エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

札幌50峰・・・定山渓・四ツ峰 (789m)

2016年02月11日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
札幌50峰の一座・・・定山渓 四 ツ 峰 (789.5m)
■ 山 行 日    2016年2月11日(祝木)  日帰り
■ ル ー ト     滝の沢林道~南東尾根~南尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー    夫婦登山 №6
■ 登 山 形 態    山スキー
■ 地 形 図    1/25000地形図  「手稲山」
■ 三角点・点名  三等三角点 点名「四ツ峰 ヨツミネ」
■ コースタイム    登り 3時間05分   下り 1時間10分
<登り>
11:35    駐車地
11:40    滝の沢林道出合い(駐車帯)
12:15~20 林道二股 休憩
12:25    尾根取付き
14:00~10 C680 送電線下 休憩
14:45    四ツ峰頂上

<下り>
15:00    下山開始
15:10~20 C680送電線下 シールを外す
15:40    林道出合い
16:10    駐車帯(道道出合)
16:15    駐車地




★ 家族の事情・・・
世の中計画通りには行かないもので、「家族の事情・・」っていう奴が急に飛び込んで来るものです。
そんなんで11日、12日の連休も泊りの山行がキャンセルとなり今日のみ許された日帰り計画を立
てる。

急遽ではあったが、以前から気になっていた定山渓の「四ツ峰」なら日帰りで行けそう・・・と計画する。
天気も味方して「昼からより晴れる・・」という予報に出発を敢えて遅くした。

NHK朝の連ドラ「あさが来た」を観てから9:00出発と決め準備する。


★ 駐車場満車・・・
11:15 滝の沢林道出合いの駐車帯
満車状態で入り込む余裕無く躊躇するも約200m位手前に除雪されたスペースを見付け駐車。
11:35 出発し5分で林道出合いに着く。10台以上は停まっていた。



本来の駐車帯から約200m手前の除雪スペースに停める・・・

★ 釣り人・・・
四ツ峰の登山口とも言える「滝の沢大橋」の手前にある駐車帯は当然ながら登山者のものと
思い込んでいたので「祝日」の今日はさすがに登山者が多いや・・・こりゃ~トレース泥棒で助かるわぁ~
なんて意気揚々に林道出合いまで歩いて来た。
そして、雪の積もった登山口の林道に登ると唖然とする・・・
林道にはトレースが全く無いのだ。そして、別のトレースを発見しその行先は橋の下の湖へ向いていた。
「なんやこれぃ~!」あの車全部釣り人かい?・・・とため息に変わった。



10台以上の駐車で満車状態だった滝の沢林道出合いの駐車帯


トレース痕がまったく無い・・・


ちょっと分かり難いが、橋の下には多くのテントが張ってあるのが見えた

★ 全ルート・ラッセル・・・
滝の沢林道は約1.5 ㎞歩き四ツ峰の南東尾根に取付くルート。
新雪は約30cm、一歩一歩ズボッズボッと沈み当てにしていたトレースが無い分時間が掛かる。
ほとんどのラッセルは私が先行して頑張る・・・汗が噴き出るもマイペースは気楽だ。
湖から少しずつ離れ車の音も聞こえなくなると快晴の山中には静けさと白銀の中に自分たちの
歩く音だけしか聞こえない。予報通り天気は徐々に良くなり青空が広がっていく。
読図をしながら取付き尾根を吟味する。
地形図には載っていない林道二股に着く。その手前に橋を渡ったようだ・・(深雪で分かり難い)
林道が沢の左岸から右岸に変わる位置と確認する。取付く南東尾根はこの辺だ。



新雪でトレースは全くない滝の沢林道を歩く・・・

★ 南東尾根・・・
12:25 尾根取付き
少し濃い樹林帯ではあるが、新雪のお陰でジグを切りながら容易に高度を上げる。
雪質はパウダーな深雪とちょっと湿って重いところもあるが下りのスキーが楽しめそうな斜度である。
汗を拭きふき、ラッセルも交代しながら登って行く。尾根は比較的顕著なので外すことは無いだろう。
標高650mを超えると斜度が緩み歩き易くなり更に680mで送電線の下に着くと景色は一変する。
送電線の下には木々がなくオープンバーンが広がる。
別の送電線が目指す頂上部にもあり地形図で確認。
距離も僅か500m位となり最後の踏ん張りだ!
送電線下からは四ツ峰の南尾根コルを目指し登って行く。頂上手前の鉄塔まで登ると南西方向に
定天が飛び込んで来る。迫力ある圧巻の定山渓天狗岳だ!
更に白井岳・朝里岳も間近に見えその後ろに余市岳の頂上部が見えた。遠くには無意根山、振り
返れば札幌岳も見え烏帽子岳は近い。晴れ渡る大展望に満足しながら最後の登りにひと汗かく。



南東尾根に取付き、再びラッセルは続く・・・チーヤンにも頑張ってもらう


標高600m付近から振り返ると烏帽子岳がどんと構えていて格好が良い。


標高650mを過ぎると斜度が緩み歩き易くなる・・・


標高680mで尾根上の送電線下に着くとその向こうに頂上部が見えてくる。


頂上近くの鉄塔手前から背景に札幌岳を見る・・・


南西方向に圧巻の定山渓天狗岳(1144m)を望む


たまには被写体のエバです・・・

★ 四ツ峰789m初登頂・・・
14:45 四ツ峰頂上
トレースを期待して2時間で登れると思い遅い出発の登行だったが、期待が外れ深雪のラッセルで
3時間を超えてしまった・・・。快晴も陽の光は夕方を思わせる西日となり2月の厳冬を感じる。
それでもまだまだ明るい頂上の到着に感動だ。低山ながら初登頂ははやり嬉しい。
頂上標識は小さいが立派なものだ・・。でもここからの展望は良くなかった。
山頂コーラで乾杯し写真を撮って早々の下山とする。
登り返しがあるので680送電線下までシールを付けたまま下りに入る。

15:00 下山開始


ダケカンバに付けられた頂上標識


2/11 四ツ峰頂上にて


頂上までのスキートレースの何故か哀愁を感じる・・・?

★ 下山は早い・パウダー満喫・・・
15:10~15 送電線下でシールを外す
登りで付けて来たピンクのテープを回収しながら樹林帯の尾根を滑り降りる。
先日の羊蹄山と違って樹林帯の下りは木々に注意しながら容易にターンも出来て、
「こんなに上手かった?」と勘違いするほどだ。
登りで1時間半以上掛かっても下りでは25分程で降りてしまう。



頂上部の下りもこの先登り返しがあるのでシールが付いている・・・


林道出合い手前最後のスキー滑降もなんとか楽しめて満足・・・

★ おまけの林道歩き・・・
15:40 林道出合い
2月の山行としては非常に遅い下山であるが、林道まで降りてしまえば安心する。
ラッセルの登りでは40分掛かったが下りはトレースを利用出来るので楽が出来ると安堵する。
シールは付けずにビンディングを解放してトレースを辿る。2~3箇所の緩い登り返しもあり
ちょっとだけおまけ付きかぁ~と諦めてはいたが時々足を止めて休んだ。
それでも30分で林道入口に着き満足の山行だったと充実していた。

満車だった車も残っていたのは1台だけ。
丁度同じころ釣り人が戻って来てご挨拶する。
釣果を聞くと「大漁」だったと言っていました。

帰路ではいつもの小金湯温泉で汗を流し、19:30無事帰宅した。