で、どの記事を絵里香さんは読んだのでござ~ますかァ?
次の記事です。。。
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■『拡大する』
■『ラピスラズリと源氏物語』
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「日本人・日本文化・日本語のカテゴリー」のページを開いて、ブラウザの FIND機能 を使って「六条御息所」を入れて調べると、たった一つヒットするのですよ。。。
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それが今年の3月1日に投稿した『ラピスラズリと源氏物語』でござ~ますかァ?
そういうことです。。。 永田 絵里香(ながた えりか)さん次の箇所を読んだわけです。。。
夕顔の短い一生
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夕顔は三位中将の娘として生まれる。
父の死後、頭中将(当時は少将)と結ばれて一女(後の玉鬘)をもうけるが、本妻の嫉妬を恐れて姿を消し、市井にまぎれて暮らしている。
光源氏が17歳の頃、従者・藤原惟光の母親でもある乳母の見舞いにゆく。
その折、乳母の家の隣家の垣根に咲くユウガオの花に目を留めた光源氏が、その花の美しさに惹かれて取りにやらせたところ、邸の住人(夕顔)が和歌で返答する。
市井の女とも思えない教養に興味を持った光源氏は、身分を隠して彼女のもとに通うようになる。
可憐なその女は自分の素性は明かさないものの、逢瀬の度に頼りきって身を預ける風情が心をそそり、光源氏は彼女にのめりこんでいく。
あるとき、逢引の舞台として寂れた某院(なにがしのいん、源融の旧邸六条河原院がモデルとされる)に夕顔を連れ込んだ光源氏であったが、深夜に女性の霊(六条御息所とも言われるが不明)が現れて恨みごとを言う。
夕顔はそのまま人事不省に陥り、明け方に息を引き取った。
『ラピスラズリと源氏物語』より
(2018年3月1日)
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つまり、絵里香さんは、この部分を読んで感動してデンマンさんにメールを出したのでござ~ますかァ?
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そうです。。。
そんなこと、信じられませんわァ~。。。
どうして。。。?
だってぇ、感動する所がどこにもないではありませんかァ~!
あのねぇ~、絵里香さんは次のパッセージも読んだのですよ。。。
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(bond010.gif)
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夕顔の儚(はかな)い一生を見るだけでも、読む人は同情を寄せざるを得ない。 彼女は人に憎まれるような性格ではない。 むしろ人に好かれる可憐で朗らかな性格の持ち主なのですよ。 卑弥子さんに説明するのは「釈迦に説法」になるけれど、光源氏は短い間の付き合いであったにもかかわらず夕顔にのめりこみ、死後も彼女の面影を追うのですよ。
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それで。。。?
当時は怨霊信仰というものがあった。 菅原道真の例がもっとも有名です。 とても才能のある人で宇多天皇に重用されて「寛平の治」を支えた一人であり、醍醐天皇の時に右大臣にまで昇った。 しかし、左大臣・藤原時平に妬(ねた)まれて讒訴(ざんそ)され、大宰府へ権帥(ごんのそつ:副司令官)として左遷され、903年に悲痛な思いのまま現地で亡くなった。 死後、地震や落雷が多発して人が死んだので、道真が朝廷に祟りをなしたとされた。 それで道真の怨霊を鎮(しず)めるために朝廷は正一位・太政大臣の位を贈ったのです。 だから、現在でも菅原道真は天神様として神様になってますよ。
つまり、「瑠璃君」というのは、罪もなく六畳御息所(ろくじょうのみやすどころ)の霊に取り殺された夕顔を鎮魂(ちんこん)するために紫式部女史がその遺児に贈った最大級の美辞だとデンマンさんは考えているのですか?
そうですよ。 ちょうど道真に死後、正一位・太政大臣の位を贈ったようなものです。
そうでしょうかしら。。。?
だってねぇ、道真が亡くなったのが903年ですよ。 紫式部女史が生まれたのは、いろいろな説があるけれど、970年から978年の間だとされている。 卑弥子さんも十分すぎるほど知っていることだと思います。 菅原道真の事件が起こってから紫式部女史が生まれるまで、100年と経ってなかった。 紫式部女史が子供の頃、まだ生々しい恐ろしい話が伝わっていたはずです。
でも、『源氏物語』は歴史書ではござ~♪~ませんわ。
もちろん、『源氏物語』は紫式部女史の創作ですよ。 でもねぇ、史実の中にモデルを求めている。 すべてが架空の出来事と言うわけではない。
つまり、夕顔にもモデルが居たとデンマンさんは想定するのですか?
当然ですよ。 『源氏物語』は夢物語でも御伽噺でもない。 紫式部女史が史実の中にモデルを求めて書いた小説だと僕は信じているのです。 だから、夕顔のモデルの霊を慰めるために作品の中で、その遺児に最大級の美辞を与えて霊を慰めたのだと僕は考えているのです。 その時、紫式部女史のオツムに思い浮かんだのは5000年以上も前から珍重されていたラピスラズリ---星の瞬く夜空を連想させる美しい瑠璃ですよ。 それで、夕顔の遺児の幼名を「瑠璃君」にしたのです。
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それがデンマンさんの歴史ロマンでござ~♪~ますか?
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そうです。。。どうですか?。。。卑弥子さんも、ありそうな事だとは思いませんか?
『ラピスラズリと源氏物語』より
(2018年3月1日)
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引用した上のどこに絵里香さんは感動したのでござ~ますかァ?
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あのねぇ~、卑弥子さんも 十分に理解していると思うけれど、菅原道真は左大臣・藤原時平に妬(ねた)まれて讒訴(ざんそ)され、大宰府へ権帥(ごんのそつ:副司令官)として左遷され、903年に悲痛な思いのまま現地で亡くなった。 死後、地震や落雷が多発して人が死んだので、道真が朝廷に祟りをなしたとされた。 それで道真の怨霊を鎮(しず)めるために朝廷は正一位・太政大臣の位を贈ったわけです。 だから、現在でも菅原道真は天神様として神様になってますよ。
そこんところに、絵里香さんは感動したのでござ~ますかァ?
やだなあああァ~。。。 違いますよゥ。。。 あのねぇ~、『源氏物語』は夢物語でも御伽噺でもない。 紫式部女史が史実の中にモデルを求めて書いた小説なのですよ。 だから、夕顔のモデルの霊を慰めるために作品の中で、その遺児に最大級の美辞を与えて霊を慰めたのだと僕は考えているのです。 その時、紫式部女史のオツムに思い浮かんだのは5000年以上も前から珍重されていたラピスラズリ---星の瞬く夜空を連想させる美しい瑠璃ですよ。 それで、夕顔の遺児の幼名を「瑠璃君」にしたのです。
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その部分に、絵里香さんは感動したのでござ~ますかァ?
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そうですよ。。。 ラピスラズリ---星の瞬く夜空を連想させる美しい瑠璃にあやかって夕顔の遺児の幼名を「瑠璃君」にしたという所に、僕と同じように 絵里香さんはロマンを感じ取って共感したわけですよ。。。
そんな所に感動するかしらァ~?
やだなあああァ~。。。 京都の女子大学で腐女子たちに「日本文学と源氏物語」を講義している “平成の紫式部”と呼ばれている橘卑弥子・准教授とも思えない言い方ですねぇ~。。。
あらっ。。。 デンマンさんは、あたくしが“平成の紫式部”と呼ばれていることをご存知だったのですかァ~?
もちろんですよ。。。 京都の平安文学の研究者の集まりでは、もっぱらの評判です。。。 その噂はバンクーバーまで聞こえているのですから。。。
分かりましたわ。。。 そういうことでしたら、絵里香さんが感動したことを素直に認めますわァ~。。。
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(すぐ下のページへ続く)