ヤンのいた島 (角川文庫) 2016.1.6読了。
沢村 凛 (著)
服従か抵抗か。暴力か非暴力か。選ぶ未来の形は―ゲリラの頭目と1人の女性の物語。南の小国・イシャナイでは、近代化と植民地化に抗う人々が闘いを繰り広げていた。学術調査に訪れた瞳子は、ゲリラの頭目・ヤンと出会い、悲しき国の未来をいくつも味わっていく。「瞳子。世界はぼくたちを憎んでいるのだろうか」。力弱き抵抗者、ヤンたちが掴んだものは? 日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
主人公の瞳子は鼻行類「ダンボハナアルキ」を
求めて内乱のつづく南の小国へ。
反乱軍の指揮官ヤンがいる島。
夢と現実の平行世界を中心に話が進んでいくが、
当初、この平行世界がわかりにくく、読みすすめにくかった。
しかし、中盤、主人公が反乱軍と意思を同じくするあたりから
一気に物語りは加速。
手に汗を握りながら、
主人公同様、この小国の未来に思いをかける。
小さな島国の大きな物語だ。
ラストに向かい、鼻行類「ダンボハナアルキ」の話も効いてくる。
この物語のラストには賛否両論あるようだが、
自分は、このラストが好きだ。…8点。
沢村 凛 (著)
服従か抵抗か。暴力か非暴力か。選ぶ未来の形は―ゲリラの頭目と1人の女性の物語。南の小国・イシャナイでは、近代化と植民地化に抗う人々が闘いを繰り広げていた。学術調査に訪れた瞳子は、ゲリラの頭目・ヤンと出会い、悲しき国の未来をいくつも味わっていく。「瞳子。世界はぼくたちを憎んでいるのだろうか」。力弱き抵抗者、ヤンたちが掴んだものは? 日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
主人公の瞳子は鼻行類「ダンボハナアルキ」を
求めて内乱のつづく南の小国へ。
反乱軍の指揮官ヤンがいる島。
夢と現実の平行世界を中心に話が進んでいくが、
当初、この平行世界がわかりにくく、読みすすめにくかった。
しかし、中盤、主人公が反乱軍と意思を同じくするあたりから
一気に物語りは加速。
手に汗を握りながら、
主人公同様、この小国の未来に思いをかける。
小さな島国の大きな物語だ。
ラストに向かい、鼻行類「ダンボハナアルキ」の話も効いてくる。
この物語のラストには賛否両論あるようだが、
自分は、このラストが好きだ。…8点。