ひとりごと・・・
在宅介護のストレス解消方
母親の在宅介護が始まって早4ヶ月が過ぎた。
それは、自分たちの生活をも大きく変える予想もしていなかった事だったし、自分に介護が
出来るだろうかと不安は大きかった、始まりの頃である。
当初、病院から自宅の自分の部屋に戻った母は、一応に安堵した表情に見えてソファーに座
り、テレビのリモコンを持ってスイッチを入れて観始める。以前のいつもの自分スタイルな
のか、そこに脳梗塞を患ったとは思えない風景があった。
しかし、よく見て見るとテレビを観ているようで見ていない時も多く、座ったまま下を向き
目を瞑っている時やソファーに横たわると毛布を掛けて寝ている時もあるので、そんな時は
病気の一端を感じる時でもあった。
三度の食事は妻が担当し、配膳と母と一緒に食べる事は私が担当している。食後の薬もその
都度飲ませるのも私の担当だ。
外見で見る限り、悪いのは脳梗塞で障害を受けた「失語症」だけで、寝起きや着替えも出来
るし、トイレは自分でなんとか歩き用を足してくる。食事も制限なく何でも食べるし食欲は
旺盛だ。最近は「食べた食べた、美味しかった」と連呼し、食後の口癖のように必ず言うよ
うになった。だから、どこが悪くて「在宅介護」をしてるんだろう?と疑うほど元気に見え
る母である。
昨年秋に告げられた「大腸がん」のその後はどうなのか・・・。
大腸から常に微量の出血があり、危険値の貧血症状で輸血までしていたのに、今は数値も上
がってその症状はずっとない。血便と血尿に関しては自分でトイレに行き済めば流してしま
うのでまだ確認した事が無いが、その兆候は今のところないように思える。
伸び過ぎた髪の毛が気になり、床屋に行きたがり以前に行っていた地元の床屋さんにお願い
してカットしたのは2月の事である。手と足の爪も伸びていたが硬く変形した爪だったので
どうしようか困っていたが、今お世話になっている介護施設の方で爪切りをしてくれて感謝
している。
そんな母親の在宅介護にどんな悩みがあると言うのだ。
そう思うかも知れない・・・。
ピンボケ・・・5/08 散り始めたわが家のサクラ・・・
ひとりに出来ない理由がある・・・
在宅介護の一日を振り返ってみると、ほぼ一日中ソファーに寝ながらテレビを観ている。
これが母親の一日と言っても過言では無い。体調が良い時なのか気分が安定していたのか、
テレビを観ていたかと思うと突然立って自分の部屋にあるいくつかの扉を開けたりする。そ
れは押入れの戸であったりクローゼットの扉だったり、冷蔵庫の扉も開けたりする。
押し入れにある整理タンスを開けて服や下着を出したり仕舞ったり、クローゼットを開けれ
ば、冬物から春物へ並び替えたりとしているが、実際には少し移動しただけで何も変わって
いない事に気が付いていない。冷蔵庫に入っているものは普段飲んでいるスポーツ飲料の2
㍑のペットボトルだけだが、飲んでいる500㎖ペットボトルが少なくなると自分で入れよ
うと出す事もある。しかし、なかなか上手く出来ないのが現状である。
更に最近では、天気が良くて暖かい時ふと家の外へ出る事もあった。玄関の戸は結構重く力
が必要なのにグッと肩で押すと開けられる事を覚えたのか一度外に出た。すると裏にある物
置へ行き畑仕事の支度をしているではないか。私が気が付いて後から「何をしているの?」
と聞くと「自分一人で大丈夫」「天気が良いから外に出たさ」等と言い訳する。少し怒ると
切れたように反発する。その時の形相は、若い時に怒る母親の顔でマジで怖い時もある。
以前の話だが、キッチンにあるガスコンロに火を点けてヤカンのお湯を沸かす場面があった。
危ない事を承知で黙って見守っていたが、火を点けた後ソファーに戻るともう沸かしている
事を忘れてしまったようだ。沸騰しているのに火を消そうともしなかった。その時は、知ら
ぬ振りして私が火を消し、その後ガスコンロの元栓を締めてホースを抜いた状態にする事に
した。後からガスコンロが点かない。壊れていると言い出すが、こちらもとぼけて誤魔化す
事にしている。
部屋のストーブは未だ点けているし、寒いと言って設定温度は高い。ベットで使っている湯
たんぽすらまだ止められず、毎日入れるのは私の担当だ。
こうした日常の中で必ずしも常に一緒に居る必要も無いのだが、突然始める行動の中で危険
だったり、転んだ時に骨折したり、脳梗塞の再発もあり得るので「ひとりに出来ない理由」
がそこにある。
しかし、「慣れ」というのか「知恵が付いた」とでも言うのか、リスクを抱えつつも最近母
親一人を残して2~3時間の留守番をさせる事も試している。
ストレスは溜めたくないから・・・
在宅介護で一日中一緒に居る日を重ねる内に、介護すべきところとしなくても大丈夫と思え
る箇所が分かるようになって来た。一つは、朝食と昼食が終わると必ずテレビは観るが、い
くらもしない内にベットやソファーで寝る事が日課になっている事に気が付く。以前はそん
な時でも同じ部屋に居て時間を潰したり、一緒に寝てしまった事も多々あるが最近では2階
の部屋に上がって時間を過ごす事も多くなった。玄関には鍵を掛け、ガスコンロは点かない。
冷蔵庫を開けても何も無いし、心配は転倒と脳梗塞の再発だけである。
これは、いつ起こるか分からない事で、だからと言ってずっと一緒に居なければダメと言う
訳では無いと自分に言い聞かせる事にした。仮に私が留守中に転倒したり脳梗塞になったと
しても、それを覚悟して留守にしたんだと否める事にした。
そうでも思わないと介護でストレスが溜まる一方だし、身も心も持たないと止む負えない選
択である。
そう思いながら、「ひとりごと」でもあり、今日も在宅介護をしながら感じたことを綴って
見た・・・。
在宅介護のストレス解消方
母親の在宅介護が始まって早4ヶ月が過ぎた。
それは、自分たちの生活をも大きく変える予想もしていなかった事だったし、自分に介護が
出来るだろうかと不安は大きかった、始まりの頃である。
当初、病院から自宅の自分の部屋に戻った母は、一応に安堵した表情に見えてソファーに座
り、テレビのリモコンを持ってスイッチを入れて観始める。以前のいつもの自分スタイルな
のか、そこに脳梗塞を患ったとは思えない風景があった。
しかし、よく見て見るとテレビを観ているようで見ていない時も多く、座ったまま下を向き
目を瞑っている時やソファーに横たわると毛布を掛けて寝ている時もあるので、そんな時は
病気の一端を感じる時でもあった。
三度の食事は妻が担当し、配膳と母と一緒に食べる事は私が担当している。食後の薬もその
都度飲ませるのも私の担当だ。
外見で見る限り、悪いのは脳梗塞で障害を受けた「失語症」だけで、寝起きや着替えも出来
るし、トイレは自分でなんとか歩き用を足してくる。食事も制限なく何でも食べるし食欲は
旺盛だ。最近は「食べた食べた、美味しかった」と連呼し、食後の口癖のように必ず言うよ
うになった。だから、どこが悪くて「在宅介護」をしてるんだろう?と疑うほど元気に見え
る母である。
昨年秋に告げられた「大腸がん」のその後はどうなのか・・・。
大腸から常に微量の出血があり、危険値の貧血症状で輸血までしていたのに、今は数値も上
がってその症状はずっとない。血便と血尿に関しては自分でトイレに行き済めば流してしま
うのでまだ確認した事が無いが、その兆候は今のところないように思える。
伸び過ぎた髪の毛が気になり、床屋に行きたがり以前に行っていた地元の床屋さんにお願い
してカットしたのは2月の事である。手と足の爪も伸びていたが硬く変形した爪だったので
どうしようか困っていたが、今お世話になっている介護施設の方で爪切りをしてくれて感謝
している。
そんな母親の在宅介護にどんな悩みがあると言うのだ。
そう思うかも知れない・・・。
ピンボケ・・・5/08 散り始めたわが家のサクラ・・・
ひとりに出来ない理由がある・・・
在宅介護の一日を振り返ってみると、ほぼ一日中ソファーに寝ながらテレビを観ている。
これが母親の一日と言っても過言では無い。体調が良い時なのか気分が安定していたのか、
テレビを観ていたかと思うと突然立って自分の部屋にあるいくつかの扉を開けたりする。そ
れは押入れの戸であったりクローゼットの扉だったり、冷蔵庫の扉も開けたりする。
押し入れにある整理タンスを開けて服や下着を出したり仕舞ったり、クローゼットを開けれ
ば、冬物から春物へ並び替えたりとしているが、実際には少し移動しただけで何も変わって
いない事に気が付いていない。冷蔵庫に入っているものは普段飲んでいるスポーツ飲料の2
㍑のペットボトルだけだが、飲んでいる500㎖ペットボトルが少なくなると自分で入れよ
うと出す事もある。しかし、なかなか上手く出来ないのが現状である。
更に最近では、天気が良くて暖かい時ふと家の外へ出る事もあった。玄関の戸は結構重く力
が必要なのにグッと肩で押すと開けられる事を覚えたのか一度外に出た。すると裏にある物
置へ行き畑仕事の支度をしているではないか。私が気が付いて後から「何をしているの?」
と聞くと「自分一人で大丈夫」「天気が良いから外に出たさ」等と言い訳する。少し怒ると
切れたように反発する。その時の形相は、若い時に怒る母親の顔でマジで怖い時もある。
以前の話だが、キッチンにあるガスコンロに火を点けてヤカンのお湯を沸かす場面があった。
危ない事を承知で黙って見守っていたが、火を点けた後ソファーに戻るともう沸かしている
事を忘れてしまったようだ。沸騰しているのに火を消そうともしなかった。その時は、知ら
ぬ振りして私が火を消し、その後ガスコンロの元栓を締めてホースを抜いた状態にする事に
した。後からガスコンロが点かない。壊れていると言い出すが、こちらもとぼけて誤魔化す
事にしている。
部屋のストーブは未だ点けているし、寒いと言って設定温度は高い。ベットで使っている湯
たんぽすらまだ止められず、毎日入れるのは私の担当だ。
こうした日常の中で必ずしも常に一緒に居る必要も無いのだが、突然始める行動の中で危険
だったり、転んだ時に骨折したり、脳梗塞の再発もあり得るので「ひとりに出来ない理由」
がそこにある。
しかし、「慣れ」というのか「知恵が付いた」とでも言うのか、リスクを抱えつつも最近母
親一人を残して2~3時間の留守番をさせる事も試している。
ストレスは溜めたくないから・・・
在宅介護で一日中一緒に居る日を重ねる内に、介護すべきところとしなくても大丈夫と思え
る箇所が分かるようになって来た。一つは、朝食と昼食が終わると必ずテレビは観るが、い
くらもしない内にベットやソファーで寝る事が日課になっている事に気が付く。以前はそん
な時でも同じ部屋に居て時間を潰したり、一緒に寝てしまった事も多々あるが最近では2階
の部屋に上がって時間を過ごす事も多くなった。玄関には鍵を掛け、ガスコンロは点かない。
冷蔵庫を開けても何も無いし、心配は転倒と脳梗塞の再発だけである。
これは、いつ起こるか分からない事で、だからと言ってずっと一緒に居なければダメと言う
訳では無いと自分に言い聞かせる事にした。仮に私が留守中に転倒したり脳梗塞になったと
しても、それを覚悟して留守にしたんだと否める事にした。
そうでも思わないと介護でストレスが溜まる一方だし、身も心も持たないと止む負えない選
択である。
そう思いながら、「ひとりごと」でもあり、今日も在宅介護をしながら感じたことを綴って
見た・・・。
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