アルゴー船
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デンマンさん。。。、どういうわけでアルゴー船 を取り上げるのですか?
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実は、バンクーバー市立図書館で借りたDVDで観た次のドキュメンタリーの中に、意外にもアルゴー船の話が出てきたのですよ。。。
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■『実際のページ』
Alexsander's Lost World
アレキサンダー大王の失った世界
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アフガニスタンと中央アジアの高地と戦争で荒廃した平原のいたるところに、古代世界の痕跡がある。
2300年前、かの有名なアレキサンダー大王がヨーロッパ人として初めて支配したのがこのアフガニスタンと中央アジアの高地と戦争で荒廃した平原でした。
紀元前334年という歴史の大きな転換点で、アレキサンダー大王はアジアに渡り、ペルシャ帝国を粉砕し、高度に発達した東方文明を発見した。 この6部構成のシリーズでは、番組のホストであるデイビッド・アダムズが、今日ほとんど完全に消去された古代世界の足跡を探る。
(カタログページの説明より)
デンマンのコメント
2022年5月23日
この2つのDVDに含まれている6つのエピソードのドキュメンタリーは、ペルシャからインドまでの古代世界の足跡を探る。
なぜアレキサンダー大王は東に向かったのか?
なぜなら、金(ゴールド)とラピスラズリを手に入れるために黒海とカスピ海とそれに続く川を旅して今日のアフガニスタンに行ったイアーソーン(Jason)の話を聞いたからだ。
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気候変動により海面がはるかに高かったため、2つの海はつながっていた。
このドキュメンタリを観れば、目からウロコの新しい発見があるだろう!
アルゴー船 というのはギリシャ神話に出てくる巨大な船の名前でしょう?
そうです。。。
アルゴー船
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アルゴー船(Argo)は、ギリシア神話に登場する巨大な船の名前である。アルゴ船、アルゴー号とも。
船大工でプリクソスの子アルゴスが建造したので、彼の名から命名された。
イオールコスの英雄イアーソーンがコルキスの黄金の羊の毛皮(金羊毛すなわちゴールデン・フリース)を求める冒険のために建造された。
アルゴー船の乗組員には、勇士50人が募集され、これに応じてヘーラクレース、双子のカストールとポリュデウケース、オルペウス、リュンケウスなど、ギリシア神話で活躍する英雄たちが乗り込んだとされる。
彼らをアルゴナウタイと称する。
アルゴー船を扱った作品
ホメーロスの『オデュッセイア』(紀元前8世紀頃)が、アルゴー船に言及した作品としては現存する中で最も古く、第12書でキルケーがアルゴナウタイについて物語る。
アルゴー船の冒険を主題とした作品としては、ロドスのアポローニオスによる叙事詩『アルゴナウティカ』(紀元前3世紀頃)が現存最古である。
映画『アルゴ探検隊の大冒険』(1963年)はレイ・ハリーハウゼンの代表作として知られている。
クライマックスの骸骨との剣闘は、特撮史に残る名場面として名高い。
出典: 「アルゴー船」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アレキサンダー大王がアジアに遠征したのは紀元前334年。。。アルゴー船は、それよりもずっと前の紀元前8世紀にホメーロスの『オデュッセイア』の中に出てくるということは、アレキサンダー大王とアルゴー船は全く関係ないと思うのですわァ〜。。。それなのに、どういうわけで上のドキュメンタリーに出てくるのですかァ〜?
上の説明に、アルゴー船は英雄イアーソーン(Jason)がコルキスの黄金の羊の毛皮(金羊毛すなわちゴールデン・フリース)を求める冒険のために建造されたと書いてある。。。でもねぇ〜、この説明は間違っていると、上のドキュメンタリーのホストは言うのです。。。
どこが間違っているのですか?
コルキスというのは、現在のコーカサス(カフカース)地方にあった古代グルジア王国のことです。。。
コルキス
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コルキス(Colchis or Kolchis)は、カフカース地方にあった古代グルジアの王国。
コルキスはグルジア民族およびそのサブグループの民族的文化的形成において、重要な役割を演じた。
コルキス王国を初期グルジア国家として見た場合、東グルジアでのイベリア王国(カルトリ王国ともいう)統一以降の、中世のグルジアの国家性の発展に重大な貢献を果たした。
ギリシア神話の中では、アイエーテースやメーデイアの母国にして、アルゴナウタイの目的地で、また、アマゾーン族のいた土地もここだろうと言われている。
この古代の地域の場所については、現在のグルジア西部とされ、具体的には、サメグレロ、イメレティ、グリア、アジャリア、スヴァネティ、ラチャ、アブハジア各地方、およびトルコのリゼ県とトラブゾン・アルトヴィン県の一部と言われている。
コルキス人については、青銅器時代中期には既にカフカースに定住していたものと思われる。
歴史
この地域は、十分な発達を遂げた青銅器文明の中心地であった。
その文明はコルキス文明として知られ、青銅器時代中期にかけて出現した隣接するコバン文明と関係があった。
少なくともコルキスの一部では、都市化のプロセスは、古代ギリシアの植民以前、紀元前2000年の終わり頃までには、十分に進んでいたように見られる。
青銅器時代後期(紀元前15世紀〜紀元前8世紀)のコルキス人は、ヨーロッパでその技術が習得されるずっと以前に、金属の製錬と鋳造を始め、その専門技術の発達ぶりが確認できる。
洗練された農具も作られた。過ごしやすい風土に恵まれた、肥沃でよく灌漑された低地が、進歩的な農耕技術の成長を促進したのである。
コルキスには、主に黒海沿岸に、それぞれ関係はあるものの別個の部族が定住した。
具体的には、Machelones、Heniochi、Zydretae、Lazi、Tibareni、Mossynoeci、Macrones、Moschi、Marres、Apsilae(現代のアブハズ語を喋っていたかも知れない)、Sanigae(現代のアバザ語を喋っていたかも知れない)、Coraxi、Coli、Melanchlaeni、Geloni、そしてSoani(Suani)族である。
これらの部族は言語的にも外見上も、周辺諸国とは異なっていて、古代人はこの現象を説明するのに、さまざまな理屈を考えた。
ヘロドトスは、エジプト人やエチオピア人と同様、彼らは最初に割礼を実施した人々であると述べた。
ヘロドトスはまたスキタイとトラキアを征服したファラオ・セソストリスの軍隊の残存者から生じたとも信じていて、彼らをエジプト人だと見なしており、シケリアのディオドロスも類似の伝説を伝えている。
このセソーストリスはセンウセレト3世(紀元前1878年 - 紀元前1841年)とかラムセス2世ではないかと考えられている。
一方、ロドスのアポローニオスは、コルキスのエジプト人は先祖伝来の家宝として、相当の装身具と一緒に、海や交通路を描いた多くの木製の写字板を保存していたと言った。
この意見は古代人に広く受け入れられることはなかったが、近代の著作家の何人かが、完璧とは言わないにせよ、弁護したこともあった。
(アラブの奴隷売買に先行して)黒海地方に黒色人種がいたようで、もしかしたらその起源は古代の外エジプト遠征まで辿ることができるかも知れないが、考古学的証拠によって確認されたわけではない。
なお、現代の学説では、コルキスの主な部族はラズ系ミングレリア人の直系の祖先で、グルジア人ならびにアブハジア人の民族的起源で重要な役割を演じたとされている。
紀元前13世紀、この地方に定住した部族の合併が進み、その結果としてコルキス王国が形成された。
アルゴナウタイの目的地、メデイアの故郷、特異な魔法の領土として、ギリシア神話の中で知られたその国力は、ウラルトゥ人にもQulha(またはKolkha, Kilkhi)として知られていた。
出典:「コルキス」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
でも、このあたりにはアレキサンダー大王の当時、人気のあった金もラピスラズリも見つけることはできない。。。要するに、アルゴー船に乗って英雄イアーソーン(Jason)が向かったのはコルキスではなく、この当時、繋(つな)がっていた黒海とカスピ海とそれに続く川を旅して今日のアフガニスタンのバダフシャーンに行ったというのです。。。
バダフシャーン州
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バダフシャーン州は、アフガニスタン北東部の州である。面積は4万4836平方キロメートル(34州中5位)、総人口は約90万人(34州中10位)、
人口密度は20人/平方キロ(34州中28位)である。
州都はファイザーバード市。バダクシャン州やバダクシャン県とも。
バダフシャーン州は北海道の半分ほどの面積を持つ州である。
パミール高原の外縁部やヒンドゥークシュ山脈に位置し、パンジ川とコクチャ川の2つの流域がある。
パンジ川はワハーン回廊から西へ流れ出て、途中で北へ大きく向きを変える。
州の北部はパンジ川に沿って逆U字型をしている。
流域にはタジキスタンのイシュカシムやホログ、ダルワーズ(Darwaz)、バダフシャーン州のクワハーン(Khwahan)などの町があるが、険しい山脈の間を縫って進む。
一方、パミール高原のすぐ南にはヒンドゥークシュ山脈があり、Kuh-e Bandaka山(6812メートル)のような険しい高山が西へ向かって続いている。
コクチャ川は州南部のクラン・ワ・ムンジャン郡の辺りの標高5000メートルを越える険しい山脈から流れ出すが、すぐに標高を落として州の中央を北へ向かって流れていく。
その後コクチャ川はジュルム(Jurm)やバハーラク(Baharak)の辺りで西に向きを変えて、州都ファイザバードの辺りを頂点とした逆U字型で流れ、キシム(Kishim)の町がある比較的大きな盆地に出る。
Kishimから西に進むとタハール州の州都タールカーンがあり、そのまま北西に進んでパンジ川に合流する。
青銅器時代・古代
古代のインダス文明はメソポアミア・ハラッパー路を通じて、金などの貴金属や木材をメソポタミア文明に輸出していた。
ガンダーラの首都はパキスタンのタキシラにあり、ジャララバードからクナール川沿いの渓谷をチトラルまで登ってバダフシャーン州のコクチャ川に至り、川沿いの渓谷を下ってタハール州に入りパンジ川に達する古道は、ヒンドゥークシュ山脈を越えてアムダリヤ川に達する重要な街道の1つだった。
またこの街道沿いにはラピスラズリを産出するサリ・サング鉱山があり、メソポタミア文明に対する重要な輸出品の1つとなっていた。
出典:「バダフシャーン州」
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でも、神話では、英雄イアーソーンがコルキスの黄金の羊の毛皮(金羊毛すなわちゴールデン・フリース)を求めるためにコルキスに向かったことになっていますわ。。。
神話だから、そういう話になったのですよ。。。本音では、金の羊毛など どうでもいいのですよ。。。それよりも、当時、誰もが喉から手を出すほど金とラピスラズリを欲しがった。。。
つまり、イアーソーンも、実は、金とラピスラズリを求めて冒険に出たのですか?
そうですよ。。。
でも。。。、でも。。。、アルゴー船でバダフシャーンまで行けたのですか?
あのねぇ〜、氷河期が終わって古代文明が始まる頃、旧約聖書でも、他の伝説でも、大洪水が起きたというようなことが世界中に広まっている。。。実際、氷河が溶けて海水面が上昇して、大陸は水浸しになったのですよ。。。
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氷河が溶けて大洪水が起きた頃は、ちょうど黒海、カスピ海、ウラル海は、全て上のように一つの海だった。。。やがて徐々に水が引いてゆき次のようになる。
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すでに一つの海ではなくなったけれど、黒海、カスピ海、ウラル海は川でつながっていた。。。だから、川伝いにバダフシャーンの近くまで行くことができた。。。
川伝いに行けるところまで行って、アルゴー船で行けなくなったら徒歩で行軍したのですか?
そういうことです。。。アレキサンダー大王は、夢を実現するためにコルキスの金の羊毛ではなく、金(ゴールド)とラピスラズーリを求めてバダフシャーンに向かったのですよ。。。
でも。。。、でも。。。、インドを征服して、世界を我が手のうちに獲得することが目的だったのでしょう?
そうです。。。でも、そのためには軍資金が必要になるのですよ。。。だから、そのためにも金(ゴールド)とラピスラズーリをゲットしなければならなかったのです。。。
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【ジューンの独り言】
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ですってぇ~。。。
あなたも、イアーソーンは、アレキサンダー大王のように金の羊毛ではなく、金(ゴールド)とラピスラズリを求めて冒険に出たと思いますか?
ええっ。。。 「そんなことは どうでもいいから、他に何か面白いことを話せ!」
あなたは、そのように わたしにご命令なさるのですかァ~?
分かりましたわ。。。 じゃあ、面白い動画をお目にかけますわ。。。
ワンワンちゃんが人間の言葉をしゃべります!
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ええっ。。。? 「そんな馬鹿バカしい動画など、どうでもいいから、何か他に面白い話をしろ!」
あなたなは、また そのような命令口調で わたしに強要するのですか?
わかりましたわァ。。。
では、たまには日本の歴史の話も読んでみてくださいなァ。
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