読む日々

テーマばらばらの読書日記

骨の記憶

2011-09-29 | 
楡 周平「骨の記憶」


戦後の貧困な時期に岩手の山奥で育った長沢一郎が主人公。
村の名士、曽我家の長男弘明と、山の中でやっていた事が大変な事故につながる__________

しかし、見ている者はなく、お互いに口を閉ざしたまま別れる進路。
長沢はひょんな事から別人として生き、成功するが、心にはいつも弘明の妻となったであろう清枝の姿が。

そして60代を迎え、一郎は50年前の秘密を清枝に明かす手紙を送る。



うーーん。
面白いです。とっても。高度成長期の日本がよくわかるし、一郎の秘密がなければ経済小説とか一代記とか、そんな感じ。
でも、小学生の時の秘密を常に抱えて生きる一郎には、暗さが付きまといます。

でもなあ。
何かが釈然としない、というか、続きが知りたいというか。あと、清枝にそこまで執着する気持ちがわかんないんあ。


なので満足度は70