吾輩は猫の諺
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デンマンさん。。。 『吾輩は猫である』を読んだのですか?
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そうなのですよ。。。先日、「青空文庫」からダウンロードして初めて読んだのですよ。
あらっ。。。デンマンさんはそれまでに一度も読んだことがないのですか?
書評だとか、抜粋は読んだことがあるけれど、全編を通して読んだことがなかったのですよ。。。
夏目漱石の作品の中ではもっともポピュラーな作品の一つではありませんか!?
そうです。。。おそらく『坊っちゃん』と並んでよく読まれていると思います。。。ジューンさんは両方とも読んだのですか?
読みましたわ。。。二つの作品では、わたしは『坊っちゃん』の方が面白く読めましたわ。
今日はジューンさんに質問があるのですよ。。。
あらっ。。。珍しいですわねぇ〜。。。デンマンさんがわたしに質問するなんてぇ〜。。。どのような質問ですか?
『吾輩は猫である』の中に出てくる英語の諺ですよ。。。次のような文脈の中で使われている英語の諺です。。。
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運の悪い時には何事も思うように行かんもので、たまさか妻君の喜ぶ笑顔を見て楽もうと云う予算も、がらりと外はずれそうになって来る。細君は恨めしい顔付をして、到底いらっしゃれませんかと聞く。
行くよ必ず行くよ。四時までにはきっと直って見せるから安心しているがいい。早く顔でも洗って着物でも着換えて待っているがいい、と口では云ったようなものの胸中は無限の感慨である。
悪寒はますます劇はげしくなる、眼はいよいよぐらぐらする。もしや四時までに全快して約束を履行する事が出来なかったら、気の狭い女の事だから何をするかも知れない。情なさけない仕儀になって来た。どうしたら善かろう。万一の事を考えると今の内に有為転変の理、生者必滅の道を説き聞かして、もしもの変が起った時取り乱さないくらいの覚悟をさせるのも、夫の妻に対する義務ではあるまいかと考え出した。
僕は速すみやかに細君を書斎へ呼んだよ。呼んで御前は女だけれども many a slip 'twixt the cup and the lip と云う西洋の諺ことわざくらいは心得ているだろうと聞くと、そんな横文字なんか誰が知るもんですか、あなたは人が英語を知らないのを御存じの癖にわざと英語を使って人にからかうのだから、宜よろしゅうございます、どうせ英語なんかは出来ないんですから、そんなに英語が御好きなら、なぜ耶蘇学校の卒業生かなんかをお貰いなさらなかったんです。
あなたくらい冷酷な人はありはしないと非常な権幕けんまくなんで、僕もせっかくの計画の腰を折られてしまった。
46ページ(全96ページ)『吾輩は猫である』
著者: 夏目漱石
「青空文庫」より
上の文章中の赤字で書いた英語の諺ですよ。。。何となく分かるようでもあるけれど、やっぱり、はっきりとは分からない。。。
どのような意味だと思いますか?
文脈から考えて、「運の悪い時には何事も思うように行かん」というような意味だと思うのですよ。。。
“当たらずとも遠からず”ですわァ〜。。。この諺は、もともと英語の諺ではありません。。。
あれっ。。。 そうなのですか? 道理で、これまでに僕は一度もこの諺を目にしたことがないのですよ。。。すでに40年以上も英語を勉強してきたり、実際に海外に出て使ってきたのに、初めて目にしたのです。。。いったい、どの国の諺なのですか?
古代ギリシャの諺ですわ。。。
なるほどォ〜。。。欧米の文化は、いわば古代ギリシャと古代ローマから起こってきたようなものですからねぇ〜。。。言われてみれば、もっともなことですよ。。。で、'twixt というのは何ですか?
現代英語では between という単語ですわ。。。全文を現代英語に書き換えれば There's many a slip between the cup and the lip. ということになりますわ。。。
なるほどォ〜。。。要するに、There are many slips between the cup and the lip. と同じことですねぇ〜。。。
そうですわ。。。
でも、文字通りに訳せば、「カップと唇の間にはたくさんのスリップ(すべって転ぶこと、失敗、ずれ、あるいは細長い紙片)がある」ということですよねぇ〜。。。
そうです。。。文字通りに訳せば、そういうことになりますわ。。。
でも、スリップという言葉が、カッコの中のどの意味であれ、ちっとも日本語としては意味をなしませんよ。。。
この諺を理解するには古代ギリシャのある物語を知らないと意味は全く解らないのですわ。。。
その物語というのは、どういう話なんですか?
次のようなお話ですわァ。。。
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古代ギリシャの田舎でブドウ園を営んで
葡萄酒を作っているアンケウスという名の
農民がおりました。
ある日、占い師がやって来て農民の顔を見て
言いました。
「貴方は、今年の葡萄酒の味を楽しめないでしょう」
アンケウスはバカバカしいと思って
取り合いませんでした。
なぜなら、すでに今年のブドウは収穫され、
葡萄酒はすでにできあがっていたのです。
テーブルの上のカップには、
なみなみと葡萄酒が注がれているのでした。
あとはアンケウスが口を付けて
飲むばかりになっているのです。
「占い師の言うことなど信じられん。
全くバカげた事を予言するものだ」
そう言ってアンケウスは葡萄酒の入ったカップを
手にとって飲もうとしました。
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そこへ彼の家で働いている奴隷が駆け込んできました。
「ご主人様、大変なことが起こりました。
ブドウ園にイノシシが入り込んで荒らしています。
ブドウの木を横倒しにして大変なことになってます」
葡萄酒を飲もうとしていたアンケウスはカップを置くと
すぐにブドウ園に駆けつけました。
ところが、イノシシを退治するつもりが
逆にイノシシから体当たりをくらい
ツノが心臓を突き刺してアンケウスはあっけなく
死んでしまったのです。
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占い師の予言は、当たってしまったのでした。
どうですか、デンマンさん。。。この小咄を聞けば、上の諺の意味が分かるのではありませんか?
なるほどォ〜。。。 つまり、カップに唇を付けるまでのほんの僅(わず)かの間にも、いろいろなことが起こりうる可能性があるということですねぇ〜。。。
そういうことですわ。。。つまり、この諺の意味は、「良い結果や結論が確かであるように見えても、物事がうまくいかない可能性が常にある」ということなのですわァ〜。。。
なるほどォ〜。。。じゃあ、僕が文脈から考えて、「運の悪い時には何事も思うように行かん」というような意味だろうというのは、当たらずとも遠からずだったのですねぇ〜。。。
そうですわ。。。 ところで、英語の諺で、これに似た諺があるのですけれど、デンマンさんは思いつきますか?
うん、うん、うん。。。思い出しました。。。次のような英語の諺がありますよねぇ〜。。。
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Don't count your chickens before they hatch.
孵化する前にニワトリを数えない。
日本語にも、すぐ上の諺と同じようなものがあるのですよ。。。ジューンさんには思いつきますか?
それは簡単に思いつきますわ。。。
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取らぬ狸の皮算用
だから、漱石も難しい英語の諺など持ち出さずに“獲らぬ狸の皮算用”と書けばよかったのですよ。。。そうすれば「耶蘇教の女と結婚すればよかったのよ!」というような嫌味な言葉を言われなくても済んだのです。。。
それは違うと思いますわァ〜。。。その時の漱石のオツムには古代ギリシャの上のエピソードが思い浮かんだのですわよう。。。 それに、100年後に、デンマンさんがこの諺を取り上げて記事を書くだろうと予感したのですわ。。。 うふふふふふふ。。。
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【卑弥子の独り言】
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ですってぇ~
では、あなたの英語のお勉強のために
英語で説明したクリップをお目にかけますわァ〜。。。
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どうでござ〜♫〜ましたかァ〜?
ジューンさんのお話を聞いたあとならば、
上のクリップのお姉さんの話していることは
だいたい理解できたでしょう?
ええっ。。。 「そんなことはどうでもいいから、他にもっと面白い話をしろ!」
あなたは、そのような命令口調で あたくしに強要するのでござ~ますわねぇ~。。。
分かりましたわぁ。。。 では、ちょっと次のクリップを見てくださいなァ。。。
思わず笑ってしまいますわ。。。
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ええっ。。。? 「犬や猫のことは どうでもいいから他のもっと面白い話をしろ!」
あなたは、更に あたくしに そのような強い口調でご命令なさるのでござ~ますかァ~?
分かりましたわァ~。。。
あなたが、そうおっしゃるのならば、あたくしの個人的なお話しをいたしますわァ。
実は、あたくしの“ヴィーナスのえくぼ”が殿方の注目を集めているのでござァ~ますわよう。
うふふふふふふふ。。。
ええっ。。。 信じられないのでござ~ますかァ?
じゃあ、ちょっと次の検索結果を見てくださいまし。。。
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■『拡大する』
■『現時点での検索結果』
「卑弥子 ヴィーナスのえくぼ」と入れてGOOGLEで検索する殿方が多いのでござ~ますわァ。
つまり、あたくしの“ヴィーナスのえくぼ”を目当てにやって来るのですわァ~。。。
うふふふふふふ。。。
あなたも、ビックリするでしょう?
ジムで汗を流して “ヴィーナスのえくぼ”をゲットいたしました。。。
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スタイルもよくなったのでござ~ますわァ~。。。
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いかがでござ~ますか?
でも。。。、でも。。。、“天は二物を与えず”と申します。。。
これほどスタイルが良くなったというのに、あたくしは未だに独身でござ~ますのォ。。。
世の中は、なかなか思うようにゆかないものですわァ~。。。
ところで、あなたは『万夜一夜物語』を読んだことがござ~ますかァ~?
“千夜一夜物語”ではなくてぇ、“万夜一夜物語”ですわ。
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■『万夜一夜物語』
デンマンさんが書いたのでござ~ますわよう。
ええっ。。。 10,001の話が書かれているのかってぇ~。。。?
とにかく、上のリンクをクリックして読んでみてくださいませぇ~。。。
あなたも、絶対にビックリするようなお話が出てきますわァ。
『万夜一夜物語』だけでは、物足りないのでしたら、
ジューンさんが登場する面白いお話もたくさんあります。
興味のある方は、どうか次のリンクをクリックして読んでくださいましねぇ~。。。
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■『パクられたパンツ』
■『タイタニック@スリランカ』
■『蜂@泣きっ面』
■『外人が知っている美しい日本』
■『腰使い 熟女』
■『熟女の下着姿』
■『腰を使う熟女』
■『ブログランキング』
■『曇ってきた@英語』
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■『出会い系より腰を使う熟女』
■『ブリスベンの従妹』
■『アヒルが行く』
■『英語ペラペラ勉強法』
■『ブラウザとOS』
■『二千二夜物語』
■『大晦日のおばさんパンツ』
■『下着の人類学』
■『万夜一夜@ロンドン』
■『ヒトラーとトランプ』
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■『ロマン@マルタ島』
■『下着の人類学@大阪』
■『ハロー@ロックビル』
■『孀婦岩の人気 なぜ』
■『マグダラのマリア 娼婦か聖女か?』
■『マグダレンの祈り』
■『女子大生の多い混浴』
■『アンネフランクの言葉』
■『ビクトリア朝の慎み』
■『銭湯と円タク』
■『女装ブログ』
■『注目記事』
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■『風邪が治るまで』
■『ひょうたんde徒然』
■『アヒルが並んだ』
■『なぜ骨なの?』
■『にべもない』
■『やぶさかでない』
■『おかしなパンツ』
■『みもふたもない』
■『自動翻訳はダメ』
■『慫慂』
■『ヤンキー』
■『及び腰と二の足』
■『ジューンさんの従妹』
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■『ナマズにされた』
■『美術解剖学』
■『太ったチャンス』
■『ジューンさんの下着を探して』
■『おおどかさ』
■『高級娼婦@パリ』
■『つい見たくなった』
■『混浴 女子大生』
■『FBI捜査官のツブヤキ』
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■『熟女下着 投稿ブログ』
■『おばさんパンツ@ネット』
■『がめつい奴』
■『二股ラジウム@VIDEO』
■『手塩にかけて』
■『ジューンさんのパンツ』
■『女子大生の秘湯』
■『百姓と農民』
■『庇と屁』
■『2002夜物語』
■『機械翻訳イマイチ』
■『出か知りおばさん』
■『リチャード3世』
■『マルタ島ロマン』
■『おこがましい』
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■『鹿爪らしい』
■『原爆死の真実』
■『映画で英語を』
■『二律背反』
■『腰曲がりのを』
■『エモい』
■『混浴オフ会』
■『関の山』
■『矯正下着を探して』
■『大洪水にビックリ!』
■『おばさんパンツ調査』
■『カマトト』
■『画家の遊び空間』
■『ニコラ・プッサン』
とにかく、次回も興味深い記事が続きますわ。
だから、あなたも、また読みに戻ってきてくださいね。
じゃあ、また。。。
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こんにちは。ジューンです。
スパムメールが相変わらず多いですわよね。
あなたのメールボックスにも、
ジャンクメールがいっぱい入っているでしょう!?
スパムメールを飛ばしているのは
いったい、どういう人たちなのでしょうか?
出会い系サイトのオーナーたちが多いそうですわ。
彼らは会員を集めるためにスパムメールをばら撒きます。
そのためにメールアドレスのリストを購入しています。
では、そのようなリストを販売している人は
どうやってメールアドレスを集めているのでしょうか?
ロボット(自動巡回プログラム)によって
自動収集させているのです。
ところで、サーチエンジンの自動巡回ロボットは
毎日世界中のサイトを訪問し、
その内容をデータベースに書き込んでいます。
同じように、このメールアドレス収集巡回ロボットも、
HTMLソースを分析し、
メールアドレスらしきものをどんどん記録してゆきます。
でも、使っていないメールアドレスが
たくさんあるのですよね。
あなたの使っているメールアドレスのことを
考えてください。
あなたはメールアドレスをいくつ持っていますか?
一つだけではないでしょう?
10以上持っているのではありませんか?
多分、ほとんどのメールアドレスは使ってないでしょう?
そのために、現在実際に使っている
メールアドレスを集めるために、
怪しい人物が使用度の高いメールアドレスを
集めているのですわよ。
だから、あなたもむやみに信用できない人に対して
返信しないようにしてくださいね。
詳しいことはデンマンさんが次の記事で書いています。
■『コメント魔』
(2012年4月3日)
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ところで、卑弥子さんが面白いサイトを
やっています。
興味があったら、ぜひ次のリンクをクリックして
覗いてみてください。
■『あなたのための笑って幸せになれるサイト』
とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょう。
じゃあね。 バーィ
(juneswim.jpg)
■『センスあるランジェリー』
(byebye.gif)
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