昨日、長野からリンゴが届いた。台風19号が到来する少し前に注文したものなのだが、台風による水害が連日放送され、頼んでいた農家は大丈夫だったのだろうかと気になっていたところだった。送られてきたリンゴの添え状には、農場も家も少しばかり高いところにあったのが幸いして、水害の被害は免れ、ほとんど影響はなかったが、農家仲間の中には、水害被害に遭って大変なことになっていると記載されていた。
被災するかしないかは、本当に運が良かった悪かったくらいの違いに過ぎない。しかし、被災して畳や家具が全部だめになってしまったとしたら、それこそ、その後の人生に多大な影響を受けることになる。この違いはとても大きく、取り返そうと思っても、なかなか難しいことだろう。
それを最もよく表しているのは、竜巻の被害だろう。竜巻に襲われた家は屋根が崩壊し、無残な状態に陥る。しかし、被災家屋の隣の家は全くの無傷ということはよくある。本当に、紙一重なのだ。これは何か原因があるわけでもなく、まさに運が良かった、運が悪かったというしかなさそうだ。私は、こうしたことに何かこの世の非情さを感じる。