
下の道路。平日と休みの日では、様相がまるで違う。特に朝の時間帯、中高生がわんさか集まって、バス停に列をなして並んでいるし、少し離れたスクールバスに乗るために、ワイワイガヤガヤと移動する中高生で、歩道はほとんど満杯状態になる。また、電車に乗る高校生を送ってきた車がひっきりなしに、止まっては降ろし、止まっては降ろしして、下の通りは大混雑を起こす。これが日常なのだ。しかし、今日は、中高生も見当たらないし、送迎の車も非常に少ない。まるで、休日のようなのだ。こんなことがいつまで続くのだろうか?
「埼玉で新型コロナウイルス陽性になった人が出た」と、テレビで報じていた。「えっ!それってヤバイかも?」と一瞬思う。次男が住んでいる市なのだ。孫が通っている保育園が休園になったら、大変だ。次男の嫁が仕事に行けなくなるかも?この前、マンションの購入を決めたばかり、やって行けるのだろうか?ローンは返せるのだろうか?ああ、しょうがない。注文してある車が近々納車されるだろうから、万が一の場合は子守に行ってやろうかしら等々、考えを巡らし、想像を膨らませた。
以前、孫がハイハイするようになったころ、我が家に来ていた。我が家は玄関から今に移動するときに、17センチのちょっとした段差があるのだが、孫が玄関の方にハイハイして、段差を上がった。まあ、そこまでは良かったのだが、降りるのは怖いらしい。降りたそうにすると、降ろしてやっていたのだが、そのうち、自分でやってみたくなって降りようとするようになった。「おい、気を付けないと落ちるよ!」と言ったのだが、孫は、見事に頭からゴツンと着地、わっと泣き始めた。
私は、まあ、大した段差じゃないし、たいしてけがをすることもない。一度失敗すれば、次からは気を付けるだろう!くらいに思ったのだが、妻から、「ちゃんと見ていないとだめじゃない!」と小言を言われた。次男も、「おやじ、ちゃんと見ていないとダメだろう!」とちょっと言葉を強めて言ってきた。嫁は、直接文句を言うことはなかったのだが、でも、やはり私への警戒心を根付かせたのだろう。だから、私に子守を任せることはないかも知れないと今になってちょっとばかり後悔する次第だ。
そんなこんな思っている時、「あっ、そうだ。今、ジムの休みになっているんだ!」と気づいた。ジムが休みじゃ、嫁の母親もジャズダンスの練習が休みになっているんじゃないか!だったら、嫁は自分の母親に子守を頼むだろうし、嫁の母親も退屈しているだろうし、自分から孫の子守を申し出るかも知れない。全く、余計なお世話ということなんだなあ・・・・と、ちょっと複雑な気持ちになった。