読む日々

テーマばらばらの読書日記

桜姫

2011-07-06 | 
近藤史恵「桜姫」

ネタバレ大有りです
歌舞伎のお家を舞台にしたミステリー。「桜姫」は演目。

歌舞伎の家の娘(愛人に産ませた子、という設定)が、兄の死の真相を探る。
一緒に探ろうとするのが、亡き兄に親友で大磯の別荘で年に一度会っていたという銀京という大部屋役者。

この娘・笙子と、銀京の謎解きの他に、大道具部屋で亡くなっていた子役の死の真相も語られていきます。
どちらの真相も驚きの結末。でも、まあまあハッピーエンドかな。

子役の死の方は、その子役が演じていた演目「伽羅先代萩」のストーリーも大きな背景になっていた。
母の愛と母を慕う子どもの愛が切ない。本当にある演目なのかな。

笙子と銀京の方は「桜姫」という演目がきっかけにはなるけど背景とは関係ないか?
笙子の兄と笙子が同一人物だった、という意外に展開に目が点だし、
性未分化症で生まれ、男として育った笙子を女性に戻そうとしたのが自殺した実母なんだけど、そのきっかけが笙子が「京介(銀京)のことが好き」と告げた一言で、どうしても我が子を女性にしてあげたかったという母の愛だったとわかったラストで号泣しちゃいました。

どんな時代のどんな母も、子供へかける愛情の深さはものすごいよなあ。


面白かったです。歌舞伎の部分というか、その辺りの書き込みはね宮尾登美子とか読んじゃった後ではどうしても薄く感じちゃいますけど。

満足度は90

アジサイ他

2011-07-06 | 雑感
アジサイ他


アジサイの写真、撮りたいなあ、と思っていて、よく考えたら、会社の敷地内に咲いてるじゃないですか!
1ケ所だと、色が偏ってしまうので、また別な場所へも撮りにいきたいですけどね。

濃い青が好きなので。会社のは淡い青系ですね。


敷地内に東屋や畑があります。
梅の実やら茄子の花・実、そしてなんと赤い立ち葵もあったもう終わりかけだけど。
フォトチャンネルでupしたので、興味のある方はどうぞ