小池東京都知事が代表となった「希望の党」は、やはり思ったとおり、自民党のコピーのようなものに過ぎなかった。希望の党の公認の条件として、安保法制に賛成であること、憲法改正に賛成であることこれが大きなチェックポイントらしい。これまでにも言葉の端々に、匂わせてはいたが、民進党からの転身者の受け入れについて、この二つの条件となっているようだ。安倍首相が行おうとする憲法改正と多少意味合いが異なるだろうが、根底では、憲法9条を改変し、戦争ができる国へと変えていこうとする姿勢には変わりないようだ。
都民ファーストで盛り上がって人たちは、このことをご存知だったのだろうか?都知事選挙は国政選挙とは意味合いが異なるが、都民ファーストに投票した人の中で、安保法制反対、憲法改悪反対を信条としている人がかなり多く含まれているのではないだろうか?安保法制反対、憲法改悪反対を信条とするいわゆるリベラル派にとって、「希望の党」は、希望の「党」ではなく、自民党と同じ、安保法制を進め、憲法改悪を主張する党なのだということをしっかりと認識しておくべきだろう。仮に、この選挙後、安倍首相と小池都知事が関係を修復し、仲良しになった場合、一気に憲法改正に突き進むことが予想されるからだ。今流れている風やムードに乗ってしまい、打倒安倍政権にばかり目を奪われ、「希望の党」に一票を投じてしまうと、後々こんなはずではなかったと後悔することになるのではないだろうか?