あさのあつこ「待ってる 橘屋草子」
江戸・深川の料理屋「橘屋」を舞台にした、連作短編集。
7つの短編集だけど、前編を貫いて登場するのが仲居頭のお多代。
そして最初の編と最後2つにメインで登場するのが おふく。
おふくが主役なのかお多代なのか、でもお多代の厳しい愛情でおふくが次の仲居頭まで成長していく物語、といった風情。
それまでの年月の中で江戸の市井の苦しく貧しい人生からさらに落ち込んで行く人たちが橘屋で救われていく過程が描かれています。
どの話しもおもしろい。最後の話でおふくがお多代を看取らせて欲しいと言うところは涙、涙
でした。
あさのあつこさんの小説は、若い人が主人公で、その若い人の内面が語られる時、どうかすると大人ッぽ過ぎて違和感を感じることもたまーにあるんですが
これは舞台が江戸で、10歳も過ぎたら大人にならなきゃ生きていけないような世の中なので、まったく違和感を感じるどころか
ものすごいリアリティでその子の人生が自分に迫ってくるような感覚、でした。
満足度100
江戸・深川の料理屋「橘屋」を舞台にした、連作短編集。
7つの短編集だけど、前編を貫いて登場するのが仲居頭のお多代。
そして最初の編と最後2つにメインで登場するのが おふく。
おふくが主役なのかお多代なのか、でもお多代の厳しい愛情でおふくが次の仲居頭まで成長していく物語、といった風情。
それまでの年月の中で江戸の市井の苦しく貧しい人生からさらに落ち込んで行く人たちが橘屋で救われていく過程が描かれています。
どの話しもおもしろい。最後の話でおふくがお多代を看取らせて欲しいと言うところは涙、涙

あさのあつこさんの小説は、若い人が主人公で、その若い人の内面が語られる時、どうかすると大人ッぽ過ぎて違和感を感じることもたまーにあるんですが

これは舞台が江戸で、10歳も過ぎたら大人にならなきゃ生きていけないような世の中なので、まったく違和感を感じるどころか
ものすごいリアリティでその子の人生が自分に迫ってくるような感覚、でした。
