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神の手は力ある働きをする。

 主の右の手は高く上げられ、
 主の右の手は力ある働きをする。

(詩篇118編16節より)

聖なる楽しみ。-【4】-

2019年03月20日 | キリスト教
【山上の誘惑】ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ


 今、もしも、わたしがあなたのお心にかなっているのでしたら、どうか、あなたの道を教えてください。

(出エジプト記、第33章13節)


 >>「神様、私はここにいます。私に何をせよとおっしゃるのですか」

 主に仕えたいと言うのが私の思いのすべてでした。他には何もしたいことはありませんでした。しかしそんな私にも、まだまだ学ぶべきことがたくさんありました。

 主は私にみことばに立ち返るように言われました。神様は私の怠惰な午後の読書を見ておられました。そして他の計画を持っておられるようでした。昔のように、機会あるごとに聖書をひもといて勉強したような姿勢に立ち返ることが必要でした。毎日を朝刊を読むことで始めることに満足していた、私のなまぬるい霊的状態を聖霊様は示して下さいました。もうしません。

 神様は、以下のようなみことばを示してくださいました。


 神の国とその義とをまず第一に求めなさい。

(マタイの福音書、第6章33節)


 毎日の祈りだけではなく、聖書勉強をする大切さをもう一度知らされました。とりわけ、神様との関係をまず何よりも優先することが必要でした。

 何年も聖書を読み、聖書から説教してきた私は、聖書に何が書いてあるか知っている。だから、神のみことばをくつろいで楽な方法で読めばいいと考えていました。それはゆったりとしたいすに座って、昼寝に先だってする娯楽的読書でした。

(『聖なる楽しみ』マーリン・キャロザースさん著/生ける水の川出版より)


 牧師さんとして定年を迎え、奥さまのメアリーさんと一緒に定年後の悠々自適な生活を楽しまれていたマーリンさん。

 けれども、起きたい時に起き、仕事をはじめたい時にはじめ、終えたい時に終える……その他ゴルフなど、自分の好きな趣味や娯楽のことに時間の多くを割くうちに、おそらくは信仰の軸のようなものがズレていき、マーリンさんはそのことを神さまに注意されたと言います。

「マーリン、おまえは何をしているのか」「おまえは、生ぬるいクリスチャンだ」「私は、おまえの働きを知っている。しかし、おまえは冷たくもなく、熱くもない」……こうした聖霊さまを通してのイエスさまからの語りかけにショックを受けたマーリンさんは、まずはどうしたらいいのかを聞くために、毎日早起きをして家の裏の丘の上で祈りはじめたと言います。

 そして、それが前回までのお話で、今回はその続きの第3章「学ぶべき多くのこと」から学んでいきたいと思うのですが――「私のひとり子がしたように祈りなさい」と神さまから語られた、その次のステップは、聖書についてさらにより深く学びなさいということでした。

 
 >>何年も聖書を読み、聖書から説教してきた私は、聖書に何が書いてあるか知っている。だから、神のみことばをくつろいで楽な方法で読めばいいと考えていました。それはゆったりとしたいすに座って、昼寝に先だってする娯楽的読書でした。

(『聖なる楽しみ』マーリン・キャロザースさん著/生ける水の川出版より)


 これはイエスさまのことを信じて数年したくらいのクリスチャンにとっては、誰しも少しくらいは心当たりがあるのでないでしょうか(^^;)

 教会に通いはじめ、毎週礼拝を守り、聖書を一通り読み終える頃には――聖霊さまの助けもあって、悟りの早い方であれば、大体のところどこに何が書いてあるかわかっており、さらに学ぶべく、二度、三度と聖書を精読するにつれ……「わたしは聖書についてそのすべてを理解した」というところまでいかなかったにしても、とりあえず日本語で書かれた聖書についてはなんとなく大体のところ理解した、みたいに思ってしまうものですよね

 でも、聖書を本当の意味で理解するためには、旧約聖書であればヘブライ語、新約聖書であればギリシャ語の原文を読む必要があると思いますし、また書かれた時のその歴史的背景なども含めると――聖書というのは本当に、理解して「理解し尽くした」と言える方というのは、実際のところほんの一握りいるかいないかくらいじゃないかなって、個人的にはそう思ったりします(^^;)

 また、わたし自身はいのちのことば社さんから出ている聖書をクリスチャンになってからずっと読んでいるのですが、これがまた別の出版社さんから出ている聖書を読んでみたりすると、訳の違いというのがわかって、さらに興味深かったり……なので、わたし自身はこれから先も聖書については「もう大体わかった」とか、そんなふうに思うことは絶対にないと思っています。。。

 それはさておき、この章で聖書のみことばは、神さまの霊の息だとマーリンさんはおっしゃっているのですが、これ、本当にそのとおりですよね♪


 >>なぜ人々は、みことばを一日中思いめぐらしていたいでしょう。テモテの手紙第二、第3章16節にまさしくその理由が書かれています。


 聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。


 私自身体験したこと、もう一つのすばらしい理由があります。聖書は神様の息吹です。神様の息である聖書を吸いそこなうと、私たちは霊的に弱ってしまいます。神様の生きた息について、聖書は何度か重要な箇所で触れています。


 その後、神である主は、土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。そこで、人は、生きものとなった。

(創世記、第2章7節)


 神の霊が私を造り、全能者の息が私にいのちを与える。

(ヨブ記、第33章4節)


 神様が息を吹き込まれるまで、私たちはいのちがなかったのです。今日、いのちの息はみことばを通して、私たちにもたらされるのに、いったいどれほど多くのクリスチャンがこのように大切な霊の呼吸を忘れていることでしょうか。

(『聖なる楽しみ』マーリン・キャロザースさん著/生ける水の川出版より)


 また、このことはこの章の中には言及がないのですが、おそらくマーリンさんも同意してくださるだろうこととして、>>悪魔(サタン)が神さまのみことばをその人から奪っていく、ということがあると思います。

 これは聖書を読むことに対してだけでなく、祈りについてもそうですが、敵であるこのサタン、悪魔や悪霊といった存在は、わたしたちの祈りの土台を崩すべく、あらゆる攻撃を仕掛けてきますし、またそれだけでなく、「聖書を読もうと思うのにその気になれない」、「聖書を手にして数行読んでみるものの、内容が頭に入ってこない」など、信仰が進めば進むほど、敵の仕掛ける罠も巧妙で強いものとなってきます(また、似た攻撃を知らず知らずのうちに受け、キリスト教に対して強い偏見を持っていたり、聖書を読もうとすら思わないという方もたくさんいらっしゃると思います)。

 また、「聖書なんかもう、一通り読んでその内容なんかおまえの頭に入ってるじゃないか。もう読む必要はないよ」など、わたしたちの信仰の土台にズレを生じさせることを囁きかけてくることもありますので、とても注意が必要です。サタンがイエスさまのことを誘惑した時、この悪魔でさえも聖書の言葉を引用したことを忘れてはいけません。


 >>さて、イエスは、悪魔の試みを受けるため、御霊に導かれて荒野に上って行かれた。

 そして、四十日四十夜断食したあとで、空腹を覚えられた。

 すると、試みる者が近づいて来て言った。「あなたが神の子なら、この石がパンになるように、命じなさい」

 イエスは答えて言われた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる』と書いてある」

 すると、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の頂に立たせて、

 言った。「あなたが神の子なら、下に身を投げてみなさい。『神は御使いたちに命じて、その手にあなたをささえさせ、あなたの足が石に打ち当たることのないようにされる』と書いてありますから」

 イエスは言われた。「『あなたの神である主を試みてはならない』とも書いてある」

 今度は悪魔は、イエスを非常に高い山に連れていき、この世のすべての国々とその栄華を見せて、

 言った。「もしひれ伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう」

 イエスは言われた。「引き下がれ、サタン。『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えよ』と書いてある」

 すると悪魔はイエスを離れて行き、見よ、御使いたちが近づいて来て仕えた。

(マタイの福音書、第4章1~11節)


「Back off、Satan!!(すっこんでろ、サタン!!)」と命じることが出来たら、さぞやスッキリすることだろうと、わたし自身も日々そう感じて信仰生活を送っているのですが、聖霊さまを通してイエスさまの権威によってそう命じることは本当に大切ですよね(^^;)

 それはさておき、神さまから「おまえはなまぬるいクリスチャンだ」と指摘されたマーリンさんは、まずは朝早く起きて祈り、次には>>心を尽くし、精神を尽くして、神さまの霊の息吹である聖書のみことばを学び直すことを語られ……さて、次回はさらにその次の段階のステップについて、第4章「おまえは何をしているのか?」より、学んでいきたいと思いますm(_ _)m

 それではまた~!!





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