読む日々

テーマばらばらの読書日記

マイ・シーズンズ

2011-07-28 | 
佐伯一麦「マイ・シーズンズ」

実在のテキスタイル・アーティスト ビヨルグ・アブラハムセンの作品に惹かれた作家と、草木染めを生業とするその妻。
2人はビヨルグに手紙を書くが、ビヨルグの夫から送り返される。妻は亡くなっているから、と、

夫婦はビヨルグの作品と会う為に、ノルウェーへ旅立ちます。
そして「サマー・ウインド」という作品を、四季それぞれで見てみたいと感じた作家は1年で4回、ノルウェーを訪れる。
その模様を、亡くなったビヨルグへの手紙、という形で記した小説。


佐伯一麦の作品は「ア・ルースボーイ」だけ読んだことが。その時のイメージは湯本香樹美っぽい雰囲気だったと記憶してたんだけど、今回の感じ方は 宮本輝っぽいな、という感じ。
私小説を主に書いている作家だったなんて初めて知りました。

面白かったかと言えば、うーーーんって感じですが、じゃあつまらなかったのか、と言えば、それもまた、うーーーん。
ノルウェーの街の様子なんかは楽しかったです。ストーリーもまあまあ。
ただ、手紙形式が鬱陶しい感じ、かな。

満足度70

桶川ストーカー殺人事件-----遺言

2011-07-28 | 過去の記録
平成16年7月6日(水)


清水 潔「桶川ストーカー殺人事件-----遺言」


ひとりの週刊誌記者が殺人犯を捜し当て警察の腐敗を暴いた・・・。

感想・・・これを基にしたドラマは見ていたけど、改めて今の警察の杜撰さに驚き、呆れた。本当にただの公務員になり下がっているんだな、と。自殺した犯人のストーカー男の「異常」さ加減にもかなりゾッとした。当時フォーカス誌も見た事があり、何故「交際相手の兄」が主犯で逮捕されるの?と、全くの素人で経過を知らない私でもものすごくヘンな感じがしたのに、一体警察ってところは・・・。無念だったであろう被害者を思うと可哀想。


<追記>
今思い出しても腹が立つ位な埼玉県警のお粗末さです。もちろんマジメな警察官も中にはいるんだろうけど。最近も警視庁の元警部の情報漏えい事件なんかがニュースになってますが、どうなってるんだか。もっと公務員の給料上げてもいいから、その職にふさわしい人達だけを採用してください。警察なら国を平安に保つために命をかけれる人、とか、教師なら、「人」を育てる才能と情熱をもった人とか。一番言いたいのは政治家だけどね。自分の事ばっか考えてるような人間は、政治家なんか目指さずに、金儲けしても誰からも責められない職を目指してください、と思う。

そして今思えばこの2年後、友達の彼氏がとんでもないオトコで、別れ話を期にストーカー化してしまい、その対応に別な友達と夜中に警察訪ねたりしました。「てめえの家、燃やしてやる」だの怖いこともいっぱい言われた。子供が小さかったから、ちょっと怖くて、夜帰宅した時なんかは常に[110]をダイヤルして発信できるように携帯持って車から降りたり。(1度、間違えて本当にかけちゃって、怒られました)
ストーカー、結局自分の事が一番可愛いんだよね。彼女に執着しているように見えて、彼女の事なんてちっとも愛してなかったです。2度と現れないで欲しい。

当事者でなくても、そして相手を知っていても相当怖かったのに、この事件の被害者は見知らぬ男に付け回されていたんだから、その怖さは想像するにあまりある。