メモリアル山行に同行・・・
日高・岩 内 岳(1498m)
(岳友Ko玉氏の日高全山踏破に集結した仲間たち)
■ 山 行 日 程 2012年9月22日(土)~23日(日) 1泊2日
■ ル ー ト 札内川六ノ沢~岩内岳南西面沢 往復
■ メ ン バ ー Ko玉さん、saijoさん、チロロ2さん、marboさん、山ちゃん、fujimotoさん、朋ちゃん
yoshioさん、北さん、タッチ、エバ (クリさん、あのQさん・・テン場まで)
■ 登 山 形 態 林道歩き&沢登り&藪漕ぎ
■ 地 形 図 1/25000地形図 「札内川上流」
■ コースタイム テン場~ 登り 5時間 下り 4時間
(札内川ダムゲート~六ノ沢出合まで林道歩き約11キロ 片道1時間30分)
(林道から六ノ沢テン場まで 約1時間40分)
【9/22】
14:10 札内川ダムゲート
14:25 札内川ヒュッテ
15:40 六ノ沢出合
17:20 六ノ沢 C1(610m)
【9/23】
06:00 C1出発
06:40 南西面沢出合
07:05 C750 二股
09:53~10:00 稜線
11:05 岩内岳(1498m) 頂上
11:30 下山開始
12:17 C1350稜線出合
14:00 C750二股
14:30 六ノ沢出合
15:05~15:30 テン場 (撤収)
16:35~16:50 林道出合
17:20 札内ヒュッテ
17:45 札内ゲート (P)
(注:林道のタイムは自転車走行のものです)
■ ルート図
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ルート図は「ゆっくり歩きで低山を楽しむ」山ちゃんのHPからお借りしました。
★ 嬉しいお誘い・・・
「岩内岳登頂で日高全山が終わる・・」と聞いてこのお誘いは絶対に受けたかった。
ko玉氏にとってもまたこれまで氏を応援して来た多くの岳友もこの偉業達成のメモリアルな山行には
知れば誰もが同行を希望したのでは・・と想像する。
ましてko玉氏ご本人から連絡を頂けるなんてもったいない幸せ者と恐縮している。
そして、これが成功した後に更なる前人未到の快挙まで「あと1座」だと言うから彼が山に向かう姿勢と
努力は半端ものではない。
計画の日が近づくにつれて否応なしにテンションは上がって来るが、同行出来る予定だった妻が急用で
不参加になったのは残念でならない。
当日、12時30分札内川ダムゲート前集合も私とko玉氏は最初から遅れる旨承諾を得て参加する。
もちろん主賓でありリーダーでもあるko玉氏が参加しないと始まらない山行である・・・が。
二人は遅れを少しでも取り戻すために車には自転車を積んで現地に向かった。
【9/22(土)】 快晴
★ 合流・・・
13:00 中札内村
それぞれに連絡を取りながら高速を飛ばし現地へ向かうもko玉さんとは30キロ以上は離れていた。
でも中札内村のスーパーで合流する事が出来て安堵する。久しぶりの再会も変わらぬ笑顔のko玉さん
は淡々と買物で店内を歩き回っていた。
13:30 札内川ダムゲート前
到着した時は10台以上が道路脇に駐車していて、ここを起点とする日高への人気がうかがえる。
自転車を降ろし忙しく支度を済ませてから縁石に腰を下ろし並んで昼食の弁当を食べた。
★ 11キロ・・・
14:10 出発
先発隊が予定通り出発していれば私達とは1時間以上先行しているはず。
札内川ヒュッテを過ぎ六ノ沢出合の場所までは林道を約11キロ歩かなければならない。
しかし私たちは自転車に跨り快走のスタートを切った。
15:10 先発組と合流
ダムゲートからヒュッテまでは15分で到着した。
ヘッドランプを付けていないので真っ暗なトンネルは声を張り上げて通過する。
(壁に激突しなくて幸いだった・・・)
ヒュッテを過ぎて少し走るとダートとなり少しずつ登りの傾斜となる。
MTBの私に比べてKo玉氏は折りたたみ式自転車で登りは苦労したようだ。
先発隊の姿見えたのは数キロ走った頃だろうか、丁度休憩していた時に合流し恨めしそうな仲間たちの
視線を感じる。ご挨拶も早々に少し遅れて到着した主賓のko玉さんを全員の拍手で出迎える。
「エバさん、リヤカーはどこに?」
もう2時間以上重荷を背負っての林道歩きに皆さんお疲れ気味・・
申し訳なく返す言葉も無い
15:40 六ノ沢出合地点
チャリをデポし、足元をサンダルから沢靴に履き替える・・
本流札内川へ少し藪を漕ぎ渡渉した後六ノ沢出合となる。
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札内川ダムゲートから約11キロ歩いて到着した六ノ沢出合地点・・ここから札内川本流へ向かう
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札内川本流を渡渉して六ノ沢に入る・・・
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六ノ沢出合付近に残っていた残雪・・・
★ 核心部?・・・
平凡な六ノ沢の遡行を30分ほど歩くと渓相が変わるゴルジュ帯に出合う。
増水時は特にこの沢の核心部になるだろうと思うが今回は水位も低く微妙なヘツリで一箇所クリアする
と終わり。
ゴルジュから2~300m先の川岸をテン場と決めて各自テントを張る。
テン場(610m付近) 17:20
★ 一年ぶり盛会な焚き火・・・
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癒される焚き火を囲んで歌あり語りありの時間は過ぎてゆく
集結した13名のメンバーには初対面の方が2名おりましたが、すぐにお友達になれるのがこの世界の
伝統芸・・・(笑) クリさんとあのQさんそして朋ちゃんとは、HYML札幌つぼ岳で酒を飲み交わす仲だっ
たが山行は初めてとなる。山ちゃんに付いて鍛えられた朋ちゃんの歩きは軽快だったのが印象的だ。
リハビリ中と言うクリさんとあのQさんは、Ko玉さんの快挙を祝してテン場まで付き合ってくれました。
盛会な焚き火は1年ぶり、火を囲んで自己紹介を含むスピーチタイムは、HYMLつぼ岳の恒例・・・
賄いFujimotoさんの作る美味しい鍋も頂き、アルコールが進む。
クーラーに氷を入れビールをキンキンに冷やして披露すると「山に氷を持って来る奴を見るのは始めて
だ」と言いつつ「旨い」と飲んでくれた山ちゃん・・・明日はよろしくお願いしますね。
時も忘れて・・・だが、
明日の事を思えば22時にはテントに潜り込むエバは珍しい・・・
【9/23(日)】
★ アタックの朝・・・
6:00 出発
を前に全員で記念写真を撮る。クリさんとあのQさんとはここで別れる。
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アタック出発前に参加者全員での集合写真 (テン場にて)
★ イレブンは鹿になれ!!・・・
お二人と別れて残った11名がアタック隊
出発前、幹事長saijoさんから「全員が鹿になって鹿道を探せ・・・」と至上命令が下る。
それぞれが地図とコンパス、GPSなどを駆使して獣道を探すことがこの山行のカギとなる。
六ノ沢から南西面沢の出合では、伏流した涸れ沢で一見沢の出合とは分かり難いが沢が北向きに
なって最初に出合う沢が南西面沢なので間違えない。
涸れ沢の南西面沢は出合からすぐに巨岩が堆積する荒れた渓相で沢登りと言うよりは岩登りの印象が
強い。高度を稼ぎつつ程なく750二股で地形図を出す。
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テン場から約40分で南西面沢出合に到着・・・
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出合から涸沢で巨岩帯の急登が続く・・・
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岩壁を登るシーンも何度か出会う・・
★ ポイント・・・
巨岩が急に無くなり広い二股が現れると750二股だ。
右股を選ぶと岩内岳の南北尾根への最短だが急峻な登りが予想出来る。
左股を選び直登出来れば岩内岳に近い稜線に出られそうだった。
しかし、出合でいきなり50mはありそうな滑滝が立ちはだかる。
山ちゃんとmarboさんが果敢に取付くがつるつるの滑に苦戦する。
先に左岸の尾根を登っていたメンバーからロープでお助け・・・
全員が急峻な藪の小尾根を登る事になった。
左股沢はこの上もいくつか滝があり尾根に逃げたのは正解だったかも知れない。
そして意外なのはこの尾根では鹿になったイレブンがすぐに獣道を発見・・・
途中何度か途切れるところもあるが稜線まで続き、尾根上には明瞭な鹿道が続いていた。
沢を詰めるより最初から小尾根に取付き鹿道を探すのがこのルートのポイントかも知れない。
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C750二股(左股へ)・・大雨の傷跡が生々しく残っていた
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左股ですぐに出合うペロリとした30mの滝、直登するも・・・
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滝中ほどで直登は断念、左岸の小尾根に逃げて藪を登る・・
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長い藪の急登を登り続け間もなく稜線が近づく・・
C1350稜線 9:53~10:00
南西面沢750二股から標高差600mを約2時間50分で登り切る。
顕著な小尾根では明瞭な鹿道に助けられ、不明瞭な急斜面や巨岩はGPSやコンパスの世話になる。
トップを交代しながら鹿になったイレブン。気がつけば楽しい登りしか記憶にない。
頂上まであと500m・・・
高度計は1350mを示しGPSもほぼ同じ高度を示す。
幸い稜線上にも鹿道があって「ホッ」とする。それにしてもこの尾根は痩せていて東西にスパッと切れ
落ちている。軽いアップダウンやハイ松帯もあるがこのメンバーにしてみれば国道のような道である。
岩内岳頂上 11:05
★ 日高全山登頂達成!!・・・・・のKO玉さん
10名が登頂した後にKo玉さんが最後に登頂する。
全員の拍手と「おめでとう」で迎えられ大きな快挙を遂げた。
全山169座と数えるko玉さんの登行歴は是非いつか聞いて見たいと思うが、彼にとってこの偉業も
通過点であって終わりではない。
一つの目標としている更なる達成まで「あと1座」というのが、どんな目標なのかは敢えてその時まで
お知らせしない方がいいのかも知れない。
まずは・・本当におめでとう。
この瞬間に立ち会う事が出来たのと、自身では無理だと思っていた岩内岳に登頂出来たことはko玉さん
を始め皆さんのお陰と感謝しています。
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日高全山169座を踏破したKo玉氏が岩内岳の三角点に触れる
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三角点にビールはお似合いだ・・・
★ 祝杯・・・
岩内岳の山頂は非常に狭く木々が邪魔をして眺望もあまり良くない。
晴れていた天候も次第にガスが立ち込め登頂時の視界はほぼゼロだったのは残念だった。
でも、そんなことより登頂と同時にあちこちから缶ビールが出て来て祝杯ムードが高まる。
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偉業達成に同行したメンバー全員で記念撮影となる・・・岩内岳頂上にて
下山開始 11:30
苦労して登った頂での祝杯も限られた時間で切り上げて下りがあるのも登山である。
来た道を出来るだけ忠実に下り途中で見つけた「カバノアナタケ」をゲットしても下りはやはり早い。
テン場まで約3時間35分だった。
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標高差600mも下りは早い・・
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稜線上でゲットした「カバノアナタケ」は大物だった・・
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テン場から下山の準備を終えて出発・・・
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六ノ沢を何度か渡渉しながらすぐ近くのゴルジュ帯へ・・
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ゴルジュ帯の入口・・・
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このゴルジュ帯の核心部・・・も、幸い無事に通過
★ ヘッドランプ・・・
林道出合 16:35着~16:50出発
林道出合に明るい内に辿り着けたのは幸いだった。
後は再び11キロを戻るだけなのだが頭にはヘッドランプが必須となってしまった。
私はMTBで平均下り気味の林道を快走し55分で札内川ダムゲートに着く事が出来た。
ザックを降ろし空身になって引き返す・・・
すでに真っ暗になった札内川ヒュッテで歩き隊と出合う。
全員バテ気味も女性陣のザックを背負い再び車へ Ko玉さんの自転車にはチロロ2さんが乗っている。
先に着いたチロロ2さんと私は着替えも終えて皆を待つ。
全員到着 19:10
皆さん 本当にお疲れ様でした。
※ 「地図がガイドの山歩き」saijoさんのページはこちら
※ 「ゆっくり歩きで低山を楽しむ」山ちゃんのページはこちら
※ 「YOSHIOの北海道山情報」のページはこちら
※ 「大好き!Mt.Onne」maruboさんのページはこちら
※2012.10.20 更新しています。
日高・岩 内 岳(1498m)
(岳友Ko玉氏の日高全山踏破に集結した仲間たち)
■ 山 行 日 程 2012年9月22日(土)~23日(日) 1泊2日
■ ル ー ト 札内川六ノ沢~岩内岳南西面沢 往復
■ メ ン バ ー Ko玉さん、saijoさん、チロロ2さん、marboさん、山ちゃん、fujimotoさん、朋ちゃん
yoshioさん、北さん、タッチ、エバ (クリさん、あのQさん・・テン場まで)
■ 登 山 形 態 林道歩き&沢登り&藪漕ぎ
■ 地 形 図 1/25000地形図 「札内川上流」
■ コースタイム テン場~ 登り 5時間 下り 4時間
(札内川ダムゲート~六ノ沢出合まで林道歩き約11キロ 片道1時間30分)
(林道から六ノ沢テン場まで 約1時間40分)
【9/22】
14:10 札内川ダムゲート
14:25 札内川ヒュッテ
15:40 六ノ沢出合
17:20 六ノ沢 C1(610m)
【9/23】
06:00 C1出発
06:40 南西面沢出合
07:05 C750 二股
09:53~10:00 稜線
11:05 岩内岳(1498m) 頂上
11:30 下山開始
12:17 C1350稜線出合
14:00 C750二股
14:30 六ノ沢出合
15:05~15:30 テン場 (撤収)
16:35~16:50 林道出合
17:20 札内ヒュッテ
17:45 札内ゲート (P)
(注:林道のタイムは自転車走行のものです)
■ ルート図
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ルート図は「ゆっくり歩きで低山を楽しむ」山ちゃんのHPからお借りしました。
★ 嬉しいお誘い・・・
「岩内岳登頂で日高全山が終わる・・」と聞いてこのお誘いは絶対に受けたかった。
ko玉氏にとってもまたこれまで氏を応援して来た多くの岳友もこの偉業達成のメモリアルな山行には
知れば誰もが同行を希望したのでは・・と想像する。
ましてko玉氏ご本人から連絡を頂けるなんてもったいない幸せ者と恐縮している。
そして、これが成功した後に更なる前人未到の快挙まで「あと1座」だと言うから彼が山に向かう姿勢と
努力は半端ものではない。
計画の日が近づくにつれて否応なしにテンションは上がって来るが、同行出来る予定だった妻が急用で
不参加になったのは残念でならない。
当日、12時30分札内川ダムゲート前集合も私とko玉氏は最初から遅れる旨承諾を得て参加する。
もちろん主賓でありリーダーでもあるko玉氏が参加しないと始まらない山行である・・・が。
二人は遅れを少しでも取り戻すために車には自転車を積んで現地に向かった。
【9/22(土)】 快晴
★ 合流・・・
13:00 中札内村
それぞれに連絡を取りながら高速を飛ばし現地へ向かうもko玉さんとは30キロ以上は離れていた。
でも中札内村のスーパーで合流する事が出来て安堵する。久しぶりの再会も変わらぬ笑顔のko玉さん
は淡々と買物で店内を歩き回っていた。
13:30 札内川ダムゲート前
到着した時は10台以上が道路脇に駐車していて、ここを起点とする日高への人気がうかがえる。
自転車を降ろし忙しく支度を済ませてから縁石に腰を下ろし並んで昼食の弁当を食べた。
★ 11キロ・・・
14:10 出発
先発隊が予定通り出発していれば私達とは1時間以上先行しているはず。
札内川ヒュッテを過ぎ六ノ沢出合の場所までは林道を約11キロ歩かなければならない。
しかし私たちは自転車に跨り快走のスタートを切った。
15:10 先発組と合流
ダムゲートからヒュッテまでは15分で到着した。
ヘッドランプを付けていないので真っ暗なトンネルは声を張り上げて通過する。
(壁に激突しなくて幸いだった・・・)
ヒュッテを過ぎて少し走るとダートとなり少しずつ登りの傾斜となる。
MTBの私に比べてKo玉氏は折りたたみ式自転車で登りは苦労したようだ。
先発隊の姿見えたのは数キロ走った頃だろうか、丁度休憩していた時に合流し恨めしそうな仲間たちの
視線を感じる。ご挨拶も早々に少し遅れて到着した主賓のko玉さんを全員の拍手で出迎える。
「エバさん、リヤカーはどこに?」
もう2時間以上重荷を背負っての林道歩きに皆さんお疲れ気味・・
申し訳なく返す言葉も無い
15:40 六ノ沢出合地点
チャリをデポし、足元をサンダルから沢靴に履き替える・・
本流札内川へ少し藪を漕ぎ渡渉した後六ノ沢出合となる。
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札内川ダムゲートから約11キロ歩いて到着した六ノ沢出合地点・・ここから札内川本流へ向かう
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札内川本流を渡渉して六ノ沢に入る・・・
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六ノ沢出合付近に残っていた残雪・・・
★ 核心部?・・・
平凡な六ノ沢の遡行を30分ほど歩くと渓相が変わるゴルジュ帯に出合う。
増水時は特にこの沢の核心部になるだろうと思うが今回は水位も低く微妙なヘツリで一箇所クリアする
と終わり。
ゴルジュから2~300m先の川岸をテン場と決めて各自テントを張る。
テン場(610m付近) 17:20
★ 一年ぶり盛会な焚き火・・・
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癒される焚き火を囲んで歌あり語りありの時間は過ぎてゆく
集結した13名のメンバーには初対面の方が2名おりましたが、すぐにお友達になれるのがこの世界の
伝統芸・・・(笑) クリさんとあのQさんそして朋ちゃんとは、HYML札幌つぼ岳で酒を飲み交わす仲だっ
たが山行は初めてとなる。山ちゃんに付いて鍛えられた朋ちゃんの歩きは軽快だったのが印象的だ。
リハビリ中と言うクリさんとあのQさんは、Ko玉さんの快挙を祝してテン場まで付き合ってくれました。
盛会な焚き火は1年ぶり、火を囲んで自己紹介を含むスピーチタイムは、HYMLつぼ岳の恒例・・・
賄いFujimotoさんの作る美味しい鍋も頂き、アルコールが進む。
クーラーに氷を入れビールをキンキンに冷やして披露すると「山に氷を持って来る奴を見るのは始めて
だ」と言いつつ「旨い」と飲んでくれた山ちゃん・・・明日はよろしくお願いしますね。
時も忘れて・・・だが、
明日の事を思えば22時にはテントに潜り込むエバは珍しい・・・
【9/23(日)】
★ アタックの朝・・・
6:00 出発
を前に全員で記念写真を撮る。クリさんとあのQさんとはここで別れる。
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アタック出発前に参加者全員での集合写真 (テン場にて)
★ イレブンは鹿になれ!!・・・
お二人と別れて残った11名がアタック隊
出発前、幹事長saijoさんから「全員が鹿になって鹿道を探せ・・・」と至上命令が下る。
それぞれが地図とコンパス、GPSなどを駆使して獣道を探すことがこの山行のカギとなる。
六ノ沢から南西面沢の出合では、伏流した涸れ沢で一見沢の出合とは分かり難いが沢が北向きに
なって最初に出合う沢が南西面沢なので間違えない。
涸れ沢の南西面沢は出合からすぐに巨岩が堆積する荒れた渓相で沢登りと言うよりは岩登りの印象が
強い。高度を稼ぎつつ程なく750二股で地形図を出す。
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テン場から約40分で南西面沢出合に到着・・・
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出合から涸沢で巨岩帯の急登が続く・・・
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岩壁を登るシーンも何度か出会う・・
★ ポイント・・・
巨岩が急に無くなり広い二股が現れると750二股だ。
右股を選ぶと岩内岳の南北尾根への最短だが急峻な登りが予想出来る。
左股を選び直登出来れば岩内岳に近い稜線に出られそうだった。
しかし、出合でいきなり50mはありそうな滑滝が立ちはだかる。
山ちゃんとmarboさんが果敢に取付くがつるつるの滑に苦戦する。
先に左岸の尾根を登っていたメンバーからロープでお助け・・・
全員が急峻な藪の小尾根を登る事になった。
左股沢はこの上もいくつか滝があり尾根に逃げたのは正解だったかも知れない。
そして意外なのはこの尾根では鹿になったイレブンがすぐに獣道を発見・・・
途中何度か途切れるところもあるが稜線まで続き、尾根上には明瞭な鹿道が続いていた。
沢を詰めるより最初から小尾根に取付き鹿道を探すのがこのルートのポイントかも知れない。
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C750二股(左股へ)・・大雨の傷跡が生々しく残っていた
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左股ですぐに出合うペロリとした30mの滝、直登するも・・・
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滝中ほどで直登は断念、左岸の小尾根に逃げて藪を登る・・
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長い藪の急登を登り続け間もなく稜線が近づく・・
C1350稜線 9:53~10:00
南西面沢750二股から標高差600mを約2時間50分で登り切る。
顕著な小尾根では明瞭な鹿道に助けられ、不明瞭な急斜面や巨岩はGPSやコンパスの世話になる。
トップを交代しながら鹿になったイレブン。気がつけば楽しい登りしか記憶にない。
頂上まであと500m・・・
高度計は1350mを示しGPSもほぼ同じ高度を示す。
幸い稜線上にも鹿道があって「ホッ」とする。それにしてもこの尾根は痩せていて東西にスパッと切れ
落ちている。軽いアップダウンやハイ松帯もあるがこのメンバーにしてみれば国道のような道である。
岩内岳頂上 11:05
★ 日高全山登頂達成!!・・・・・のKO玉さん
10名が登頂した後にKo玉さんが最後に登頂する。
全員の拍手と「おめでとう」で迎えられ大きな快挙を遂げた。
全山169座と数えるko玉さんの登行歴は是非いつか聞いて見たいと思うが、彼にとってこの偉業も
通過点であって終わりではない。
一つの目標としている更なる達成まで「あと1座」というのが、どんな目標なのかは敢えてその時まで
お知らせしない方がいいのかも知れない。
まずは・・本当におめでとう。
この瞬間に立ち会う事が出来たのと、自身では無理だと思っていた岩内岳に登頂出来たことはko玉さん
を始め皆さんのお陰と感謝しています。
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日高全山169座を踏破したKo玉氏が岩内岳の三角点に触れる
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三角点にビールはお似合いだ・・・
★ 祝杯・・・
岩内岳の山頂は非常に狭く木々が邪魔をして眺望もあまり良くない。
晴れていた天候も次第にガスが立ち込め登頂時の視界はほぼゼロだったのは残念だった。
でも、そんなことより登頂と同時にあちこちから缶ビールが出て来て祝杯ムードが高まる。
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偉業達成に同行したメンバー全員で記念撮影となる・・・岩内岳頂上にて
下山開始 11:30
苦労して登った頂での祝杯も限られた時間で切り上げて下りがあるのも登山である。
来た道を出来るだけ忠実に下り途中で見つけた「カバノアナタケ」をゲットしても下りはやはり早い。
テン場まで約3時間35分だった。
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標高差600mも下りは早い・・
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稜線上でゲットした「カバノアナタケ」は大物だった・・
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テン場から下山の準備を終えて出発・・・
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六ノ沢を何度か渡渉しながらすぐ近くのゴルジュ帯へ・・
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ゴルジュ帯の入口・・・
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このゴルジュ帯の核心部・・・も、幸い無事に通過
★ ヘッドランプ・・・
林道出合 16:35着~16:50出発
林道出合に明るい内に辿り着けたのは幸いだった。
後は再び11キロを戻るだけなのだが頭にはヘッドランプが必須となってしまった。
私はMTBで平均下り気味の林道を快走し55分で札内川ダムゲートに着く事が出来た。
ザックを降ろし空身になって引き返す・・・
すでに真っ暗になった札内川ヒュッテで歩き隊と出合う。
全員バテ気味も女性陣のザックを背負い再び車へ Ko玉さんの自転車にはチロロ2さんが乗っている。
先に着いたチロロ2さんと私は着替えも終えて皆を待つ。
全員到着 19:10
皆さん 本当にお疲れ様でした。
※ 「地図がガイドの山歩き」saijoさんのページはこちら
※ 「ゆっくり歩きで低山を楽しむ」山ちゃんのページはこちら
※ 「YOSHIOの北海道山情報」のページはこちら
※ 「大好き!Mt.Onne」maruboさんのページはこちら
※2012.10.20 更新しています。
これだけのメンバーが集まるのだったら、行けば良かったと、ちょっと後悔しています.。
冷たいビールに 微妙な場所でのフォロー そして 帰りの車道での荷物は本当に助かりました!!!
覚悟しての参加だったのですが、想像以上のきつさでした。ヘルプが無かったら 一人 真っ暗なトンネルでビバーグだったかも・・・
いまだに 首と股関節が痛く 今日 鍼に行ってきました。
本当に ありがとうございました。
また 一緒してくださいませ。
sakagさん きっと会えるだろうと楽しみにしていたんですよ。残念です。近いうちに 会えたらいいね!
今回参加予定だった・・と、後で聞きましたが
所用があって不参加と知り残念でした。
私もこんなに沢山の方々が参加するとは・・・
とびっくりしましたし、結構大変だった岩内岳です。
でも大勢居た分楽しさも倍増でした。心配した藪も
鹿道に助けられ、道の無い藪も交代で登ればあまり
苦になりませんでした。
是非次の機会で再会、同行出来る事を願っています。
コメントありがとうございました。
焚き火と美味しい鍋のひとときは忘れません。
こんな私でも山で少しは皆さんのお役に立てれば幸いです。
長い長い山行だったので本当にあの林道歩きは辛かった
と想像します。やっぱりMTBは楽でした・・。
また一緒しましょうね。