エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

1年前は母親中心の生活だった・・・

2023年01月13日 | 定年後の生活
1年前は母親中心の生活だった
2023年1月も約半月経ってふと振り返る・・。
「そう言えば、1年前は生活が一変し、母親中心の生活だったなぁ~」って。初めての在宅介護を
経験し、介護施設でのディサービスやショートスティサービスを度々利用する生活だった。なので
自分たちの仕事や夫婦登山は、その合間を縫って入れてたし、山三昧は遠く離れた夢物語になりそ
うだった。

それでも母親が在宅の時は、必ずどちらかが家に居て母親を見守り、三度の食事もしっかり用意し
てくれるのは妻チーヤンである。介護施設の利用方も次第に慣れて来て、最大限の利用をお願いす
ると月の20日間位は施設利用出来るようになり、自分たちの時間も多くなって助けられた。そし
て、8月には今まで利用出来なかったショートスティのロングタイプが利用出来る事となり、「入
所」と同じ様な扱いで在宅介護が無くなった。

母親にとっては、自宅での生活が楽だろうし好きな事も出来るだろうが、脳障害の残る身体では人
との会話も調理も洗濯や掃除も出来ないし、ふと外に出てしまうと転倒や帰宅不能の状態でもあり
常にサポートをする介護が必要だったのだから、私たちにとっては結構な負担を背負う事になって
いた。しかし、そのこと自体母親には理解出来ない事で、介護されている事の自覚は無いと言って
もいい。

入所状態からすでに5ヶ月が経とうとしているが、施設に居る母親の様子は、その部屋が自分の家
のように馴染んでいると言う。月に一度は病院での受診があり私が送迎付添をしているが、受診を
終えて施設に送ると帰宅したかのように別れの挨拶もせず、施設の中に入ってしまうのである。そ
れを見て一抹の淋しさを感じてしまうが、母親にとっても私たちにとっても、「この方法が一番良
いんだ」と思う事にしている。


★ 月一で会えることが救い・・・
本来「入所」では無いので、こちらの都合で母親の帰宅を望めばいつでも帰宅出来るシステムであ
る。月に一度の受診も「入所者」なら施設側が送迎・付き添いをしてくれるのだが、ショートステ
ィでは家族が付き添う事になっている。

「年末年始は家族全員で・・」と考えたのは当然だったから、母親の帰宅をお願いする事も出来た。
孫たちや娘夫婦との再会もさせてあげたかったが、帰宅する事の様々なリスクと負担を考えると、
はやり「帰宅しない」を選択したのである。

私自身が月一で再会し、その度に母親の写真を撮っている。元気な頃から比べるとかなり痩せては
いるが、以前が太り気味だったのでいまがベストかも知れない。病院では、必ず車椅子に座りなが
ら受診し、私も一緒に先生の話を聞く。血液検査で数値の悪いところも次第に解消されて標準値に
なって来ているし、「大腸がん」の宣告から1年以上だっても悪化の傾向はみられない。大きな病
院で検査をすれば、その後の経過も分かるだろうが、いまはもうしない。

脳梗塞を含めていつ再発するかは誰にも分からず、今は月一の再会をしながら見守っていく事が親
孝行だと思っている。

そんな一年前の事を思い出した今日この頃である・・・。