総理大臣主催の桜を見る会が今国会で問題になっているようだ。主旨として、各界で功績のあった人を招待して、その労苦をねぎらうというものらしいが、安倍首相の地域の支援者を招待していたということが取り上げられ、野党が一斉に追及しているのだという。野党の質問に対して、政府はどういう人を招待したかは個人のプライバシーの問題があるので、公表できない、選定基準についても、同じ文言を繰り返すばかりで、論議は全くかみ合っていない。
安倍首相の地元後援会が募集し、ホテルの宿泊予約を取り持ったり、東京各地の観光を行ったり、祝宴を開いたりしたというのだが、その収支が全く明らかにされておらず、公職選挙法違反の可能性も懸念されているという。また、自民党の幹事長が、地元支持者を招待し、歓迎するのは当然のことと記者会見で述べるなど、社会一般の通年とは大きくな隔たりがあり、公職選挙法への認識の甘さも非常に問題だと思う。
安倍首相になってから、利益誘導ともとらえられそうな数々の問題が幾度となく繰り返されてきているが、国会での野党の追及に対して、全く取り合わないという態度が見え見えで、国会軽視の姿勢が垣間見える。
韓国では、政権が変わるたびに、政権を担っていた主だった人物が起訴されたり、処罰されたりして、追いやられるということが繰り返されている。最近の安倍首相の周辺の動きを見ていると、日本も韓国のように、私利私欲に翻弄される政治になっていくのではないかと懸念される。とても心配な情勢になってきているように思われてならない。