ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

パクリ事件

2014年04月10日 21時13分48秒 | 仕事

天王寺七坂、オジチャリ、長尾街道ときて
やっと熊野街道の話も一旦終わりました。

今回は仕事であった事件の話を少し。

先日、某出版社より
取材と記事作成の依頼がありました。

一面の記事なんですが、
ネタが少なすぎて困っているので
取材して記事を書いてもらえないか
というものでした。

願ったりかなったりの仕事です。

こんな仕事を受けずして
フリーライターは名乗れません。

喜んで取材先の連絡先を訊き、
さっそく取材の日程調整をさせていただきました。

こんな話は早い方が良いので、
取材を翌日に設定し即、下準備にかかりました。

電話の雰囲気とネットで
取材先のことなんかを調べながら、
記事構成を3通りほど組み立てました。
これで取材時にはどれかに当てはまるように
話を聞き出せばよいわけです。

当日、時間に余裕を持って出発しました。

近頃はこんな風に知らないところへ出かけることが多く、
ナビが大活躍です。
電話番号で検索できるしね。
ピンポイントで目的地に連れて行ってくれます。

その日も約束10分前という絶妙な時間に到着し、
時間通りに取材を始めることができました。
ところが・・・

取材先の人が思いのほか無口なんです。
あまり多くを語らない人だったものですから
非常に難儀をしました。

それでもあらかじめ用意した記事にあわせた内容で
強引に話を進めていきました。
ここは腕の見せ所です。

そして取材は40分ほどで終了。
ようやくこれで記事にできるかな
というところで引き上げてきました。

帰ってからパソコンに向かってゴニョゴニョし、
一面を埋める記事もなんとか出来上がりました。
それは無事に掲載していただくことになりました。
これでようやくひと仕事終わり。

と、普通はこれで一件落着なんですが、
事件はこの後起こったのです。

doironが難儀をし、
ようやく仕上げたその記事が
無断でパクられたのです。

つまり、別の出版物にそのまま同じ記事が
掲載されたのです。

話の内容もさることながら、
こちらが撮影した写真まで使うという図々しさ。

doironが記事を提供した出版社からも連絡がありました。

そりゃそうですよね、
まるでこちらが二社に同じ記事を
提供したように思われても仕方がありません。

さっそく事実調査をしてみると、
取材先が別の出版社に
ゲラを提供したことがわかりました。

クライアントさんが絡んでいるのであれば
こちらもトーンが下がりますが、
相手の出版社はあまりに非常識です。
ここは黙っていてはいけません。

事情を確認したうえで、
採用していただいた依頼のあった出版社に報告するとともに、
向こうの出版社には
「依拠性、類似性から見てもこれは私の著作権を
犯していると判断せざるを得ない。
お宅も出版社を名乗っている以上、
記事の出どころにもっと過敏にならんとアカンよ。プンプン!」
とご注意差し上げました。

それにしても著作権を主張するなんて
doironもそういう身分になったんやあ、
ちょっと生意気じゃんと思ってしまったぜ。

そして
「今回はお互いクライアントさんが絡んでいるから、
これ以上は言いませんが、
今後同じことがまたあった場合は
こちらとしても法に照らして
対策を考えないといけないから」
と釘も刺しておきました。
うんうん、やっぱり生意気ですね。

記事をパクられるというのは、
ある意味フリーライターとしては
ハクがつくてなもんですが、
実務的には悔しく腹立たしい事件ではありました。

大した仕事量もこなしていないにもかかわらず、
こういう事件に遭遇するなんて、
この業界も思ったよりややこしい所のようです。