昨日のエイでの話題は
T本さんの山話だった。
先日の休日に涼を求めて、
大峰山の白川八丁近くの
双門滝コース脇の山中コースを
一人で歩いたらしい。
無事、弥山も登頂し
ブラブラ下っているときのこと。
下っていく道の先の斜面に
黒いものが動いたのが視線の端に入った。
カラスかなと一瞬思ったらしいが、
その直後に自分がこれから下っていく
林道の先の斜面から
黒い動物が飛び出してきたそうだ。
それは、よく見ると、
熊、
それも小さな犬くらいの子熊だったらしい。
T本さんが立っている場所から
わずか100mくらい先のところだ。
それを見たとき、T本さんは思わず
「可愛い~」と思ったらしいが、
すぐさま先ほどの黒い物体が親熊で、
子熊はそれを追っているのだ
ということに気づき、
思わず後ずさりしてしまったという。
こちらは一人、
しかも子連れの熊は気が立っているだろうと考えると、
動けなかったらしい。
とはいえ、そこを下っていかないと
駐めた車のところに戻れない。
頭はめまぐるしく動いた。
とにかくそこは通過しなければならない。
こういう場合の有効な手段は、
人が通るよということを
熊に報せながら歩くことだ。
出会い頭だけはなんとしても避けなければならない。
ヒグマではなく
月の輪熊とはいうものの、
野生の熊は出会い頭だと大変凶暴だ。
しかし、熊よけの鈴など
タイムリーには持っているはずもなく、
リュックからステンレスマグカップを取り出し、
中に石をいれてガラガラ音をたてながら
歩くことにしたという。
ついでに大声で
「森のくまさん」
でも歌いながら歩くと完璧である。
幸い、そこで再度熊に遭遇することもなく
無事通過することもでき
事なきを得たそうだが、
帰ってからすぐにその足で
熊よけの鈴を買いに行ったらしい。
それにしても、
あと100mくらい歩くのが早かったら、
ぴったし熊と遭遇していたら、
今頃は病院かあの世に行ってたかもしれないと考えたら、
ぞっとしたそうだ。
多分新聞紙面も飾ったりしていただろう。
「中年おじさん、熊と格闘!」なんてね。
ただ、姿を見かけた子熊は
ほんとに可愛かったそうだ。
本来凶暴な野生熊が、
「くまのプーさん」みたいな
童話のかわいい主人公になるなんて、
おかしいなと思っていたが、
あの子熊の可愛らしさを見たら
十分うなづけるらしい。
今回T本さんが歩いたコースは、
林業関係者がたまに通るくらいで、
ほとんど登山者が通ることはない道だ。
そんなコースだからこそ、
熊も自由奔放に歩き回っているんだろう。
だが、逆に考えると
登山者が残した食料などに
ありつけることも少ないだろうし、
彼らもしくは彼女らは
普段何を食べて生きているんでしょうねえ。
今の時期なら、
熟す前におちたアケビとか、
きのことか食べてるんかなあ。
等々。
S藤さんが中国に行ってるため不在なので、
T本さんと二人で
お酒を飲みながら、
山話、熊話で
エイの夜は更けていったのでありました。
T本さんの山話だった。
先日の休日に涼を求めて、
大峰山の白川八丁近くの
双門滝コース脇の山中コースを
一人で歩いたらしい。
無事、弥山も登頂し
ブラブラ下っているときのこと。
下っていく道の先の斜面に
黒いものが動いたのが視線の端に入った。
カラスかなと一瞬思ったらしいが、
その直後に自分がこれから下っていく
林道の先の斜面から
黒い動物が飛び出してきたそうだ。
それは、よく見ると、
熊、
それも小さな犬くらいの子熊だったらしい。
T本さんが立っている場所から
わずか100mくらい先のところだ。
それを見たとき、T本さんは思わず
「可愛い~」と思ったらしいが、
すぐさま先ほどの黒い物体が親熊で、
子熊はそれを追っているのだ
ということに気づき、
思わず後ずさりしてしまったという。
こちらは一人、
しかも子連れの熊は気が立っているだろうと考えると、
動けなかったらしい。
とはいえ、そこを下っていかないと
駐めた車のところに戻れない。
頭はめまぐるしく動いた。
とにかくそこは通過しなければならない。
こういう場合の有効な手段は、
人が通るよということを
熊に報せながら歩くことだ。
出会い頭だけはなんとしても避けなければならない。
ヒグマではなく
月の輪熊とはいうものの、
野生の熊は出会い頭だと大変凶暴だ。
しかし、熊よけの鈴など
タイムリーには持っているはずもなく、
リュックからステンレスマグカップを取り出し、
中に石をいれてガラガラ音をたてながら
歩くことにしたという。
ついでに大声で
「森のくまさん」
でも歌いながら歩くと完璧である。
幸い、そこで再度熊に遭遇することもなく
無事通過することもでき
事なきを得たそうだが、
帰ってからすぐにその足で
熊よけの鈴を買いに行ったらしい。
それにしても、
あと100mくらい歩くのが早かったら、
ぴったし熊と遭遇していたら、
今頃は病院かあの世に行ってたかもしれないと考えたら、
ぞっとしたそうだ。
多分新聞紙面も飾ったりしていただろう。
「中年おじさん、熊と格闘!」なんてね。
ただ、姿を見かけた子熊は
ほんとに可愛かったそうだ。
本来凶暴な野生熊が、
「くまのプーさん」みたいな
童話のかわいい主人公になるなんて、
おかしいなと思っていたが、
あの子熊の可愛らしさを見たら
十分うなづけるらしい。
今回T本さんが歩いたコースは、
林業関係者がたまに通るくらいで、
ほとんど登山者が通ることはない道だ。
そんなコースだからこそ、
熊も自由奔放に歩き回っているんだろう。
だが、逆に考えると
登山者が残した食料などに
ありつけることも少ないだろうし、
彼らもしくは彼女らは
普段何を食べて生きているんでしょうねえ。
今の時期なら、
熟す前におちたアケビとか、
きのことか食べてるんかなあ。
等々。
S藤さんが中国に行ってるため不在なので、
T本さんと二人で
お酒を飲みながら、
山話、熊話で
エイの夜は更けていったのでありました。