読む日々

テーマばらばらの読書日記

ハティのはてしない空

2012-05-10 | 絵本
「ハティのはてしない空」カービー・ラーソン作/杉田七重 訳

 第一次大戦中のアメリカ。
アイオワの孤児、ハティは、遠縁の家で辛い目に遭いながら暮らしていた。
そこへ突然、亡き母の兄の遺書が届く。

伯父が入植した土地がもう少しで自分の物になるが、もう命が長くない。ついてはハティに遺したい。
続きの作業をして条件を満たしてほしい。

16歳で一人モンタナへ旅立つハティ。

想いを寄せる、戦地にいる同級生チャーリーとの手紙のやり取りを挟みつつ、過酷で、でも人の温かさと友情の素晴らしさ、
そして戦争の残酷さ、自然の猛威での人間の儚さなど、いろんな事柄がてんこ盛りの1年を描く。


面白かったです。かなり。
こういう開拓モノに弱い私。

最後、土地はダメだったけど、戦争は終わり、チャーリーとの未来を思わせるラストでした。

著者のひいおばあさんがモデルとのこと。ひいおばあさんは入植に成功したとのことです。すごい。

中学生辺りに読んで欲しいお話でした。

満足度100