安倍なつみカジュアルディナーショー@大阪 昼公演 に行った。
テーマは「無限大数マイナス2」
ラストの曲。丁寧に3度お辞儀をする安倍なつみ。上手袖にはける。ステージには3人のバックバンド。またこの3人がカッコいい。見た目はそれほどでもないが、いかにもミュージシャンというような風貌。黄色バイエルどまりの私デスペア。キーボードをあんな風に弾いて、なっちが私のメロディーに沿って歌ってくれる。こんな幸せないな。
バックバンドが最後のメロをを演奏。観客クラップでまだまだ応える。なっちがいなくても、かなりの盛り上がり。なんかいい一体感。演奏を終える。拍手がわき起こる。一礼してさがるバンドメン。
そして、だれもいなくなったステージ。私の体は脱力感というか、ある種の虚無感。司法試験の論文試験2日目。6通の答案を書き上げたあとのよう。脱力感とともに、満足感けれど体は疲れている。そんな状態の私。あぁあそこはあの論点を書いておけばよかった、えっあれって余事記載?などと論文試験で思うのが常。ディナーショーでは、あぁもう一度安倍なつみの歌が聴きたい・・・。あのとき、なっちのMCにつっこみをいれとけばよかったな・・など。過ぎ去ったもう2度ともどらないあの時間への焦燥感もまた同じ。
そんな脱力感の私。テーブル上のアンケートになかなか手をつけられない。ちょっと時間をおき、ローソクの暗い光をたよりに、用紙に顔を近づけて記入する。
記入し終わって、同席の人とお話。そうこうしているうちに、客席から入口に向かって「なっちー!!」という呼び声。階段から降りてくるなっちの姿を確認。ポラ撮影の写真スペースになっちがスタンバイ。
それからポラ握手がはじまる。スタッフの「はい次の方」という声がテンポよく発せられる。私のテーブルの順番は最後の方。まちどおしい。網膜色素変性症な私デスペア。視野が狭いので、空間把握が難しい。前もって、同席のディナーショー経験者の人に、ポラ握手の手順を教わる。
またすこし時間がたち、私たちも立って、列に並ぶ。あぁもうすぐ私の番。さほど緊張はしない。手荷物引換証を渡す。するともう次が私。よびこまれる。写真スペースに足を踏み入れる。
そこに、なっちは・・・・・・見えない。視野のせまい私では、なっちがどこにいるのかが分からない。もちろんスタッフがどこにいるのか、カメラマンがどこにいるのか分からない。すぐ近くでスタッフの声が聞こえる。
スタッフ<「もっと前にでてください」
どうやら立ち位置よりも後ろに立っていたよう。
デスペア<「はい・・・すいません目がわるいもので・・・・・・・。」
前に一歩踏みだし。足下をみる。足下がよく見えるように、スーツの上着を、左手でおなかの方に密着させる。ちょうど私の靴のところに、茶色い床に黒いテープが横1本見えた。
デスペア<「あっ立ち位置これですか?」
場所はあっていたようで、間髪入れずに、
スタッフ<「あちらを向いて下さい。あちらです!」
カメラマン<「こっち向いて下さい。こっちです。こっちです」
すこし、キョロキョロする私。黄色い光が見えた。正面すこし左上に光る光源が一つみえた。おそらくそこら当たりにカメラレンズだろうとおもって目線を合わせる。
カメラマン<「はいとりまーす」。
ほんの4.5秒のポラ撮影。視野が一般人の10分の1程度しかない私デスペア。とうぜん左肩横にいるはずの、なっちの姿などまったく見えない。なっちは本当に私の横にいるのか・・・・そして私のとの距離はどのくらいなのだ。視野になっちをとらえることはできない。私のスーツの左腕に、人が触れているいるような感触がないでもないが、強い願望に基づく感覚器の一時不全の可能性が大。なっちーーーーーー君はどこにいるんだぁーーーー。
横を向いてやろうかとおもったが、そこはこらえる。なっちがいると脳内で思いこむだけで、顔がにやける。信じるものは救われる。存在を実感できなくても、存在を信じることで人は幸せ。知的生命体。そんなデスペア。ちょうどその時。カメラのシャッター音とストロボの閃光が私に浴びせられる。パシャ!!
さぁ!!なっちはどこだ。左側にいるはず。左をむく目線をさげると。そこにいた。なっちがいた。やっぱりいた。一歩後ろに無意識に下がる。というのも、網膜色素変性症な私。視野が狭い私。あまり近くだと、なっちを視野にとらえられないため。人の顔を見るとき、すこし頭を後ろに引いたりする。これがくせになっているため。
一歩下がりながらも、右手を差し出す。なっちが握ってくれる。もちろんその時私の目線はなっちの顔。とうぜんなっちの手は見えない。振り返ってもなっちの手の感触が思い出せない。ヘブンイベやFCイベでのなっちの細い指の感触はおぼえているのに。
それはその後のかみ合わない会話と、なっちの下をむく悲しそうな顔を見てしまったせいだろう。
どうしたデスペア!! 本編 その4につづく。テーマは「無限大数マイナス2」。
テーマは「無限大数マイナス2」
ラストの曲。丁寧に3度お辞儀をする安倍なつみ。上手袖にはける。ステージには3人のバックバンド。またこの3人がカッコいい。見た目はそれほどでもないが、いかにもミュージシャンというような風貌。黄色バイエルどまりの私デスペア。キーボードをあんな風に弾いて、なっちが私のメロディーに沿って歌ってくれる。こんな幸せないな。
バックバンドが最後のメロをを演奏。観客クラップでまだまだ応える。なっちがいなくても、かなりの盛り上がり。なんかいい一体感。演奏を終える。拍手がわき起こる。一礼してさがるバンドメン。
そして、だれもいなくなったステージ。私の体は脱力感というか、ある種の虚無感。司法試験の論文試験2日目。6通の答案を書き上げたあとのよう。脱力感とともに、満足感けれど体は疲れている。そんな状態の私。あぁあそこはあの論点を書いておけばよかった、えっあれって余事記載?などと論文試験で思うのが常。ディナーショーでは、あぁもう一度安倍なつみの歌が聴きたい・・・。あのとき、なっちのMCにつっこみをいれとけばよかったな・・など。過ぎ去ったもう2度ともどらないあの時間への焦燥感もまた同じ。
そんな脱力感の私。テーブル上のアンケートになかなか手をつけられない。ちょっと時間をおき、ローソクの暗い光をたよりに、用紙に顔を近づけて記入する。
記入し終わって、同席の人とお話。そうこうしているうちに、客席から入口に向かって「なっちー!!」という呼び声。階段から降りてくるなっちの姿を確認。ポラ撮影の写真スペースになっちがスタンバイ。
それからポラ握手がはじまる。スタッフの「はい次の方」という声がテンポよく発せられる。私のテーブルの順番は最後の方。まちどおしい。網膜色素変性症な私デスペア。視野が狭いので、空間把握が難しい。前もって、同席のディナーショー経験者の人に、ポラ握手の手順を教わる。
またすこし時間がたち、私たちも立って、列に並ぶ。あぁもうすぐ私の番。さほど緊張はしない。手荷物引換証を渡す。するともう次が私。よびこまれる。写真スペースに足を踏み入れる。
そこに、なっちは・・・・・・見えない。視野のせまい私では、なっちがどこにいるのかが分からない。もちろんスタッフがどこにいるのか、カメラマンがどこにいるのか分からない。すぐ近くでスタッフの声が聞こえる。
スタッフ<「もっと前にでてください」
どうやら立ち位置よりも後ろに立っていたよう。
デスペア<「はい・・・すいません目がわるいもので・・・・・・・。」
前に一歩踏みだし。足下をみる。足下がよく見えるように、スーツの上着を、左手でおなかの方に密着させる。ちょうど私の靴のところに、茶色い床に黒いテープが横1本見えた。
デスペア<「あっ立ち位置これですか?」
場所はあっていたようで、間髪入れずに、
スタッフ<「あちらを向いて下さい。あちらです!」
カメラマン<「こっち向いて下さい。こっちです。こっちです」
すこし、キョロキョロする私。黄色い光が見えた。正面すこし左上に光る光源が一つみえた。おそらくそこら当たりにカメラレンズだろうとおもって目線を合わせる。
カメラマン<「はいとりまーす」。
ほんの4.5秒のポラ撮影。視野が一般人の10分の1程度しかない私デスペア。とうぜん左肩横にいるはずの、なっちの姿などまったく見えない。なっちは本当に私の横にいるのか・・・・そして私のとの距離はどのくらいなのだ。視野になっちをとらえることはできない。私のスーツの左腕に、人が触れているいるような感触がないでもないが、強い願望に基づく感覚器の一時不全の可能性が大。なっちーーーーーー君はどこにいるんだぁーーーー。
横を向いてやろうかとおもったが、そこはこらえる。なっちがいると脳内で思いこむだけで、顔がにやける。信じるものは救われる。存在を実感できなくても、存在を信じることで人は幸せ。知的生命体。そんなデスペア。ちょうどその時。カメラのシャッター音とストロボの閃光が私に浴びせられる。パシャ!!
さぁ!!なっちはどこだ。左側にいるはず。左をむく目線をさげると。そこにいた。なっちがいた。やっぱりいた。一歩後ろに無意識に下がる。というのも、網膜色素変性症な私。視野が狭い私。あまり近くだと、なっちを視野にとらえられないため。人の顔を見るとき、すこし頭を後ろに引いたりする。これがくせになっているため。
一歩下がりながらも、右手を差し出す。なっちが握ってくれる。もちろんその時私の目線はなっちの顔。とうぜんなっちの手は見えない。振り返ってもなっちの手の感触が思い出せない。ヘブンイベやFCイベでのなっちの細い指の感触はおぼえているのに。
それはその後のかみ合わない会話と、なっちの下をむく悲しそうな顔を見てしまったせいだろう。
どうしたデスペア!! 本編 その4につづく。テーマは「無限大数マイナス2」。