毎朝、毎夕、若いママさんたちが、先を急ぎ、保育園に自転車で我が子を送り、そして、職場に急行するのだろうか?かなりのスピードで人通りを縫うように進んでいく。仕事に、子育てに一生懸命なのだろう、朝夕の時間帯は、とても忙しく、それこそ時間との勝負だということは良く分かる。しかし、そこに大きな危険を孕んでいることを果たして分かっているのだろうか?
自動車で交通事故を起したとき、自賠責で2500万円が補填されるほか、ほとんどの人が任意保険も入っている。そこで生じる自己負担額は保険の支払いに比べて微々たるものだ。しかし、自転車で交通事故を起したら、どうなるのだろうか?最近では、自転車でも保障されるような保険もあるにはあるが、自転車に保険を掛けている人はまだ少ない。いったん事故となれば、損害賠償に掛かる金額全てが自己負担となる。100万円掛かれば100万円の自己負担となるし、3000万円となれば、丸々3000万円も支払わなければならなくなってしまうわけだ。とても、一般のサラリーマンや主婦が支払える金額を越え、生活はすぐにも破綻してしまう。その危険を、どれだけ分かって自転車を走らせているのだろうか?
ここの歩道は自転車も走行可能な場所だから、自転車で通ることに問題はない。しかし、私のマンションの近くには病院が多く、かなり歳をめされ、歩くことさえ、ままならず、非常に不安定な歩き方をしているご老人が多い。ちょっと触れただけでそれこそ倒れ、骨折しかねない人がたくさん歩いているのだ。仮に、触れなくても、近くを通ったことで、バランスを崩してしまい、倒れてしまったり、それが元で骨折してしまったり、場合によってはなくなってしまうことだってある。そんな危険を秘めた歩道を、人を縫うように、スピードを上げて通り過ぎていくことは、とても危険極まりない行為だ。確かに、車道を走るのは自動車との接触し、交通事故の被害者?になることが心配される。しかし、歩道を走ることは、歩行者と接触し、または、近くを通ったことで転倒や骨折の危険を秘めているのだということを十分理解し、できれば車道を走行して欲しいものだ。交通事故による人生の破滅の危険を伴っていることを十分認識し、慎重が上にも慎重を期して欲しいものだ。