エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

母親の入所から2年半・・・

2024年02月29日 | 在宅介護
母親の入所から2年半・・
2022年8月に地元介護施設(特養ホーム)の計らいもあって実質入所扱いでお世話になってか
ら、早2年半が過ぎた。毎月の受診は私が送迎しながら月1回の面会と言う形は継続して来た。
しかし、昨年の12月から「代理受診」と言う方法で母親は同行せず、私が母親の代理として受
診し処方箋を貰う形をお願いしている。母親は以前から寒がりで病院の待合室で待っている時か
らずっと「寒いね、寒いね」を連呼し、辛そうに車椅子に座って首を垂れていた。その事を先生
に伝え冬期間だけでも代理受診が出来ないかとお願いし了解を得ていた。
母親との面会は申請すれば15分程度だが叶うようになり、受診時に会えなくても面会として会
う事は出来る。昨年秋90歳を迎えたが、その5日前に姉が亡くなっている。92歳だった。
亡くなった事も伝えていないが、伝えても理解出来ないだろうと思っている。葬儀・告別式には
私たち夫婦で参列し、叔母にお別れを伝えて来たが、6人兄妹の母もいまは妹と二人になってし
まった。

この2年半の間で母親はコロナに感染したが、幸いにも大事に至らず回復しているし、大腸癌と
診断されたにも関わらずその後の兆候がないまま推移している。緩和ケアまでして来て、ある意
味余命宣告をされた母だったが、在宅介護と施設入所後は、元気で過ごしている事に安堵してい
る。高齢のため改めて大腸癌の検査や入院はしていないが、採血して色々な数値だけは見て貰っ
ている。「特に異常なし」と言うのが、先生のいつもの説明だった。

3月の受診は、久しぶりに母を連れて行こうと思うが、その後も時々代理受診が出来ないか相談
して見る予定でいる。



母親を忘れている時も・・・
代理受診が出来ると、毎月会っていた母親と2~3カ月も会わない事があった。
すべてを施設側に丸投げして、自分たちの生活だけを考えて勝手気ままに過ごしていると、ふと
脳裏から「母親の事を忘れたか!」とお告げが呼び起こす。

「ハッと!」としてすぐに我に戻るが、人間と言うものは実に身勝手だなぁ~と心の中で母に詫
びた。母にとって一番居心地の良い場所は「わが家」なのかも知れないが、病気を発症し介護が
必要になれば、すべてを在宅で生活する事の負担は余りにも大きい。それでもそれを覚悟して始
めた在宅介護だったが、結局8ヶ月で終わり施設に託した経緯があった。

単に「在宅介護」と言っても、その形は人それぞれ違う。
母親の主な疾患は「大腸癌」と「脳梗塞」だが、歩行器があれば歩く事も出来るし、トイレに入
れば一人で用も足せる。食事も介助無しで食べる事も出来るのだが、その他日常の洗濯・掃除・
料理などは全く出来なくなり、誰かの世話にならないと生きては行けないだろうと思う。

そのお世話を今はプロの特養ホームに任せているが、母親にとってはその方が「居心地よい場所
だよ・・」と、母にも私たち自身にも言い聞かせているのが現状だ。


これから後何年続くのか分からないが、私を生んでくれた母親には少しでも長生きして欲しいと
願い、見守って行きたいと思うだけである・・・。





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