歩いてする旅をいくつもいくつもしました。
町、山、海辺とそこに食らす
いろんな人々の暮らしを見てきましたね。
そんな旅の中でも、
京都の旅は歴史に残る様々な
記憶と触れ合える旅でした。
ここ京都にはそんな歴史が
山ほどありまして、
まああまりここにはまり込んでも
抜けられなくなりそうで、
どちらかと言えば自重をしておりました。
いろんな歩きの合間に
織り交ぜるような感じで
出かけていたのです。
これまでは、上賀茂神社から下鴨神社、
山科からの琵琶湖疏水の旅、
六波羅密寺の旅、伏見の旅、
嵐山の歩き、東光寺の桜、
南禅寺の紅葉などに出かけていました。
ああ、最近は醍醐寺にも行きましたね。
そうそう、宇治や仁和寺なんかも行きました。
でもまだまだ行くべきところは
いっぱいありますね。
そんな中から今回選んだのは、
あの空海が心を置いたという
「東寺」から西郷どんなどでもよく出てくる
二条城までの歩きでした。
言ってみれば京都の入り口から
入って二条にたどりつく
というコースです。
距離的にすれば13キロ程度でしょう。
東寺から二条というと、
そのテーマの旅は平安京を
意識しますねえ。
そうです。
南端の九条から二条への北上の旅は、
平安京の中央をたどっていく
旅だったのです。
それでは、始まり、始まりです。
昔だったら、淀川~桂川を船で行き、
九条大路を東に歩いていく
ところなんでしょうが、
今の時代はまずはJRで
京都をめざしましょう。
和泉府中に行くと、おお~
ここに京都行の特急「はるか」が
止まるんですねえ。
特急券を払っても、
これに乗っていく方が便利かなあ、
と少し思ってしまいましたが、
特急券は自由席で970円ほどします。
う~ん、970円もあれば
昼食取れるやんと思ってしまいますね。
時間を重視するか、
内容を重視するかとなりますと、
まあdoironの場合、
仕事の合間に行くわけじゃなし、
時間はあるよなあと思うと、
特急はやめて快速電車ということになります。
ごとごとと行きましょう。
大阪~京都間は新快速で行くと、
途中の停車駅も少なく、
効率よく行けますしね。
そして京都駅についたら
近鉄に乗り換え、そう府中から
ほぼ2時間で東寺駅に到着します。
もうここまで来ると、
駅の窓から東寺の五重塔が見えていますね。
では元気に歩き始めましょう。
この東寺駅を降りたところを、
東西に走っているのが九条大路ですね。
平安京の南端の東寺、
羅生門、西寺を目指して
西へと進んでいきましょう。
南端ということは、
そうこれらのお寺は
平安京の南に位置して
京を守り、羅生門はその入り口
だったということですね。
道を歩いていきますと、
もっと白人系の人とかの
観光客が多いかなあ
と思ったのですが、
ほとんどいません。
台風21号で関空閉鎖になったことの
影響が出ているんですかねえ。
そして、大宮通のところまで来ると、
もう東寺は目の前です。
794年、そう今から1200年以上前に
桓武天皇が平安京を都にして以来、
明治にわたるまで京都は日本の首都でした。
当時、平安京の中に寺は
作れなかったのですが、
平安京の南の入り口に作られた
羅生門の東西の東寺と西寺は別でした。
往生鎮護のこのお寺は宮寺で、
832年には空海に東寺が下賜されて、
今までずっとその位置にあります。
平安京よりのちに、
京の町は東にずれたのですが、
この寺の場所は変わらなかったそうです。
そういう平安京初期の施設が
その場所もずっと変わっていない
というのは大変少ないんだそうです。
羅生門も今はありませんし、
残念ながら西寺も鎌倉時代に
焼失したそうです。
そこは今はどうなって
いるんでしょうねえ。
ではそれらをずっと見に行きましょう。
続く