安倍なつみカジュアルディナーショー@大阪 に行った。
テーマは「無限大数マイナス2」
ポラの撮影が終わり、左を向く私。網膜色素変性症な私デスペアでもすぎになっちの顔を発見。すこし微笑む。そして私から右手を差し出す。なっちがその手をそっと握る。
握られるか握られないかの時に、私がなっちに問いかける。
デスペア< 来週のスポフェス、何にでるんですか?
なっち私から目をそらし、右下前方を見ながら、小さな声でこう言う。
(●´ー`)< ありがとうございます!
えーーーっ。なっちとの会話が成立してないよ・・・。ここ5年、4畳半で隣の生活音が丸聞こえの私の部屋。その影響かどうか知らないが、ここ数年、知らない人としゃべるときに、なぜだか無意識のうちに小声になってしまう私。なにかのお客様センターに電話すると、よくオペレーターから「もうすこし大きな声でお話ください」とお願いされること、たびたび。そんな悪い習慣が、こんな大事な時にでてしまったんだな・・・・・くそーー。はっきり大きな声でしゃべらなかった自分自身にマイナス1。
このままじゃダメだと思い、今度は種目名を挙げて質問する。(今思えば、どうしてスポフェスなんかの話題をふったんだろうと自分でも不明。素直に今日の感想を伝えておけばよかった・・・・)
デスペア< 1500m走でるんですか?
この時私はすでに後ずさり、おそらくはスタッフのせかす声が耳に入ったのだろう。この問いになっちは。
(●´ー`)<・・・・・・・・。
無言・・・・。しかもちょっと悲しそうな顔をしている。ちらっと私から目線を外し、今度は左前方のスタッフのほうをみるなっち。申し訳なさそうななっち。その表情からは、はっきり答えない、答えられないというメッセージが読み取れた。そのまま私となっちとの手が離れる。
今思うと、まだスポフェスに誰がどの種目に参加するのかは未発表。公式発表までは、いったらダメとスタッフからいわれているのか。それとも、よっぽどスポフェスがいやなのか。はたまた、19日のスポフェスの翌日にドラマのロケでアメリカへ渡航するなっち。もしやスポフェス自体をドタキャンか?。
どっちにしろ、あんななっちの悲しそうな顔をさせた私にマイナス1.合計マイナス2。
握手もおわり、写真スペースから出て行く私。すこし放心状態なのと、視野が狭いので、スタッフから差し出されたポラ写真をうけとらないで去ろうとする。スタッフが私の手をとりしっかり渡してくれた。ありがとうスタッフ。しかも、私が目が悪いと知った男性スタッフが、「ここ段差ありますよ ここにもありますよ」と、私の右腕をつかみ、私の安全を確保。よくできたスタッフだと少し思う。ありがとうスタッフ。
階段をおりて、ダウンジャケットとカバンを受け取る。左手にさっき渡されたポラ。なかなかうまく全部をもちきれない。なんとか手に持ち、外へ出る。そこには、幸せそうな人たち。なっちのちょっと悲しい顔をみて、ちょっと複雑な私。ポラを見るも、まだ白っぽく霞がかって、なっちの顔も、私との距離も分からない。
数分して、ポラをみる。だんだんと見えてきた。そしてはっきり見えた。そこに映るなっちは、まさになっちスマイル。ステージ上で見たなっちのキャハハのスマイルでなく。フォトジェニックなモデルチックななっちスマイル。握手時のあの悲しそうななっちとはまったく別人の天使のようなスマイル。私の複雑な気持ちが整理されて、喜び一色になる。ほんとにすごい笑顔。
ポラに収まったなっちの腕はボディクリームのせいか光っている。ノースリーブのドレスからはみ出している腕はムチムチとしている。手を前で軽く、おへそのしたあたりで組んでいるらしく、ワキをきっちりしめ腕を体に密着させている。そのせいで、なっちの腕がとても健康的にムチムチに見える。かといって決して太いのではない。実に適当。
私の写真映りはというと、なっちの顔の面積2倍、体積なら二乗で4倍の私の顔の大きさ。なっちが一歩下がって写真に写ってるんじゃないかとおもうほど。これには驚いた。でも、まぁ私の笑顔も気持ち悪いってことはない。なっちとの私との間の距離も、ほとんどない(ように見える。濃紺のスーツと背景の暗幕の色がかぶって、私のスーツの腕となっちのうでが接触しているのかは写真からは判別不明)。私についても大満足。
店前で、他の人の写真も見せてもらった。なっちがピースしている写真。ピースしているせいか、なっちの笑顔がちょっとだけはじけている。でも私のポラの、なんとも言えない包み込むようなやさしい笑顔のなっちの比じゃないな。と心の中でつぶやく。
あぁ・・・・すばらしい。
その後店からはなれ、なんば駅に向かう私。ナビをつかっても一度迷ったがなんとか到着。ただなんば駅の地下はすごい。改札が地点表示されているのでなく、御堂筋線エリア、千日前線エリア、近鉄エリアなどと、ひろいエリアで区切られている。そのエリアのどこに改札があるのか、なかなか探せず、すこし迷う。
なんとか改札を通り。地下鉄に乗る。日曜の午後5時前。乗客は少なく、座れる。膝の上にカバンを置き、カバンの前チャックを開け、そこから、そっとさっきのポラを取り出す。となりの乗客をすこし気にしながら、ちらっと見る。なんだこのなっちスマイルは・・・・。なんど見てもうっとりする。ハロショの生写真どころじゃない。アロハロや「Fu」の写真なんて目じゃない。なっちが私のためだけにくれた笑顔。その瞬間が止まる。一瞬のポラロイド。永遠の思い出。
家に帰って、机の電気スタンドを点けて、よく見る。さらに感動は増す。こんな笑顔みたことない。ありがとうなっち。なんだかがんばれそうだよ。ありがとう私の永遠のアイドル。あと数十年後に、たとえ私の目が見えなくなっても、あなたの笑顔だけは忘れたくない。そして、今日の自分の生きる力も忘れたくない。
そんな2006年3月12日。
総括
子供のころのケンカ。口げんか。「100倍にして仕返しするからな」「それなら、こっちは100万倍だぁ」。最後にかならず出てくる数の単位。「無量大数」。最高の単位。そこまでいったら一応口げんかもおさまる。
もし、安倍なつみのディナーショーの私の喜びを数値化するなら、無量大数かな。いやいや有限である無量大数では表しきれない。無限大数がふさわしい。握手時のちぐはぐな私の質問がマイナス2。トータル「無限大数マイナス2」。マイナス2は意味をなさない。
ぜひとも、まだ行ったことがないのなら、ぜひおすすめする。ちょっとぐらい視野が狭くたって、ちょっとぐらい足が不自由だって、車椅子の人でも同伴者を雇ってでさえ、行く価値はある。障害のある人にも、人こそ、この喜びをぜひとも味わってもらいたい。今できる最大のことを今やろうよ。ちょっとぐらい人に手間取らせったていいじゃない。だって生きていることってこんなにすばらしいんだから。
テーマは「無限大数マイナス2」
ポラの撮影が終わり、左を向く私。網膜色素変性症な私デスペアでもすぎになっちの顔を発見。すこし微笑む。そして私から右手を差し出す。なっちがその手をそっと握る。
握られるか握られないかの時に、私がなっちに問いかける。
デスペア< 来週のスポフェス、何にでるんですか?
なっち私から目をそらし、右下前方を見ながら、小さな声でこう言う。
(●´ー`)< ありがとうございます!
えーーーっ。なっちとの会話が成立してないよ・・・。ここ5年、4畳半で隣の生活音が丸聞こえの私の部屋。その影響かどうか知らないが、ここ数年、知らない人としゃべるときに、なぜだか無意識のうちに小声になってしまう私。なにかのお客様センターに電話すると、よくオペレーターから「もうすこし大きな声でお話ください」とお願いされること、たびたび。そんな悪い習慣が、こんな大事な時にでてしまったんだな・・・・・くそーー。はっきり大きな声でしゃべらなかった自分自身にマイナス1。
このままじゃダメだと思い、今度は種目名を挙げて質問する。(今思えば、どうしてスポフェスなんかの話題をふったんだろうと自分でも不明。素直に今日の感想を伝えておけばよかった・・・・)
デスペア< 1500m走でるんですか?
この時私はすでに後ずさり、おそらくはスタッフのせかす声が耳に入ったのだろう。この問いになっちは。
(●´ー`)<・・・・・・・・。
無言・・・・。しかもちょっと悲しそうな顔をしている。ちらっと私から目線を外し、今度は左前方のスタッフのほうをみるなっち。申し訳なさそうななっち。その表情からは、はっきり答えない、答えられないというメッセージが読み取れた。そのまま私となっちとの手が離れる。
今思うと、まだスポフェスに誰がどの種目に参加するのかは未発表。公式発表までは、いったらダメとスタッフからいわれているのか。それとも、よっぽどスポフェスがいやなのか。はたまた、19日のスポフェスの翌日にドラマのロケでアメリカへ渡航するなっち。もしやスポフェス自体をドタキャンか?。
どっちにしろ、あんななっちの悲しそうな顔をさせた私にマイナス1.合計マイナス2。
握手もおわり、写真スペースから出て行く私。すこし放心状態なのと、視野が狭いので、スタッフから差し出されたポラ写真をうけとらないで去ろうとする。スタッフが私の手をとりしっかり渡してくれた。ありがとうスタッフ。しかも、私が目が悪いと知った男性スタッフが、「ここ段差ありますよ ここにもありますよ」と、私の右腕をつかみ、私の安全を確保。よくできたスタッフだと少し思う。ありがとうスタッフ。
階段をおりて、ダウンジャケットとカバンを受け取る。左手にさっき渡されたポラ。なかなかうまく全部をもちきれない。なんとか手に持ち、外へ出る。そこには、幸せそうな人たち。なっちのちょっと悲しい顔をみて、ちょっと複雑な私。ポラを見るも、まだ白っぽく霞がかって、なっちの顔も、私との距離も分からない。
数分して、ポラをみる。だんだんと見えてきた。そしてはっきり見えた。そこに映るなっちは、まさになっちスマイル。ステージ上で見たなっちのキャハハのスマイルでなく。フォトジェニックなモデルチックななっちスマイル。握手時のあの悲しそうななっちとはまったく別人の天使のようなスマイル。私の複雑な気持ちが整理されて、喜び一色になる。ほんとにすごい笑顔。
ポラに収まったなっちの腕はボディクリームのせいか光っている。ノースリーブのドレスからはみ出している腕はムチムチとしている。手を前で軽く、おへそのしたあたりで組んでいるらしく、ワキをきっちりしめ腕を体に密着させている。そのせいで、なっちの腕がとても健康的にムチムチに見える。かといって決して太いのではない。実に適当。
私の写真映りはというと、なっちの顔の面積2倍、体積なら二乗で4倍の私の顔の大きさ。なっちが一歩下がって写真に写ってるんじゃないかとおもうほど。これには驚いた。でも、まぁ私の笑顔も気持ち悪いってことはない。なっちとの私との間の距離も、ほとんどない(ように見える。濃紺のスーツと背景の暗幕の色がかぶって、私のスーツの腕となっちのうでが接触しているのかは写真からは判別不明)。私についても大満足。
店前で、他の人の写真も見せてもらった。なっちがピースしている写真。ピースしているせいか、なっちの笑顔がちょっとだけはじけている。でも私のポラの、なんとも言えない包み込むようなやさしい笑顔のなっちの比じゃないな。と心の中でつぶやく。
あぁ・・・・すばらしい。
その後店からはなれ、なんば駅に向かう私。ナビをつかっても一度迷ったがなんとか到着。ただなんば駅の地下はすごい。改札が地点表示されているのでなく、御堂筋線エリア、千日前線エリア、近鉄エリアなどと、ひろいエリアで区切られている。そのエリアのどこに改札があるのか、なかなか探せず、すこし迷う。
なんとか改札を通り。地下鉄に乗る。日曜の午後5時前。乗客は少なく、座れる。膝の上にカバンを置き、カバンの前チャックを開け、そこから、そっとさっきのポラを取り出す。となりの乗客をすこし気にしながら、ちらっと見る。なんだこのなっちスマイルは・・・・。なんど見てもうっとりする。ハロショの生写真どころじゃない。アロハロや「Fu」の写真なんて目じゃない。なっちが私のためだけにくれた笑顔。その瞬間が止まる。一瞬のポラロイド。永遠の思い出。
家に帰って、机の電気スタンドを点けて、よく見る。さらに感動は増す。こんな笑顔みたことない。ありがとうなっち。なんだかがんばれそうだよ。ありがとう私の永遠のアイドル。あと数十年後に、たとえ私の目が見えなくなっても、あなたの笑顔だけは忘れたくない。そして、今日の自分の生きる力も忘れたくない。
そんな2006年3月12日。
総括
子供のころのケンカ。口げんか。「100倍にして仕返しするからな」「それなら、こっちは100万倍だぁ」。最後にかならず出てくる数の単位。「無量大数」。最高の単位。そこまでいったら一応口げんかもおさまる。
もし、安倍なつみのディナーショーの私の喜びを数値化するなら、無量大数かな。いやいや有限である無量大数では表しきれない。無限大数がふさわしい。握手時のちぐはぐな私の質問がマイナス2。トータル「無限大数マイナス2」。マイナス2は意味をなさない。
ぜひとも、まだ行ったことがないのなら、ぜひおすすめする。ちょっとぐらい視野が狭くたって、ちょっとぐらい足が不自由だって、車椅子の人でも同伴者を雇ってでさえ、行く価値はある。障害のある人にも、人こそ、この喜びをぜひとも味わってもらいたい。今できる最大のことを今やろうよ。ちょっとぐらい人に手間取らせったていいじゃない。だって生きていることってこんなにすばらしいんだから。