獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

歩行訓練(3回目)を受けた。

2012-06-08 23:36:04 | 網膜色素変性症と私
 会社を休んで午前中歩行訓練を受けた私。網膜色素変性症な私デスペア。視野狭窄と視力低下が進行している私の目。最近は毎日30分会社の昼休みに日本点字図書館の中途視覚障害者のための点字入門で点字の読み取りの勉強をしている。今日は歩行訓練。3回目の歩行訓練。今日でひと段落。

 1回目は白杖の握り方、振り方、階段の上り下りのしかたを教わる。

 2回目は実際の路上で通勤ルートを歩行訓練。道の側溝にそっての歩き方、バスの乗り降り、横断歩道のわたり方、歩道の歩き方を学ぶ。
 

 そして今日が3回目。電車の乗り降りを学んだ。

 デスペア的歩行訓練のポイント。
1、駅のホーム
 駅のホームではホームから転落しないことが一番重要。ホームの際にある、点字ブロック、線路よりにある点状点字ブロックとその横にそってのびる線状点字ブロック。その線状の点字ブロックにそってホームを歩く。

 その線状点字ブロックが途中でっぱりがあるところがある。これは階段やトイレへのルート、ただこのでっぱり点字ブロックはすぐにきれいているものもあり、それは電車のドアの乗車位置の目印とのこと。(駅によってはないこともある)。このでっぱり点字ブロック1枚分の意味をはじめて知った私。

2、電車ののり方
 電車が来る前に、線状の点字ブロックの手前でまつ。電車がホームにはいってきて、とまって、ブレーキのぷしゅーという音がするのをまって、ホーム際まで白杖をもっていきホームの切れ目に白杖をタッチし、その向こうの電車の壁にあてる。ホームと電車の感覚を把握する。

 白杖を右手にもっているので、左手の甲を電車の車両の祖と壁にそわせて電車の車両にそってホームをあるく、その時も白杖でホームの端と電車の車両の壁をコツコツ交互にたたく。

 左手の甲がなんにも触れなくなる。そこが車両のドア。ただしドアだとおもって車両と車両の連結部分の場合もあるので、必ず白杖でホームの端と車両の壁を叩いてそこが連結部分でないことを確認する(連結部分の場合は、白杖が空振りする)

 ドアを確認したら、車両に乗り込む。

3、電車のおりかた。
 どなの近くに座ることが大事。電車のドアは片側に3つ(か4つある)ある。ドアの開閉部分のとこrに点字でこの車両が何両目か、ドアが何番目のドアをおしえてくれる。


 なによりも大事なのは、知っている駅、ホームしか使わないこと。視覚障碍者がホームから転落して死ぬのは、いつもの駅をのりすごして次の駅でおりて折り返そうとして、不慣れなホームをあるくときとか、工事をしていていつものホームじゃなくなっているときなどらしい。

 千里中央、新大阪、品川、代々木、中野、名古屋、金山、本町、谷町九丁目、このぐらいの駅はだいたいイメージがある。このイメージをいつまでも大事にしていきたいね。

 視野狭窄と視力低下が進行しておもうのが、顔の駅やコンサート会場の記憶が大事ということ。それは初恋の感情とおなじくらい大事だね。





 
コメント (2)
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