伊太祁曽神社で、しばし静かな時間を過ごしたあと、
駅に向かいました。
時刻表はわからないので、
電車が来たら乗ればいいや
といった感じでした。
駅に着きますとすでに何人かがホームで待っています。
そして駅前にも、
山歩き風の中高年の皆さんが
何人かたむろしてはりました。
貴志川線はこの熊野古道だけではなく、
ハイキングなどにもよく利用されるようです。
おや?向こうの方に白い電車が見えます。
近づいてみると・・・
これが「たま電車」略して「たま電」です。
一文字しか略していません。
貴志川線の終点である
貴志川駅の駅長である猫の「たま」にちなんで
命名された電車ですね。
これが車庫のところに停車しておりました。
やがて下り線のホームに入ってきたのが、これ。
「おもちゃ電車」略して「おも電」です。
中に入ってみましたが、
乗客の方々が結構おられたので
内部の写真は撮れませんでした。
doironが乗車予定の上り線に、
やってきたのは普通の南海電車でした。
そうです、この貴志川電鐡は
2006年に南海電車から継承された路線でした。
しかし、これでいちご電車だったら
そろい踏みだったのに残念でした。
車内には山帰りとみられる団体もおられました。
この時期、アウトドア遊びには
本当にぴったりの時期ですねえ。
できるだけ仕事を減らして
遊ばなくてはなりません。
座りながら車窓を流れる景色を見ていて、
気づいたことがあります。
それは、シュロを植えてある家が多いことです。
連なる屋根の上にピョコンと突き出た
シュロの姿を何本も見かけました。
前回、中村王子の手前当たりの古道では
行く先の目印になっていたあの木です。
ヤシ科の植物であるこの木には
南国風情が漂います。
そのことから、この木を植えているお宅は
何となく南国を強調されているような気がしてなりません。
さすがここは紀之國、
おおらかな南国。
庭の木をもって紀之國人情を現わしているのかも
と勝手に思ったりしておりました。
何人もの人に話しかけられた
今回の旅を通じて、
そう思わせる印象が刻みこまれたのかもしれません。
これからの旅の楽しみがまた一つ増えたような気がします。
番外編
今回の旅でひとつ試したことがあります。
それは、先日の中高年の山歩き講座で
教えていただいた下着です。
速乾性で体に接している面は
常にサラサラという優れものだと聞いて、
さっそく最近オープンなった
阿倍野ハルカスの山屋さんに行って購入してきましたので
今回はそれを着て歩いてみました。
大阪府内を歩いている時は
荷物の出し入れも考えて
ショルダーバッグで歩いていたのですが、
紀州に入ってからは山の部分も多いので
リュックにしています。
なので、リュックのくっついている背中が
どうしても汗でじっとりしてしまいますから、
そのシャツの性能を試すのにはちょうど良いでしょう。
和佐王子跡でリュックを降ろしてみますと・・・
あれ?背中がやはり汗でじっとりしています。
なあんや、あまり実感ないなあ
と思ったのも束の間、
みるみる背中は乾いていき、
一分もたたないうちに背中がサラサラしてきました。
手を入れてみると、シャツの内側は・・・
濡れていません。
これはすごい!街道歩き程度の汗なら、
まったく問題なく性能を発揮してくれました。
そのうちに山に行くときも
着てみようと思いました。
友達にそのことを言ったら、
トライアスロンの傍ら
トレイルランを楽しんでいる友達や
ハードに山に登っている友達は
すでに愛用しているとのこと。
doironもすっかりファンになってしまいました。
「ファイントラック」というメーカーの肌着です。
今すぐ検索を。
ステマではありませんからご安心を。
ということで、
あったかい紀之國人情に触れ、
新しいグッズも手に入れたという
収穫の多かった熊野古道紀之國人情編終わり。