獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

プロ障害者という言葉をはじめて知った。

2017-06-29 23:24:07 | 網膜色素変性症と私
 歩けない人は飛行機にのせません!!!

ここ数日、バニラエアーをニュースで良く耳にする。バニラエアーとは全日空が出資している格安航空会社のこと。関西ではあまりききなれないけど、関東ではかなり有名らしい。

 そのバニラエアーと車いす障害者男性の対立構造が話題。バニラ派か車いす側かでネッとやSNSでも二つにわかれている。

 どのような対立かというと、バニラエアーの飛行機に乗ろうとした車いす障害者男性が、地上からタラップをのぼって客室ないに登らないといけないが、車いすではのぼれない、どうすればいいかと飛行機会社の人にその男性がたずねると

 歩けない人は飛行機にのせません

 つまり、自力タラップをあがれないと飛行機にはのれませんということ。

 そこで男性は、車いすからおおりて、腕のちからだけでタラップの階段をはいあがったという事件。

 その後、この車いすの男性は、その飛行場のある市役所と大阪府の障害福祉室に電話をしてて改善をもとめた。

 その事件から数週間たって、新聞でこのことが報道されると、バニラエアーは、謝罪し、すぐにタラップを車いすの人でものぼれる昇降機を導入した。


 その車いす男性が、事前にバニラエアーに連絡しなかったこと、バニラエアーが格安航空会社であることから、この男性はあたかもクレーマーであるようにいわれている。そしてでてきたのがプロ障害者というフレーズ。

 てっきりこのフレーズは障害者が障害者であることを堂々と社会に公言し、アマチュアではないプロのプロフェッショナルな障害者ということで、賛辞する言葉かとおもたが、そうじゃないらしい。プロとはお金儲け、障害者を強調してお金儲けをする、障害者をうりにして、それで企業化からなにかを得ている、そんな意味合いのよう。

 私は、そうであったとしても、プロ障害者になりたいと思う。障害者であるだけで、そのことだけで生活していけるなんてすばらしいとおもう。アマチュアの草野球選手はたくさんいるけども、野球で収入をえる人はプロ野球選手。おなじようにただの障害者はアマチュアだけど、障害を主張して、なんらかの要求を実現させていくプロ障害者。その要求は個人的なことかもしれないけど、その効果は障害者っぜんたいに及ぶ。すばらしいこと。

 いろいろネッとではこの男性に批判もおきているよう。昨日もTBSラジオの深夜に生出演していたけど、ちょっとものいいにきついところがあったりもするけど、この事件を単純化すると。
 車いす男性が、飛行機会社から、歩けない人は飛行機にのせませんと断言されて、

 それから数週間後、車いすでも飛行機にのれるようになった。

 これはまさにこの車いす男性の力であり、おかげ、この男性がバッシングあびたことでこれからは車いすの人はバニラエアーでも飛行機にのれるようになった。すばらしいこと。この車いす男性のおかげでワンダフルワールどにひとつちかづけた。

 私も、同行援護裁判をやっているものとして、とてもはげまされたし、一人でも社会を会社を買えられるんだということをあらためて知った。 
コメント
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