ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「三毛猫ホームズの春」 赤川次郎 読了!

2015年11月17日 14時42分29秒 | 作家 あ行
三毛猫ホームズの春 (光文社文庫) 2015.11.17読了。
赤川 次郎 (著)

片山義太郎は幼なじみの白井の結婚式に招かれた。花婿は外資系企業のエリート課長、十八歳の花嫁は親の遺産を引き継いだ金持ちだ。出世、金、美女、すべてを手に入れた白井に、「結婚はやめろ」と脅迫状が届いていた。披露宴の最中に花嫁が襲われる。(「三毛猫ホームズの披露宴」)。暖かな春の陽気のもとで、ホームズの動きも素早く活発に、もちろん推理も冴えわたる。ミステリー傑作集。



いずれも、過去短編集に収録されている、「三毛猫ホームズの披露宴」、「三毛猫ホームズの子守歌」、「三毛猫ホームズの感傷旅行」、「三毛猫ホームズの夜ふかし」の4編からなる短編集。焼き直しってやつですかね。(コレクションしている人の敵ですね)
なんとなく覚えていたのは、「三毛猫ホームズの感傷旅行」。これは確かに読んだことあるぞと。赤川次郎さん読むのは20年ぶりなんで、初めて読むのとそんなに変わらんですがね。
この三毛猫ホームズのシリーズって、改めて読んでみると、人に優しい推理小説なんだな。
登場人物がみんないい人だし、必ず、いい話をちょこっと絡ませてくるし、殺人は爽やか(?)だし、だいたいみんな人が好き(なんだそりゃ)。誰かが幸せになるハッピーエンドだし(まあ、必ず人が死ぬし、死んでしまった人にはハッピーエンドなんてないんだけどさ)。
読者が、小説に求めるものはさまざまだよね。でも、いやな気分にはなりたくないんだよね。(俺はいやな気分になりたいこともあるけど)だから、赤川さんと、三毛猫シリーズは万人に愛される小説なんだね(ものたりないけどね)。…5点。

「ミドル世代の危機を乗り越える! 45歳からやり直す最高の人生」 川北 義則 読了!

2015年11月17日 00時22分56秒 | 作家 か行
ミドル世代の危機を乗り越える! 45歳からやり直す最高の人生 (祥伝社黄金文庫) 2015.11.16読了
川北 義則 (著)

40歳を超え体力や容貌の衰えを自覚し始めるミドル世代。厄年を過ぎたあたり、いわば「人生の折り返し地点」に差しかかる時に顕在化する精神的危機のことをミッドライフ・クライシスという。仕事、家庭、人間関係、自己実現などへの不安や疑問から、自分の人生が無意味に思え、うつ病に陥ることも多く、欧米諸国では社会問題化しつつある。 平均寿命が80年に近い長寿社会の現在の日本では「ミッドライフ世代」の余命はまだまだ長い。そのまだまだ時間がある人生の後半戦、45歳からのミドル世代の危機を乗り越えるために重要なのは、とくに仕事に対する「仕事第一」「出世第一」というこれまでの人生を支えてきた価値観を見直すことである。 本書では、「人生、これでいいのか」「なぜ、自分だけこんな目に」と悩んでいる人たちに、解決の糸口を探しだすための考え方のヒントを与えている。



なんでか、この手の本を小説とともに併読してしまうんだよな。
だいたい中身が薄くてすぐ読めちゃうんだけど、あまり読んで為になったことないよな。
この手の本って、あっちこっちに書いてあった材料の再編成で、出来てしまうから、大概目新しいことが書いてあったためしがない。(だったら読むなって話だけど)

まあ、ひとつでも心に残る言葉が見つかればそれで読んだ価値があるんだろうけど。
この本で、「もしも、別の人生を…」は考えるな。という言葉があるんだけど、人はみなあのときに戻ってやり直せたらと考えがちだ。
そんなこと考えてないで、自分の人生に不満をおぼえたら、過去の選択を悔いるよりも、今の自分に足りないものを見つけ出して、それが解ればそれを埋める努力をしながら、この先を建設的に生きたほうがよい。 これは、その通りだ思いましたけど。…4点。